西の善き魔女VI- 闇の左手 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 911
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122045675

感想・レビュー・書評

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  • いつの間にやらほんとにSFに!!
    コンスタンスはめんどくさいお婆ちゃんになってエレベーターつかってる!!クイーンアンは宇宙船で遭難してるし。
    それで竜の星で生きなおすことになった人類は、DNA鑑定によるものだけで王国をつくり、共存し続ける道を選んだ。かつて滅ぼしてしまった星を教訓にできるなんてなんと聡明なことだ。
    男には武勲を立てずにはいられないから女が支配する平和を選んだのかしら。
    バードはパソコンとかそういうのの延長機械を使ってるねえ。不思議な感じだわ。
    ケインの、ミーハーで、私情で動いて、どんなはったりも、きかない。という女王像が小気味良い。こんな人になりたくなる。
    これでハッピーエンドみたいな終わりかただけどあと2巻ある。ねがわくばこのままハッピーで…!

  • まさかのレアンドラも読者!



    身勝手なゆえの強さってことなのかなあ。

  • ありがち展開におなかいっぱい。SF的落ちについてはあまりに性急すぎるのでは。
    もっと分かりやすい伏線をたくさんばらまき、少しずつ回収すべき問題だったと思う。

    それにしても、もっと丁寧に書かれるべきことがたくさんあった。特に異端については『たったこれだけ??』って印象。

    ネタを生かしきれてなくて勿体無い感じがする。

  • 読み応え抜群の6巻。
    満足度120%です^^

    以下ネタバレ有


    細かいとこ言うと、ルーンの「辛い…」発言とか、吟遊詩人とケインとの絡みとか、イグレインの「すてき…」発言とか、ユーシスの無自覚の自覚とか、フィリエルの傍若無人ぶりとか諸々…、楽しさがいっぱい詰まってて、とっても読者冥利な巻だと思います^^


    てかルーンって何でこんなにかわいいんだろうとじたばた読んでました…。今ではぶっちぎり好きなキャラクターです。


    こんな面白い物語を\700で販売してる世の中と荻原規子先生にただただ感謝感激です。

  • 4巻を読んでから1年以上経っている気がする…。

    ヘルメス党の人たちが陽気。そして専門馬鹿。
    フィリエルは居心地悪くないようでなにより。

    ユーシスとルーンの関係が何ともいえない。
    友人というには少し距離があるし、仲が悪いわけでもない。
    不器用で鈍感な男の子たちの距離感。

    4巻を読んで、猊下にちょっとイラっとしていたので、フィリエルがメニエールにカエルのおもちゃをくっつけるシーンは読んでいてすかっとした。
    レアンドラとアデイルが手を組むシーンも好きだな。

    グラールの成り立ちとか、フィーリとか、3人の女王とか、後半は驚きの展開だったけど、レアンドラがアデイルの小説の読者だったという事実発覚にすべて持っていかれた。

  •  ええっ本編はこれで終わり!? 最後えらく駆け足だったなあ! もしかして、「俺たちの冒険はこれからだ!」的な事情でもあったのかい?
     もうちょっとSF的な要素をしっかり描いてほしかったなぁ~。女王やバードが語って終わりっていうのはちょっともったいなかった! でも、主要キャラがみんな出てきてラストにふさわしい豪華な巻でもあった。
     あとイグレインの「すてき……」には参った。結局レアンドラとイグレインが好きだった。

  • 西の善き魔女第六巻、女王様登場編。

    ポーンの言い分→ナイトの言い分→クイーンの言い分、
    サブタイトルの三段活用も見事な本編最終章。
    そう、これが実質の最終巻だったのですね。
    今まで出てきたキャラが一様に出てくるのはこれが最後だったりします。

    そして明かされる世界の秘密はいきなりSFちっくだったりして。
    個人的にこういうのは大好物ですが、あれだけで置いてけぼり食らう人、拒否反応出ちゃう人、居るんじゃないでしょうか。

    とはいえ本質的には、ミーハーな女の子のド根性頑張りファンタジーなのは本編でも言及されている訳で、余韻を残しつつも、一先ずの区切りと思えるラストでございます。

  • 「だから、世界に人の心の光を見せなきゃならないんだろ!!」と。アムロの台詞がフラッシュバック。そんな第6巻。本編はこれでひとまず完結。

    最後に飛び出した、トンデモナイ展開はショックでしたけど・・・。

    それを上手に梃子にして、荻原さんの言いたいことは最後の最後で全部ドシン!!と言い切られた。僕はそんな気がしましたよ。

    面白すぎて、一気読み。世界中で翻訳された、和製ファンタジー。
    残る2編の外伝にも、超期待。

  •  4巻からだいぶ間をあけて読んでしまったこともあって、これ誰だっけ? となることがしばしばでした。最後にこの世界の秘密が明かされますが、それがSF風味だったものでデルフィニアを思い出しまたこのパターンか! とつっこみたくなりました(笑) でも、昔話のエピソードなど、ずいぶん前に伏線もあったんでしょうね。まだ置き去りにされていることがいくつかあるような気もしますが、これはこれで気持ち良い大団円だったと思います。ルーン変わったなあ。
     これもファンタジーとしては非常に完成された作品だと思いますが、個人的に勝気少女と陰気な少年よりは、控えめな少女とクールな少年の方が好きなので、やはりRDGには及ばないかな。

  • Wow... who knew it was the grandma that was pulling all the strings. But then, in the end, she just throws the decision of who gets to be queen their own responsibility. I almost laughed out loud at that.

    It was such a cute and happy ending. I'm glad that whatever フィリエル decides to do, ルーン will always be there for her.

    Now it's on to more extra volumes! Their stories aren't over yet!

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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