ルナティックス - 月を遊学する (中公文庫)

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著者 : 松岡正剛
  • 中央公論新社 (2005年7月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122045590

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ルナティックス - 月を遊学する (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • ルナティックス 松岡正剛(著) をよみながら、
    月に想いをはせている というより、
    正剛センセイの月の思い入れに対して 想いをはせている
    というほうが正しいのだろう。

    月というものの存在が 少しづつ忘れられつつある現在。
    月偏執狂と言うべきほどの月狂いをどうとらえたらいいのだろう。
    この本の偉大さは 引用されている月に対する言葉の多さである。
    今の時代ならば インターネットでググルとができるのであるが
    この本が書かれたときにはまだ発達していなかった。
    月に対して 旺盛に 編集しているのである。

    月には、月の歴史と科学の進歩がある。

    ある星の爆発によって太陽がうまれ地球が生まれた。
    そのころはいくつも惑星があって
    地球に火星くらいの大きさの惑星がぶつかって
    地球の中身をともなって 月となった。

    はじめの月は 
    地球から 2万キロから4万キロのところにあった。
    その時の月をみたら よっぽど大きかったのだろう。

    それが 少しづつはなれて行って38万キロのところにある。
    いまも 毎年3.8cmづつ 遠ざかっている。

    『満月や 生まれた時より 遠ざかる』

    ニンゲンは 月をとるためたちあがる
    月をとりたいという願望は ニンゲンしか持たなかった。
    月は ニンゲンに いつも謎を掛けていた。
    この 謎かけが 大切なのである。

    月は 地球をまわっているが、
    地球は 太陽を回っている とガリレオが解き明かした。

    りんごと月の関係を ニュートンが解き明かした。
    月は なぜ落ちないのだろうか?
    という すこぶる 現実的な謎だった。

    何よりも 女子は 月のめぐりを 身体で受け止めている
    男子は 満月の夜に 気が狂う。

    なぜ太陽ではなく 月なのか?
    太陽は 平凡であり、月は 妖しいのである。

    月は 泥棒なのである。
    太陽の光から 青白い光を盗んでしまった。
    天空に ぎらぎらしているより 
    青白く光っているほうが 凄みがある。

    月は 荒涼としている。
    大気もなくまして自然もなく
    ゴツゴツとした岩が横たわっているだけなのである。
    にもかかわらず 
    月には ウサギ、ヒキガエル、桂男、嫦娥がすんでいる
    とおもわれていた・・・。
    ニンゲンはニンゲンのつくった月にだまされていたのである。

    月は 気が変わりやすいのである。
    まあるくなったと思ったら どんどん削られて なくなってしまう
    テレサテンの歌に『月亮代表我的心』があるが、
    その気ままさを女心にたとえたが、 
    その気難しさが 魅力だと思えば 虜になるしかない。

    月とは偉大なチカラがあって、それでも 控えめにしている。
    この 妖しさ はどこから来るのか?
    松岡正剛は 縦横無尽 に 知の世界を駆け巡る。
    月に ひざまづいて 月に 聞こうとする。
    月のことは 月に習え ということなのだろう。

  • 編集者であり日本文化研究者でもある著者が、
    古今東西の文化・文芸を引き合いに出しつつ「月」への偏愛を綴った、
    雑誌連載がベースのエッセイ集。
    本編全12章、睦月(1月)~極月(12月)に分けて、
    様々な神話や文学に現れた月の諸相について縦横無尽に思索を巡らせていて、
    あたかも、
    それぞれの月の出を待ちながら美酒を酌み交わす際の佳肴といった風情。
    補遺の章題が「新月」というのも心憎い。

     ヨーロッパのデザインの月は小さく、日本の月の意匠はやたらに巨きい。〔p.182〕

    に、ハタと膝を叩いたが、
    これは大昔から自然を愛し、親しんできた日本人ならではの感性に由来し、
    雪月花・花鳥風月を愛でる数寄に起因する、とのこと。
    宗教学者・鎌田東二による解説も愉快で、
    月を愛する「月球派」は諧謔と韜晦に満ちた粋人であり、
    対する「太陽族」は野暮天なのだそうだ(笑)なるほど。
    月に関する図版と神格を列記したミニ事典も楽しい。

  • 13の月に分けて,それぞれにテーマを設けて,「月」について考察
    神話,書籍,映画,科学的考察etc...
    様々なテーマで,飽きない1冊

  • 書評家としても名高い松岡正剛が、月についてのうんちくを語った楽しい本です。
    しかし、松岡正剛の奥さんがあの稲垣足穂の装画でよくみたまりの・るうにいだとはまったく知らずびっくり。
    月って歌に歌われたり、絵でもよく描かれているのに、意外と知らないことが多いんだな、と思ってしまう本でした。

  • 11/21 読了。
    "月球派"のみならず、東西南北の神話好きは必読の書。

  • 月にまつわるエトセトラ

  • 月がすきだから

    月にまつわるいろんな言葉を教えてもらいました。


    いつも月を探してしまうの。
    あの一部はあたしものだよね?

  • 月にまつわるあれやこれや。博覧っぷりに圧倒される。

  • 語られる月。
    月にまつわる文学の話が特に頭に残っている。

  • 睦月 月球儀に乗って
    如月 遊星的失望をこめて
    花月 月がとっても青いから
    卯月 月のタブローは窓越しに
    遊月図集 Ⅰ
    皐月 月は今宵も遠ざかっている
    水無月 お盆のような月が出る
    文月 神々はモノリスの月に棲む
    葉月 月の女王の帝国
    遊月図集 Ⅱ
    菊月 熱い月と冷たい月
    神無月 花鳥風月の裾をからげて
    霜月 遠い月の顛末
    極月 今夜もブリキの月が昇った
    旧版あとがき
    新月 われわれはいかにして月をめざしたか
    月神譜
    文庫版あとがき
    解説 鎌田東二
    (目次より)

  • ミステリアスな月に想いをはせて。

  • 「月」という存在の仕方が、日本人の感覚に何か根ざしてる部分がある気がして気になってます。

    日本神話で、アマテラスとスサノオの兄弟神ツクヨミ(月読命)の存在を知ったのがきっかけ。
    神秘的で美しく、儚いながら存在感は強く、気になるけれど脚光は浴びない。
    陽と陰の間の「妖」みたいな?私にとってはそんな感じ。

    そういう存在を残しておくのが日本ぽい感性のような気がして、気になっています。

  • 最愛というべき1冊。

  • 月人間の仲間入りをしたくなる本です。

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