あなたの脳にはクセがある―「都市主義」の限界 (中公文庫)

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著者 : 養老孟司
  • 中央公論新社 (2004年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122043329

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あなたの脳にはクセがある―「都市主義」の限界 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • いつもおっしゃてることなんだけど、今まで以上にエキサイティングで身にしみたかも?
    読むべき時だったのか…
    養老先生は親父と同い年。

    それにしても、視点の移動が凄い!原子分子、いやもっと極小か?それから宇宙へ…
    江戸、中世ヨーロッパ、近代日本、戦中戦前戦後、アンモナイトや三葉虫が棲息していた頃へと時空間自由自在。

    Mahalo

  • 例えば、高学歴・高年収・高身長を結婚相手の対象条件として「ソートする」のが都市的思考法。

    一方、自分を起点に、高身長という条件そのものに「責任を負う」のが方法論的思考 法。

    思考にはパターンがあるという認識こそ、自分がどういう土俵で勝負しているか、ひいては自分の幸せ(勝負のあり方)をどこに設定したことになるのかを知るキーなの だなと感じました。

  • 養老孟司氏がさまざまなところに発表したエッセイをまとめた本です。

    「ああすればこうなる」式の考え方がすべてを支配し、そうした理解が通らない現実の存在を消し去ろうとする「都市主義」が、現在のさまざまな問題の背後にあることを指摘しています。

    たとえば、環境問題について養老氏は、「自然を人間社会の感覚で捉えてはいけないというのが、環境問題の教訓である」と言い、「自然への視点が乱暴なのは、都市住民の本質である」と述べています。これは、ニヒリズムではなく、環境問題が「設計主義」の「外部」だということを示して見せたということなのでしょう。環境問題については、西洋の設計主義的自然観を批判するディープ・エコロジーも、別の設計主義を持ち出して環境保護を訴えるところに、この問題の対処の難しさがあると感じていますが、そのことを養老氏は鋭く見抜いているように思います。

  • 「あなたの脳にはクセがある」4

    著者 養老孟司
    出版 中央公論新社

    p231より引用
    “運動なら、だれでも訓練が必要なことはわかるであろう。
    病気もしかし、感染症のような場合には、
    あるていどの訓練が必要である。”

    解剖学者である著者による、
    いろんな雑誌に掲載された評論をまとめた一冊。
    都市主義についてから子供のしつけについてまで、
    一つ一つ解剖学的に著者の意見が述べられています。

    上記の引用は、
    予防接種についての一文。
    備えあれば憂いなしということでしょうか、
    いつ起こるかわからない事態に対して、
    少しずつ体を鍛えておかなくては、
    突然に動こうにも動けないと言う事だと思います。
    普段からある程度病原菌とも付き合っておくのが、
    病気になった時に症状をやり過ごしやすいのかもしれません。
    予防接種というのは良く考えられた方法なんだなと思います。
    自然が嫌で人工のものばかりにしておき、
    街路樹を植え、
    木が大きくなったらまた邪魔だから切り倒す。
    という現場を最近見ました。
    著者のその他の作品でも頻繁に出てくる、
    都市は人間の脳の中にある物が出てきた物という主張は、
    いつ読んでもああなるほどと改めて納得します。

    ーーーーー

  • 副題の「『都市主義』の限界」は、単行本時の題名。『バカの壁』から始まった養老孟司ブーム。きっとそれに乗って出版され、題名が硬いと言うことで改められたのだろう。
     養老孟司の文体は独特である。そこがいい。アナログ的といったらいいのか、口語的といったらいいのか、ありがちな用語を使わずに書かれている。たとえばありがちな文章だと
    「いまの子どもは同世代としか触れあわないから、社会性の欠如などの弊害が生ずる」
    などと書くところを
    「いまの子どもは同年配同士で、大人を見ながら育っている。これほど乱暴な育ち方はない」
    と書く。なんとも味がある。要約してしまうとこの味は伝わらないので是非現物を読んでもらいたいものである。また、本書では考えることの大切さについても述べられている。出来合の用語で書かれていないぶん、ちょっと引っかかりを感ずるというか、出来合の用語に翻訳しないと頭に入ってこないのだが、そこがいい。ちゃんと頭に残る。
     この書評を書いている数日前に北陸電力の臨界事故隠しが報道された。2004年に文庫版初版が出た本書に「原子力発電所で、なんでもない作業をやっているうちに臨界事故を起こすというのは、ひょっとすると現在の技術は人間の能力を超えているのかもしれない。」と書いてある。たぶん東海村の原発で臨界事故が起きた直後に書かれた文章だったのだろうが、それから何年もたってまた別の臨界事故のことが報道されるのだから本当に現在の技術は人間の手に余るものなのかもしれない。

  • 様々な社会問題を養老さんが語る。分からないこともある。共感できることもある。筋は通ってるのは分かる。それでも分からないこともある。それがバカの壁!?

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