國破れてマッカーサー (中公文庫)

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著者 : 西鋭夫
  • 中央公論新社 (2005年7月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122045569

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國破れてマッカーサー (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • マッカーサー統治下の日本占領に関する内容だったが、とても興味深い話だった。アメリカの占領政策は日本の平和が第一ではなく、日本人の誇りを奪って日本が再びアメリカに歯向かわない様に実行されたものだったことがよくわかった。
    憲法、教育、安全保障、経済等は今でもアメリカの占領政策の影響を大きく受けているのだろうか。この本を読んでみて、日本国憲法の改正は必要だとよくわかった。。

  • 本書は前半が占領政策、後半が教育行政を描く。単なる機密文書の紹介にとどまらず、しっかりと構成されている。日本の近代史を知るためには不可欠の一書といってよい。ただし、マッカーシズムについて書きながらもヴェノナ文書(『ヴェノナ』ジョン・アール・ヘインズ、ハーヴェイ・クレア)に関する記述がないのは腑に落ちない。またマッカーサーについては兵頭二十八〈ひょうどう・にそはち〉著『日本の戦争Q&A 兵頭二十八軍学塾』を併せて読むと理解が深まる。
    http://sessendo.blogspot.jp/2015/11/9.html

  • 大東亜戦争の敗戦から、憲法の制定、朝鮮戦争、サンフランシスコ講話条約までの激動の歴史を、日本の政治家達とマッカーサーの関わりの中で描く。近衛文麿の逮捕を、彼がマックの望む憲法草案を作れなかったからだという推測は、かなり説得力がある。

  • 日本には、国破れた後も、山河は残っているだろうか?
    国は亡びようとも、泰然とそこにあり続ける確固たる何かが、土地にも人の中にもあるはず。日本人にとってそれは何なのか。胸を張って言えるだろうか。

    マッカーサーのミッションは、山河までブルドーザーで地ならしすることだった。

    詩聖と呼ばれた杜甫の『春望』、こんな見方もあるんだな。戦略的に見て、山河の存在がいかに重要か。


     マッカーサーは英雄だ。それは日本人にとってもそうなのか?戦後のアメリカの政策は日本の牙を引っこ抜いて、去勢して、手なずけるためのものだった。
     というようなことが書いてある。右よりかな?というか、右から戦後の日本を見て書かれている本。

     マッカーサーはあくまで題材で、戦後日本のことがまとめられている本。

    ___
    p13 憲法9条は愛国心の墓
     平和は戦争よりも危険だ。そういっていたのは誰だったかな?戦国時代じゃあないからもう戦争はいらないんだけど、タカ・ハト理論は現実だ。

    p15 あの口うるさいアメリカが教育には口出ししない
     経済・関税・外交のことについて、ネチネチ口出ししてくるアメリカも日本の教育について言ってくることはほぼない。世界的にも教育というのは第一級の中立性の必要があると認識されているから、というのもあるが。
     実際は現状に満足しているからとも考えられる。順調に英語化は進んでいるし、反戦教育はほぼ100%だろうし、資本主義が染みついたし、微調整するだけだもんな。

    p30 神風特攻隊への畏敬の念
     特攻機を落とすアメリカの若者は、敵ながらも勇気をもって挑んできた戦友に対する、尊敬とその狂気への恐れを抱いていた。

    p31 輸送船
     戦争は単純な攻撃力だけで戦力は決まらない。輸送力が決定的な力の差に表れる。米は日本の輸送船を2,394隻沈めた、一方日本は米輸送船を98隻しか沈めていない。日本は輸送力の85%を失っていた。

     そんな日本軍は世界最高級の戦艦大和を建造して状況を打開しようとした。1945.4.6、大和は乗員2774名を載せて、沖縄へ向かった。一機のゼロ戦も無く(もう残っていなかった)最後の石油4000tを積んで、「菊水作戦」へ出港した。翌日の午後2時23分、グラマン戦闘機千機の猛攻に7時間の死闘の末、撃沈した。援助を断たれた沖縄は、ただひたすら死を待つのみであった。

    p39 ルーズヴェルトは下半身不随
     1921年39歳の時にカナダの別荘でポリオに罹患し、後遺症で下半身不随になった。アメリカ大統領で唯一の重度障碍者である。彼は車いす姿を大衆に曝すのを嫌い、植え込みなどで隠ぺいするのに必死だったという。TVがまだ大衆的でなかったため、知らない人も多かった。

    p40 スティムソン陸軍長官が日本を褒める
     スティムソン長官は実質ポツダム宣言の素をトルーマンに進言した人物。日本の明治政府の西洋化の達成を賞賛し、日本人は狂人ではなく、本当は話の分かる頭の良い民族だと進言した。

    p46 松根油
     日本はガソリンがなくなると松脂をとるため松を掘り起し根っこを切り出して松根油を作った。これが四斗(72㍑)あれば戦闘機は一時間跳ぶことができるという喧伝もされた。

    p48 日本は暗号も変えず
     日本は開戦から一度も暗号を変えず、終戦まで敵国にばれていることにも気づかなかった。アメリカは真珠湾の一か月前には解読していた。

    p55.56  シベリアの地獄
     ソ連兵は女子供を戦車でひき殺し、死体から銀歯や金歯など金目のものをペンチでむしり取った。男は極寒の中を収容所まで行進させられ、何人も死んだ。強制労働でも何人も死んで、冬の死体は凍ったまま山になった。
     春になって死体を... 続きを読む

  • 「これが真実だったのか!」
    戦後の占領下の日本を、アメリカの公文書を読み解くことで初めて明かされた真実の書。
    日本を「平和洗脳教育」した過程がとてもよく解る。
    全てを理解できたわけではないので、戦後の歴史の真実の教科書として更に読み返していきたい。
    多くの、本当に多くの日本人に読んでもらいたい。
    (この本を手に取る程の教育レベルが保たれているのか…今の日本は)

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