わが百味真髄 改版 (中公文庫 た 34-7 BIBLIO)

著者 :
  • 中央公論新社
3.59
  • (4)
  • (5)
  • (13)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 86
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122046443

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 壇一雄は福岡県柳川育ちで有明海の海産物を始め九州の食材や料理に明るいので、作品中には九州の美味しいものも多く紹介され、同じ九州に住むものとして食のバイブルにしていきたいほど親しみを感じる。
    もちろん私が旅先や転勤先で出会った名物もそこここに登場し、壇一雄も食べたんだ、彼も美味しいと思ったんだと知ると、なんとも勝手ながら自分の舌に自信を持ってしまう。
    それにしても30年以上前に書かれたとは思えない新鮮さ。今さら地産地消だスローライフだナチュラルだと持て囃していることに恥ずかしささえ覚える。
    また、佐藤春夫や太宰治などの文豪も登場し、その交友を垣間見られるのも楽しい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「30年以上前に書かれたとは思えない」
      読んでみようかな、、、
      「30年以上前に書かれたとは思えない」
      読んでみようかな、、、
      2014/05/29

著者プロフィール

1912年、山梨県生まれ。東京帝国大学経済学部在学中に処女作『此家の性格』を発表。50年『真説石川五右衛門』で直木賞受賞。最後の無頼派といわれた。文壇きっての料理通としても有名。主な著作に、律子夫人の没後に執筆した『リツコ その愛』『リツコ その死』のほか、『火宅の人』『檀流クッキング』など。1976年死去。

「2016年 『太宰と安吾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

檀一雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×