ロビンソンの家 (中公文庫 う 25-3)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 92
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122045958

感想・レビュー・書評

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  • この作家の作品は2冊目。独特の世界だなー、という感じはする。微妙に好みのような好みじゃないような。他の作品も読んでみようかな。

  • 消えた人を通して残された自分を探し続ける。青春小説は終わらない。

  • ふ、不思議な感じ。

  • 以前ハルビン・カフェを読んで面白かったので図書館で借りて読みました。展開的にはそれほど目新しい筋では無いのですが登場人物がなかなか面白く、語られるお話が上手なのでついつい読まされてしまった、と言う感覚でした。

    女性は商品だ、と言う一文はなかなか重みがありました。そして売春や娼婦と言う職業や概念は肯定しても自身の妻・娘をその立場に置くことは認められない。当たり前と言えば当たり前ですが。人間も基本的に女性が男性を選び、男性を頼らず子育てを行うのであればまた違った見解だったのだろうかと少し考えてしまいました。

    後は全ての男は男に犯された方が良い。女性の立場が分かるから、とか中学生のポルノとかなかなか読んでいてニヤリとする場面が色々ありました。面白かったとも好きだとも言えないですがなかなか他にないような小説だな、と思いました。まあ最後の展開は正直、何であの子が?と思わなくもありませんが…

    そして解説を読んでなるほど、ミセス・ロビンソンの家でロビンソンか!ユウリカ!!と言う感じでした。そういうセンス、好きだなあ。

  • 意味不明。
    解説を読んでいると自分の読解力の足りなさを感じるが。
    もうちょっと他の著作も読んでみたい。

  • 岬の一軒家で従姉妹と友人と共同生活をする主人公。幼い頃、母が失踪した事実が子心の傷となっている。
    湿っぽい雰囲気になってもおかしくない設定なのに、
    母が確信犯的な明るい女性で描かれることで、翻訳小説のようなからりとしたテイスト。似ている作家を挙げるとすると、ポール・オースター、サガン?

  •  "ぼく"には順子さんという母親がいた。順子さんは、死んでしまった。正確には行方不明だが、状況から考えて自殺だと父親からそう説明されていた。
     順子さんやぼく、それに1部の親族が住む予定だった家・Rのを訪ね、従姉妹や伯父と出会い、様々な方向からの話を聞き、真実に近づいていく。

     ――十七歳の少年の成長小説。
     ――母親の自殺の謎を追うミステリ。
     ――猥談。
     どれも正解であり、どれも不十分である。(解説より)
     とあるように、ひとことではなかなか言い表せない。
     打海さんの作品はこれが初めてだったんだけど、なんでしょう、この村上春樹感!!にもかかわらず、すごいって思わされるこの文才!!
     解説によると元々連載時は女性の3人称の視点で書かれていたそうなので、そっちも読んでみたかったなあ。

  • 伊坂幸太郎のエッセイ『3652』で紹介されていたので読んでみた。基本的に少年少女が主人公の小説は好みではないので敬遠しがちだけれど、好きな作家がオススメしてるものに興味があって。
    不思議な話だった。というか世界観?
    適度なハードボイルド。

  • 2011-38 先に読んだ「ぼくが愛したゴウスト」も不思議な本だったがこれもまた不思議な小説。ゴウストもロビンソンも家族について語っている。今は不思議な読後感、でも嫌いじゃない感じとしか言えない。

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著者プロフィール

1948年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。92年『灰姫鏡の国のスパイ』が第13回横溝正史賞優秀作を受賞し作家デビュー。2003年『ハルビン・カフェ』で第5回大藪春彦賞を受賞。07年10月逝去。

「2022年 『Memories of the never happened1 ロビンソンの家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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