孫文〈下〉辛亥への道 (中公文庫)

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著者 : 陳舜臣
  • 中央公論新社 (2006年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122046603

孫文〈下〉辛亥への道 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  •  この作品は捉え方によって全く評価が分かれてしまうと思う。
     タイトルは『孫文』となっているが、実際には日清戦争による台湾併合の後に広州で起こした第一回蜂起にて始まり武昌での辛亥革命までを主軸に描いている。だから孫文が出てこないシーンなどたくさん有るし、革命には関係があるものの孫文には全く関係していない人物の話も収録されている。更にはフィクション小説というよりも史記としての側面が強いため、孫文を主人公とした小説を読みたいと思った人には少々違和感を覚えさせてしまうかもしれない。
     しかし、膨大な量の文献を参考に書かれた本作には中国革命に興味を示す者にはとてつもない魅力を放っていると思う。

     ただ、個人的に許せない点もある。本作を単行本から文庫本に変更する時にタイトルも変えられている訳だが、何故元のままもしくは他の適切な題名に出来なかったのかと思ってしまう。原題は上巻が『青山一髪 上 孫文起つ』、下巻が『青山一髪 下 辛亥への道』となっている。上記で示したように本作は中国革命に主軸を置いたものであって、孫文の軌跡を描いたものではない。その証拠に物語開始時に孫文は既に三十手前だし、死ぬ13年前の臨時政府の大総統就任式で終わっている。
     孫文の栄光の部分だけ抽出したという解釈も出来なくは無いが人格形成に重要な意味をもつ少年時代まで削ってしまうというのは少々納得がいかない。
     だからこそ個人的には、孫文だけを想起させてしまうような本書のタイトルには異を唱えたい。せっかく原題の『青山一髪』という言葉がクライマックスで小気味いい洒落を残しているのに。

  • やっとこさ、下巻も終了〜。

    まず、とにかく人物と地名が多すぎる!。
    海外が絡む本はこれが厳しい。。だんだん
    棒読みになってしまうし、眠たくなる!

    とりあえずこの本は辛亥革命で終了してしまうので同じ陳舜臣の「山河なんたら」を読むことにしました。その後の孫文が出てくるらしいので。
    そのときにむすすの孫文像が一応Fixするはず。

    中国近代史に興味のある方は一読してもいい本
    です。

  • 辛亥革命にいたるまでの道のりをノンフィクションで描いている。
    なんか、孫文がもっと辛亥革命に絡んでると思ってたんだけど、当の本人はそんとき中国にいなかったんだね。(アメリカのデンバー)
    なんか上下巻読んでて、基本的に孫文は世界各地を回って資金集めをたくさんしている印象をいだきました。

    解説の方が書いている通り、中国史の変換のベクトルは「北から南へ」「内陸部から沿海部へ」というものだった。チンギスハンも、永楽帝も、ヌルハチも、康有為も。
    それを孫文は「南から北へ」というベクトルで達成したことがすごいよね。

    中国同盟会は、華興会、興中会、光復会の合併だよ。不満持ってた人も多いみたいだけど。
    康有為は保皇会のリーダーとして孫文とかと対立した。

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