西の善き魔女 (8) (中公文庫 お 65-8)

著者 :
  • 中央公論新社
3.79
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感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122046276

感想・レビュー・書評

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  • 6巻目で終わりと思いきや、まだ続きがありました。

    フィリエルとルーンの新たなる冒険。どちらかと言うと、ルーンの方が大変だったかも?

    ただ、急に状況が変わって、いっきに話が進むので、あれ?と思うところもありましたが、これはこれで良かったのかなと。

  • あっというまに読み終えた。
    これが本当の西魔女の最終巻。

    もともとは執筆予定になかった、外伝3巻なので、当時も刊行まで間が開いていたと思う。
    今回は15年ぶりくらいの再読なんですが、当時この巻を時間をあけて読んだため、全体の繋がりとしてはハテナの感想でしたが、いま続けて読んでもそこはやっぱりうーん?となる。

    しかし、話はさすが面白い。

    以下は素朴な感想
    バードが主人公、かもしれん。
    フィリエルによるバード育児日記。
    ルーンと旅するフィーリなバードがめちゃめちゃ怖い。
    フィリエルたちが寒いところでフィーリと直接対決する話。

    レアンドラとルーンがいろいろしてる話、とだけ記憶にあったけど、そのシーンはけっこう少ないな。
    もっと見たかった。
    というかこれが最終巻?本当に??とぐるぐるする。
    あまりストーリーが進んだりするわけじゃなくて、世界のシステムの新陳代謝に挑むみたいな話。

    ケインが好きだわーと思って読んでいたが、よく考えるとそれとは似て非なる、バードの掴みどころの無さ、浮遊感の表現が凄い。
    それにしても!
    最終巻に、ユーシスさまは一コマも!出てこない!
    泣く。

  • 最終巻はSF色が結構強かった。
    お姫様と騎士と賢者が揃って悪の大王を倒すぞ、的な印象。

    物語としては着地したけど、あとはご想像にお任せします、に委ねられているものが多い。

    アデイルとユーシスが全然出てこなくてすこし寂しい。レアンドラとルーンのやりとりは好き。
    そして気がつく、主人公より他の女王候補が私は好きだと笑

    2022.7.31
    103

  • 長かった……。
    最後までのめりこめないまま、されど途中でやめるのはなんだか気が引けてここまで読んだけど、
    竜の惑星、馬や徒歩で長い旅をするような回りまわった世界を管理している電子回路。
    なんだろう、この世界観は。
    最後までしっくりこなかった。

    女王候補の三人が、これからどんなふうなグラール国を造っていくのか。
    ルーンとティガの関係。
    ほのめかしや含みばかりで、消化不良である。

  • グラール王国をめぐるファンタジーはついに完結する。
    フィリエルが最後に立ち向かう相手は、女王後継者のレアンドラでも、ひそかに権力を伸ばそうと腐心する聖職者でも、侵攻してくる帝国兵でもない。
    世界の審判を下す賢者、いわば世界すべてを司るモノだ。
    話の展開はちょっと強引だなぁと思うし、結局これで簡単にめでたしめでたしにはならないな、とも思うけれど、物語世界の終着点としては正しいのかも。
    結局、このファンタジーは、壮大な世界を巻き込んだ謎と陰謀と冒険に満ち満ちた歴史絵巻、というのではなく、たった一人の女の子とたった一人の男の子が、恋を全うさせる、ただそれだけの、いい意味でミクロな視点で描かれた恋物語だったのだな、と思う。
    それにしても、これだけ長い物語に接していると、脇を固める人物たちの今後も気になる。
    ユーシスとアデイルのその後は、レアンドラに理想の男性は現れるのか、東の亡国の王子たちは仇討ちを果たせるのか、若年寄みたいなケインに春は来ないのか、と、ミーハーに語ってほしい顛末だらけだ。
    荻原規子、もうこの続きを書くことはないのかなぁ。

  • 2023年12月3日購入。

  • これが最終話?

    フィリエルのおとうさんは どうなったの?

    会えないまま終わるわけ?

    3人の女王候補は 決着しないわけ?

    3人のままなの?

    せめてそこの所は はっきりして欲しかったなあ!

    続編もなさそうだし

    こんなに面白くて 1日一冊ずつ読んだのに

    心残りがあるまま 終わってしまいました。

  • ファンタジーと思ってたけど、終盤はまさかのSF風味なお話だった。
    1冊目、全てはフィリエルが舞踏会に行ったことから始まったんだと思い返すと、あれから大きく世界が広がって、色々なことがあったなあと感慨深い。
    少女趣味な要素もあるようで、なかなか重く仄暗い部分があったり、物語の中でギャップがあったのが特徴的な気がする。

    結局、最終的にめでたしな雰囲気はあるものの、しっかりとした落とし所は描かれておらず、後は読者の想像に委ねるといったところかなあ…
    と言えば聞こえは良いけど、他にもアデイルやユーシスはどうなったか、とかディー博士は結局!?とか亡国の王子として描かれたティガや、過去が分かり婚約者と鬼ごっこするレアンドラがどうなっていくのか気になるけれど一瞬で出番終わった等々……
    せっかく掘り下げてほしいことが広がったのに、どれもこれも出すだけ出して、回収なく中途半端に終わった感は否めない。(どちらかと言うと、もうルーンしか見えていないフィリエルじゃなくて、そっちの話が見たかった)

    と、色々思うことはあったけれど、読み進めていく分には読みやすく、8巻ある中で挫折せずに引き込まれたシリーズであったことは確かなので★3つ!

  • 実はかなり本格的なSFだったんだな…と気づいた。
    ルーンとレアンドラのやり取りが好き。

  • フィリエルは本当に強い、たくましいです。ルーンも弱い部分をもっていてこそなので、いいと思います。途中のバードを育てよう!なところはほんと文章にはあまり書かれていないものの相当苦労したと思います。主人公強い。後日談のようなものがあったらなと思えるくらいまだ読んでいたいですね。ほかのひとたちはどうしているのかとか、アデイルとか、ルーンの家族?とか。

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

荻原規子の作品

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