日本の歴史12 - 天下一統 (中公文庫 S 2-12)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (585ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122045224

作品紹介・あらすじ

天下一統の覇権をかけて抗争する戦国大名の中から、初めて天下人となった信長、絢爛たる安土・桃山時代を形成した秀吉-この二人の覇者の政権は短かったが、波瀾の中に花と夢を追ったそのひとときは、近世の幕開けにふさわしい時代であった…。

感想・レビュー・書評

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  • 中央公論の歴史本第12巻。時代は石山合戦、信長の天下統一、本能寺の変、山崎の戦い、賤ケ岳の戦い、秀吉の天下、朝鮮出兵、家康の台頭くらいまで。日本史では戦国時代と幕末が特に人気の高い時代だと言われるが、個人的にこの本で取り扱う時代は日本史の中でも最も面白い時代なのかもしれないと思った。多くの歴史家が注目する時代である。そして歴史上で好きな人物を挙げろと言われると必ず名前があがってくる信長、秀吉、家康の3人が活躍する時代でもある。しかし中央公論の日本史だけあって、かなりマニアックで、知らない武将・人物がバンバン出てきて面白い時代のハズなのに楽しめなかった。日本史史料にはここまで詳細な事跡が書かれていたのかと逆に感心もする。詳細→
    https://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou32501.html

  • 「天下統一」ではなく「天下一統」としていることが興味深い。本巻の冒頭でも書かれているように、もともとは「天下同一」だったものが次第に「天下一統」なったため、本巻ではこのような表現を用いているのだろう。

    本巻では主に、織田信長と豊臣秀吉の天下取りについて書かれている。また、当時の文化や風俗、仏教についても触れられている。本巻になるとキリスト教の布教についても詳しく書かれるようになる。

    武将たちの人間関係については詳しく書かれてはいないが、そのあたりは歴史小説を読めばいいだろう。

  • 「天下」の魅力、鉄炮とキリシタン、京の町・堺の町、若き日の天下人、信長入京、天下布武、安土の天主、政権と民衆、京都御馬揃、本能寺の変、七本槍の時代、大坂築城、関白と五奉行、鎮西の波瀾、北野大茶湯、関東の風雲、検地と刀狩、無法な「天下」、花と夢と、豊国のまつり

    全26巻なので、あと14冊。

  • 天下一統の覇権をかけて抗争する戦国大名の中から、初めて天下人となった信長、絢爛たる安土・桃山時代を形成した秀吉-この二人の覇者の政権は短かったが、波瀾の中に花と夢を追ったそのひとときは、近世の幕開けにふさわしい時代であった。

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著者プロフィール

一九一四年(大正三)、石川県に生まれる。三八年(昭和十三)、京都帝国大学文学部国史学科を卒業。日本史研究会の発起・代表委員。立命館大学教授、京都大学人文科学研究所教授、同所長、京都国立博物館館長、日本学士院会員を歴任。部落史・女性史・地方史の開拓に貢献。九〇年、朝日賞受賞。九八年(平成十)、逝去。『古代国家の解体』『中世社会の基本構造』『中世芸能史の研究』『民衆生活の日本史』『紅と紺と』『京都の歴史』『町衆』などの多数の編著は『日本史論聚』(全八巻)に収録。自伝『一歴史家の軌跡』がある

「2019年 『日本史のしくみ 変革と情報の史観』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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