六韜 (中公文庫)

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制作 : 林 富士馬 
  • 中央公論新社 (2005年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122044944

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六韜 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 太公望と王様の問答集、文韜、武韜、竜韜、虎韜、豹韜、犬韜の六つからなる。
    人徳や信賞必罰なんかの帝王学。自然に任せることをよしとする内政方針。人事について。細かな軍の編成や戦略・戦術論。そんなのが主な内容。最後の兵書としての要素が強い部分は孫子なんかと違って具体的過ぎて現代にそのまま応用することが難しいだろう。

  • 『武経七書』の一つ、『六韜』の口語略です。『三略』とは違い具体的な戦術が多いのが特徴です。日本に伝来当初から秘蔵とされていたらしく、『三略』と共に、義経が兵法の師の鬼一法眼の所蔵する本書を見るために師の娘を利用したとの伝説が残ります。しかし本書を実践で使い勝利を得るには、将に器量が必要です。【第3巻竜韜、第19論将(大将を論ず)】また臨機応変に戦うこととあります。【第3巻竜韜、第26軍勢(敵を破る勢い)】もし将に器量があれば本書は非常に役にたったと思います。義経の時代には、むしろ平家の方に読む機会があったでしょうが、義経に対抗できる将がいませんでした。因みに本書の【虎韜】は虎の巻の語源です。
    全編に勝利のヒント(苦戦を勝利に変えることも)があります。王からの質問形式を採っており、読み易く、おすすめします。

  • 六韜は、中国の最も有名な兵法書の一編である。太公望の言葉と周の文王・武王のやりとりとして書かれているが、後世の誰かの作らしい。君主の治世の在り方や戦争における戦術の他、敵国を弱体化させる謀略や策略について記されている。相手を欺く方法や奇計謀計について多く触れている点で、三略とはやや趣きが異なっている。また、記されている戦術の内容も具体的で細かい。孫子や三略と比べるとリアリスト的である。

    君主は人民や部下を愛し、賞罰を公平にし、広く施しを与えるべしという考え方は、三略と同じだった。勉強になったのは有能な臣下の5つの資質、10の欠点という部分である。5つの資質とは、勇・智・仁・信・忠である。欠点は、自信過剰、臆病、短気、欲深さ、狭量、優柔不断などである。この部分は、そのまま現代人にも当てはまる部分だろう。時代は違っても、優秀な人間、優秀なリーダーはこうした資質を満たしているような気がする。

    人は相手の欠点には良く気付くが、自分のこととなると気付かずに誤りを犯しがちである。この分析を日頃の自分の行いに対して加えてみることは大変有益なことだと思う。

  • 六韜は孫子と並んで、中国のすごい兵術書ランキングに入ってる兵術書。
    質問厨と化した武王(周という国のいい王様。殷という国のわるい王様を倒したヒーロー)と、その質問に対して懇切丁寧に答えてくれる太公望(周の軍師。とても頭いい)との問答集。
    問答といっても、武王は質問して解説を黙って聞き、聞き終わったら「なるほど」「たしかに」しか言わないので、ほとんど太公望の独白に近い。

    前半部分には、将軍とはどうあるべきか(戦時に限らない)、兵と将軍ならびに将軍と君主の関係、よい軍隊の作り方といったことが書いてあります。
    このへんは現代社会にも通じる考え方があって、たいへんためになります。
    孫子と似たような方向性の考え方ですが、六韜は孫子よりも「リーダー向け」の色合いが強いという印象。
    リーダーが質問してるわけだから、そりゃそうなりますわな。
    後半部分は、ひたすら戦術の指南や軍隊の構成についての具体的な解説が展開されています。
    このあたりは、一般人にはやや退屈かもしれません。

  • 士農工商や五人組といった江戸時代の制度が既に定められているのに驚いた。

  • 「人民は、いうなれば牛や馬のようなものであります。」

    張良も参考にしたと言う本。
    なんと言っても本そのものが美しい。
    軍事的助言が多く乗っている。
    やはり中国の古典は読んでい面白い。

  • 組織論・戦術論・戦略論。「~のような場合、目的をかなえるにはどうすればよいか?」という王の問いに太公望が答えるのは、「~することができれば、必ずや目的をかなえることが出来ます。」というスタイル。問題は「~することができれば」という仮定の部分なのだが、そのあたりが難しい。

  • 文王、武王の質問に太公望が明瞭簡潔に答える書。その切れ味の良さを楽しめるだけでなく、その内容についても人間(日本人)を動かす上での基本が満載されており、古典としてなんどでも味わいたい書。

  • 無茶ぶりな質問してくる周の王と冷静沈着かつ詳細に答える太公望の問答集。所謂虎の巻。
    心構え、人の使い方、戦争の方法が具体的に述べられていて現代に通じるものもあります。

  • 武経七書の1つ,六韜.
    文王・武王と太公望との問答がひたすら続く兵法書.

    これを読んで実生活に何か取り入れるなんて事はできません.それでも,読んでいて結構面白かったです.
    第二十の“選将”が気に入りました.

    儒家・道家・法家の思想が入っている事は最後の解説にて指摘されている通り.

  • この本は、武経七書の一書に選ばれて、大化の改新時に中臣鎌足が暗唱するほど読み込んだり、源義経が戦術の奥義を学んだと伝えられている。
    戦の心構えや戦術について書かれているが、リーダーとして君主とは、平時の備えなど、戦い方ではなく、人間の考え方や心理を突いたもので、現代の企業や国家と共通することばかり。
    国会議員の方々には、ぜひ読んでもらいたいものだ。。。。

  • 帝王学を含んだ広い意味での「兵法」についてまとめられた一冊。
    治世や戦略について述べたところは国家レベルから個人の社会生活レベルまで通用する部分が多く、現代においても学ぶ価値はあると思います。

    しかし、兵の動かし方や人員の配し方など具体論に関しては流石に時代が違いすぎて使えない情報が多い(但し考え方として使える部分はある)点で孫子には一歩届かない感があります。

  • 『蒼天航路』の一場面で出てきた六韜。周王朝の文王・武王の問いに対し、太公望が答える形式で書かれている。第一巻、第二巻は為政者、政治色が強い。第三巻竜韜、将帥たるもの五つの資質と十の欠点とが基準になる。勇、智、仁、信、忠。将軍には勝利を得る道が三つある。礼将、力将、止欲の将。勝敗の前兆、軍が弱いことを示すしるし、自分の会社の組織に当てはめると見事にはまってしまった…。自分の事に置きかえて結構参考になった。

  • 「虎の巻」という言葉は誰でも知っている慣用句。その原点。
    六韜・・「りくとう」とよむ。

    藤原鎌足は大化の改新の際、この六韜を暗記するほど読んだという。源義経も六韜で戦術を学び、平家を打ち破ったという。

    現代にも通ずる、戦略論、戦略論。

    「虎の巻」という言葉はこの書の第四巻「虎の韜」が語源。

  • リーダーシップ、戦略、戦術まで幅広くカバーされているね。孫子読むよりこっちを読むほうが刹那的なサラリーマンにはいいんじゃないの?

  • 太公望が文王、武王に答える形で記述された兵法書。
    戦術、戦略など幅広い感じです。
    解説では、孔子や老子、法家の思想が入っていることを指摘してくれました。
    確かに、この時代は馬も乗れないし、五行の思想も無いしね。

  • 4122044944 381p 2006・2・25 2刷
    簡単に言うと王様【文王・武王】と家来【太公望】の問答集形式の兵法書。
    解説にもあるが、後世の人たちが書いたようだ。内容はその当時の生活、思想がわかるし、具体的な戦い方も書かれている。

  • 太公望の本はこれがいいです!

  • 六韜はコレしか読んだことがないのですが、
    軽い読み物としては面白いかな?
    内容は結構他の本と被っている気がして、
    あまり実はないように思えます。

    でも、太公望と武王がやりとりしているのを想像したら
    結構和めました。
    やりとりのテンポが好きなのかもしれない。

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六韜 (中公文庫)の作品紹介

『六韜』は"武経七書"の一書に選ばれ、『三略』にならぶ兵法学の名著として古今東西の武将たちに読み継がれてきた。前漢の軍師張良が黄石公より譲り受け、我が国では藤原鎌足が暗記するまでに愛読し、源義経が密かに戦術の奥義を学んだなどと語り伝えられる。戦術論のみならず、人心掌握法や組織を率いる心構えを余すことなく説いた、今もなお貴重な示唆を与える組織論の名著。

六韜 (中公文庫)の単行本

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