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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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「昔、この国は海から魚や鯨を捕った。それを食べるためにね。それを世界中から非難されたんだって。でも、豚や牛を食用にすることは世界の常識だったわけで、その違いは何かっていうと、つまりは、自然のものか、食べるために人間が養殖したものか、という違い。」
「自然に生まれた人間は戦っちゃいけないけれど、戦うために人工的に作られた人間なら、それが許されるという理屈?」
― 295ページ -
目覚めたときに、何故いつも同じ世界なのか、不思議でならない。それとも、瞬時にそれが同じ世界だと鵜呑みにできるような「手続き」が僕たちに施されているのだろうか。
― 13ページ -
どちらにしても、自分の責任だと考えることが、一番楽なのだ。全部、自分の責任なら、閉じていれば良い。完結できる。人の責任だと思うから、処理が難しくなる。
― 195ページ
みんなの感想・レビュー・書評
空中戦の描写は、正直、何がどうなっているのか全然分からなかったけど、淡々とした雰囲気は好きです。後半にかけて設定が明らかになるという物語展開は、ミステリィモノとして楽しむことも出きそう。あと、各章ごとのサブタイトルがツボでした。
キルドレになりたいとは思わないけれど、死と隣り合いながら、そして相手に敬意を表しながら世界の上澄みで美しく踊る彼らに憧憬を覚えるのは、自分だけではないはず
洗練された描写が、読み進める間にも一々趣き深く、変調な比喩表現も実に面白かった。
“死”と云う無への変革に焦がれる草薙、“生”への思考が欠落した主人公のカンナミ。飛行を生死と捉え、叉人生を様々に比喩し、形容する。動きの無い感情が機械的な場景の中に融和され、繰り広げられる日常の断片を感情の表現に宛がう。
プロローグとエピローグは夢の中として相互に繋がり、叉その夢は現実より鮮やかに色付けられている。
戦争を普遍のものとし、死を一つの日常とした本書は、その人物各々に奇特な感性を持たせていて、会話文も心地好い重さを孕んでいる。主人公の思考の流れも、飛行時の描写も面白く、叉美麗に思う。
詩の様に感情の無い哀愁や懐古を改行で強調しているのは、小説の形としては余り綺麗だと思えないが、それだけの意味や重要性を纏っている。
読み易く、素敵な一冊だった。
[三行感想]
小鳥の囀りを聴くような、空に広がる青の濃淡を推し量るような、繊細ながらも直情的、そんな印象でした。始まりから終わりまで、目の前にある風景は「綺麗」だった。
スカイクロラシリーズ時系列で行くと最後。いろいろな謎もあり、最終話として期待したが、期待はずれ。この本が最初に刊行されており、この本だけとするとそこそこ面白いが、最終話としてみると、消化不良の感が否めない。構想として初めから最終話だったのか、それともその後に残りの4作を書くことになったのかわからないが、4話目からのつながり、結末には不満が残る。
時代背景や人物の特徴、その他設定等がほとんど説明されない中、
淡々と展開していく物語。序盤、とっつきにくい感があったが、物語が進むに連れて用語や設定の察し(自分なりのアタリに近い)がついてからは、あっという間に引きこまれて、読了してしまった。
右手の描写など、ところどころ、詩的に書かれている文章も深くてクールで良かった。
戦闘機の専門用語はよく分からなかったけど、機械の無機質さと登場人物達の淡白さが馴染んでいい世界観が出ていたと思う。
多分,2年くらい前に読んだんかな。
テンポよく,どんどん読んだ。
この先どうなるのか,夢中で。
が,あまり印象に残ってないのが不思議。
や,悪い意味でなく。
そのうち,もいちど読む。
このスカイクロラシリーズもとても大好きです.なによりこのキレイ過ぎる表紙からやばいです.カフェでこれを読んでいればお洒落街道まっしぐらです.
題名だけはなんか知ってたから買ってみた。森博嗣さんの本はこれが初めてでした。
最初はとっかかりにくい話だな、と思ってたけど、中盤では読みやすくサクサク、で最後になってきてやっぱり意味がわからないお話でした。
映画は見たくなりました。戦闘シーン、かっこよさそうだし。
青くて潔い表紙に惹かれて購入しました。が、内容はあまり印象に残らず…。設定が現実離れしているからでしょうか。
漫画とかなら面白いかもしれないです。
2012年の一冊目は何が何でも「スカイ・クロラ」な気分だった。
深い意味はないけど。気分を綺麗にしたかったのかな。
物語があるけど、ないような。
時間軸とか主観とかが不安定な「スカイ・クロラ」
ショーとしての戦争。それが何を意味するか。
なんてことに意味はなく。
ただ、キルドレと呼ばれる永遠の生を持つ子どもがパイロットとして戦闘機に乗る。時には帰らないこともある。
でも、それが何か?殺伐としているのに、殺伐さを感じさせない語り口は嫌いではない。
可愛そうじゃないは、コレじゃなかったんだ
『僕たち? つまり、僕と彼女の二人。他に人類がいるなんて考えたこともない。』 『僕はただ…、恐がってる彼女をなんとかしてやりたかっただけ、彼女が泣くのが堪らなかっただけで、それが僕の躰に残ったどんな傷よりも誇らしげに永遠の痛みを訴えるのだ。』 『本来、生きていること、それ自体が、誰かと別れるかもしれない可能性ではないか。』 『自分って、誰だ? そんなことは、生きている奴が考える傲慢。生きてい... 続きを読む »
この小説をなんと形容すればよいだろう、
夢のような、真っ白な、線画のような、童話の様な
綺麗な小説だ。清潔な小説だ。
人が決して届かない、遥か上空を飛んでいるようなそんな小説だ。
感情の無い主人公の目線で話が進むからか、
または、人間がほとんど登場しないからなのか
無駄な感情や欲望、人間の息遣いがまったくもって排除されている。
だからこそ、この小説は完成されて美しい。
友達に勧められて読んでみた。
新しい世界観すぎて、正直よく分からなかった。
そもそも時代背景とか設定があまりイメージ出来なかった。
「死」と隣り合わせの職業の人間たちだから、
もっとシンプルに「生」と「死」がある。
細かい描写に引き込まれ、
短い言葉の集合に(特に最後)、なんとも言えない余韻があった。
映画が観たくなった。
キルドレなど言葉の説明が一切されていない。でも最後にはなんとなくわかったようなわからなかったような感じがする。
完全に主人公目線で描かれているので、
徐々に周りの様子が見えていく感じ。
けど、主人公が人の名前を忘れたら放置という意味も併せ持つので、
こういう形の主人公目線というのは新鮮。
説明が足りない、というのがホンペン読後の感想だったのですが鶴田謙二さんの解説文を読んだらそれも納得できてしまいました。解説文込みで星4。

人々を戦争へ駆り立てるものは人間の業、本能。戦争へ出向かう者も、間接的に参加している者、争いを知らぬ者も皆加害者であり被害者であり時に幸福で、時に幸福の裏側で時に空虚。そして何時しか「ショー・ビジネス...





