西の善き魔女 (3) (中公文庫 お 65-3)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122044845

作品紹介・あらすじ

幼なじみルーンと自分の身を守るため、フィリエルは女王候補アデイルと共に王宮へ上がる。光り輝く宮殿に渦巻くのは、派閥のかけひき、冷酷な謀りごと。持ち前の勇気と伯爵家の協力で、フィリエルは王宮の光あたる場所を得ようと奮闘するが、ルーンは彼女に背を向けて闇へと姿を消してしまう-胸躍る長篇ファンタジー、波乱の第3巻。

感想・レビュー・書評

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  • 2023年7月29日購入。

  • フィリエル、王宮へ。

    王宮=大人の世界なのかなぁと。(裏の裏を読むとか、本当に大人の世界)

    だから、私なんかは色々な得になることとか考えてしまい、真っ直ぐなフィリエルにやられたぁ。という感じで。

    最後はなんでそうなる?という感じですが、それはそれで楽しみだったりします。

  • 勢いで3巻も読んでしまった。もう誰も私を止められない。
    3巻、4巻はわりと読み返した巻だったのでよく覚えている。
    やっぱり夜会の庭のシーン✕2回が忘れられないわ。
    小夜啼鳥!!上着ですっぽり、からのーーー?

    「フィリエル、☓☓☓☓☓か?」
    「え?」
    フィリエルはぼんやりしていてあまり聞いていなかった。

    という流れ。
    きゃー、わー、床に転がりそう。ふう。
    このまま終わっても良かったけど良くなかった。
    アデイルがキレるところ、めちゃくちゃかわいい。

  • 自分の命に代えても守りたいもの。それを無くせば、自分の生が無意味になる。

  • 少女趣味な要素があちこち散りばめられている(ような)一方、派閥争いや悪の組織等、仄暗い事情も絡まっており、そのギャップがなかなか特徴的。
    勢いに乗って読み進めているこのシリーズ、最後にまとめて感想かこうと思ったけど、3巻に関しては言わせてほしい。

    フィリエル!それはない!!
    (最後の展開について)

    アデイルはただでさえ悲しんでいるのに、側にいてあげなよって!からの、レイディマルゴットに対して「ハイラグリオンには戻りません」って言ってますけど、、???
    もはやもう戻らないんかーい! アデイルと二人三脚でいく覚悟したんじゃなかったんかーい!
    アデイルは送り出すしかなかったのであろう、その気持ちを思うと、、
    しかもそれって結局、自分がルーンを探し出したいからありきで、ルーシス守るのはもはや名目になってるし(いや元婚約者だけど)(命かかってるけど)

    ルーンが大切なのはわかる!わかるが!
    逆に言えば、フィリエルの頭にあるのはそれしかないんだなあ。

    これまで、皆がそれぞれフィリエルを支えてきているのに当の本人がそのことが全く見えていない、分かってない、、自由奔放がすぎるのは、もはや自己中なだけ。

    これからまた物語がどんどん動き出すだろうけれど、主人公のフィリエルに萎えてしまって、純粋に楽しめるか少し不安になるレベル。

  • 荻原規子、西洋風ファンタジー、第3弾!
    今回は王宮編です。
    華やかな貴族社会が描かれるかとおもいきや、なんだか色々な意味で違う方向に…。
    フィリエル、きみは大胆だね…。
    やっとルーンへの想いを自覚。
    それなのにルーンは…。
    なんて別れなんでしょう…!
    悲しすぎます。
    2人のすれ違いが辛いです。

    いよいよ世界の「闇」が少しずつ明らかになってくる感じです。
    荻原規子ヒロインフィリエルと苦労者(こちらも荻原規子のド正統)のルーンがこれからどうなるのか、続きが気になって仕方ありません。
    アデイルとユーシスも…!
    4巻も借りてるので、すぐ読みます!

  • 今回はみんなで王宮へ行く事になり、淑女らしい日々を過ごすフィリエルと、チェスを勉強という名目で王立研究所に入るルーン。女学校よりはどろどろした展開はなかったものの、とうとうルーンが復讐へ向かいそのまま行方不明に。すっかり淑女然としたフィリエルだったけれど、ルーンがいなくなったことで本来の目的を思い出す。はたから見ると両想いなのだけど、まだ二人とも若いですね。アデイルのユーシスの気持ちも少しは報われてほしいし、色々気になります。

  • 王宮で過ごす日々でしたが、いよいよ女王選抜が始まり、アデイルもライバルであるレアンドラもそれぞれ動いている様子。その中で主人公でもあるフィリエルはやりたい放題。禁止されても男装してルーンに会いに行ったり。
    夜会での誤解からユーシスとの恋仲を疑われ、成行き上ユーシスからの求婚とこれまた少女漫画ばりの展開でしたが、どうにもフィリエルの身勝手さが気になって、感情移入は出来ず。フィリエルの自由奔放なところがいいのだろうけれど、全ての人に迷惑かけっぱなしなところが無理なのかも。次巻以降でこれはという魅力を期待しています。
    ルーンは、自ら国を統べる者になろうとした現女王の息子である公爵が、ルーンを襲った一派だと知り、女王への障壁として取り除きたいレアンドラと共謀したのか、公爵暗殺者疑惑のまま失踪。
    最終的には竜退治に向かうユーシスについて南へ行くことになりましたが、結局アデイルすらもそのままにしていくらしい。どうなる、女王選抜。

  • 『言いにきたんだ。約束が守れない』
    このまま王宮で平和に暮らす展開じゃなくてとてもとても嬉しい。ゾクゾクする別れのシーン。頭の中で「星の在り処」が流れました。ルーネットちゃんマジヒロイン。

  • ちょっと政治的な話が多くてダレた。最後のほうは事件がおきてハラハラした。竜退治の旅にでるまで。

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

荻原規子の作品

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