- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122045675
感想・レビュー・書評
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砂漠の国、トルバートから一転して、物語は再びフィリエルのいる南国カグウェルへと戻る。
ユーシスの竜退治の顛末、密かに侵攻してきたブリギオン帝国との対決など、冒険も恋ももりだくさんで、フルキャストで物語は展開する。
ついにフィリエルは祖母である女王陛下にまみえ、グラール王国の秘密を知る。
以前、吟遊詩人<バード>がなんとも意味深な言葉をいくつか残していたけれど、まさかこの世界の成り立ちがこうあったとは!
なぜ彼の国に『シンデレラ』や『白雪姫』のおとぎ話は存在し、かつ登場する<狼>は未知の動物とされるのか・・・すべての秘密は明かされ、グラールをどう導いていくのかは保留にしたままだけれど、<とりあえず大団円>に物語は収束する。ラストに「終」の文字が出て、あれれ、と首をかしげた。
残り2冊ある続きはどうなっているんだろう。
確かにグランドフィナーレ!という終わり方ではあるけれど、だいぶ留保されている案件がある。
ルーンの生い立ちや、再会を予感させる砂漠で出会った傭兵たちとの邂逅や、ルー坊の成長、何よりフィリエルの今後など、もっと語ってほしい物語がある。
残りの2巻に期待。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結末が・・・意外とSF的??
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前半はルーンがユーシスに協力して活躍。後半はフィリエルが浮気してやると出奔(笑)して活躍。結構予想外の展開。ていうか大きい話なのに蛙とかちゃちいもので・・・。話がほのぼのしくなってるのが。女王陛下の性格もいい感じだし。面白かった。
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このときを待ってたんだよ〜
ここにきてずっと気になってた謎がようやく明かされた。
纏めて借りれたのもあって4巻から6巻まで思わず徹夜で一気読みしちゃった。
(08.12.18) -
本編はラスト。うーんぶっちゃけ最後はイマイチのような。すっきりしない。フェンリルの暴走っぷりとルーンの存在がかわいい。
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ついに、世界の秘密があきらかに。そして、バードとフィーリの役割も。
かなり急展開で、事態も深刻なこの巻ですが、わたし読みながら、ずっと笑いっぱなしでした。なんとまあ軽やかに、荻原規子は物語を紡いでいくんでしょう。
まさか、女王試験の行方があんなふうになるなんて思ってもいませんでしたが 、これもとても正しい気がします。
レアンドラ、アデイル、フィリエル。ライバルすらも味方につけてというのは、とっても正しい「女王試験」物語だと思います。
いやあ、女王試金石を今までフィリエルしかもっていなかったというのは、衝撃的でした。わたしが、読み取れてなかっただけか?
女王候補はみんなもっているんだと思っていました。なんで、3つもあって、しかも、もう女王ににならないような、オーガスタ王女とか、エリディーンとかが持っていたんだろう。
というか、いつ、受け渡しをするもんなんだコレは?
ただ単に、血族のあかしを立てるためだけのものならば、女王のところに1つあればすむ気もするし……。
とか、
結局、ディー博士は、どうなったのよ。
とか、
まだまだ、疑問は残っているのですが、そして、「これから」のこととか。
でも、ひとまずは、とてもきれいに物語がとじたなという気がします。
では、外伝に。 -
コンスタンスは疲れているけれど
まだまだグラール女王としての片鱗を覗かせます
西の善き魔女は皆、強かな女性ですね -
毎度のことながらルーンにときめかされた。レアンドラに好意もてました。色々入り組んできて難しくなってきた。
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ファンタジー好き女子にはたまりません。
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好きですこのシリーズ