- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122044623
作品紹介・あらすじ
歴史文学の名作『新選組始末記』で知られる著者は聞き書きの名人であり、随筆の名手であった。"味に値打ちなし"-明治・大正のよき時代を生きたその道の達人たちのさりげなく味覚に託して語る人生の深奥を聞き書きで綴る。
感想・レビュー・書評
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吉田戦車「逃避めし」に出てきて気になっていたので。
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時を超えた話が面白かった。
誰氏も食には一家言。 -
吉田戦車さんが、無人島に持っていくならこの一冊らしい
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http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4122044626
── 子母沢 寛《味覚極楽 1957‥‥ 竜星閣 200412‥ 中公文庫》
── 梅谷 松太郎《味覚極楽 192708‥ 東京日日新聞》連載
http://blogs.yahoo.co.jp/reinayamazaki1932/49993756.html
── 「味覚極楽」は、記者「梅谷松太郎」が、各界の著名人に「味覚」
の話を聞き、新聞に掲載し好評を博した記事に、後日、「子母沢寛」と
なってから感想を書き添えた極めて味わい深い本。
http://y-kiyo.asablo.jp/blog/2005/12/12/174230
子母沢 寛 作家 18920201 北海道 東京 19680719 76 /籍=梅谷 松太郎/~随筆《ふところ手帖》
http://d.hatena.ne.jp/adlib/1962041 座頭市 ~ カツシンの歌が聞える ~
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20050202 食味喰餐
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面白かった。
昔の東京って考えれば、考えるほど、不思議。 -
食文化に関心を持っている人間なら必ず読んでおかなくてはならない古典中のド古典のひとつ.
実は私は初読で,今回は初版本が手に入ったのでやっと読めたのだが,子母澤 寛のインタヴューアとしての卓越した手腕はともかく,各界の名士が語る内容が甚だしく浅薄で深い洞察が足らぬことに驚く.これを要するに「〜は昔より味が落ちた」「○○ (場所) の×× (料理) は美味い」に尽きており,そんなことは人より少しばかり長く生き,幾らか余計に金を持っておれば誰だって言えることなのであって教養とは無関係である.また文中に紹介される料理店のラインナップの貧弱さにも驚かざるを得ない.大方は都心の猫の額ほどの狭いエリアにある数店の蕎麦屋か鰻屋,洋食はさらに手薄である.つまりは,今これを読むとすれば,単なる懐古趣味か,或いは子母澤のものを読みたいという需要に応える以上の意義は無いだろうと考える.
ところでこのインタヴュイーの中には前述の小笠原 長生も出て来ており,これは子母澤が小笠原と親しかったためらしいのだが,遺憾なく東郷の腰巾着っぷりを得々と語っていて興味深い.