讐雨: 刑事・鳴沢了 (中公文庫 と 25-6)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122046993

感想・レビュー・書評

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  • ※アマゾンより引用

    ■内容
    「間島を釈放しろ。さもないと、爆発は続く」連続少女誘拐殺人事件の犯人・間島を逮捕し、解散が目前に迫った捜査本部。
    最後の裏付け捜査を担当した鳴沢は、相棒と帰還途中、車の爆破事件に巻き込まれ。怪我を押して署に戻った二人を待つ犯行声明。
    そして第二の爆破事件。犯人の目的は?見えない動機を追う鳴沢だが―!?書き下ろし長篇。

  • 堂場瞬一、刑事・鳴沢了シリーズ第6巻。
    警視庁青山署のから東多摩署に異動になった刑事、鳴沢了は、少女連続殺人事件の捜査の帰り道、先輩刑事荻原聡子とともに中央高速道路を走行中、路肩に停車してあった車が爆発し、その事故の影響を受け負傷してしまう。
    その少女連続殺人事件は、間島重とという犯人が、少女を誘拐し、そのまま殺害し、首を切断し山梨の山中に埋めるというもので、3人の少女が被害にあっていた。
    簡単な治療を受け、東多摩署戻った了と聡子は郵便物から自動車の爆発脅迫状をみつける。そのとき、直接高橋と名乗る人物から間島を釈放するよう捜査本部に電話で要求が入る。
    前代未聞の小y徐連続殺人事件の犯人開放要求と連続爆発事件。警視庁捜査一課の警部補、石井敦夫が捜査の指揮を執ることになる。石井は、以前娘を誘拐、殺害され、その後、離婚し家庭を壊されていたうらみがあり、この手の事件担当は外されていた。
    高橋を捜査するうち、暴力団とのつながりを発見し、もう1件の少女殺害事件を了は間島から聞き出すことに成功する。
    連続する爆発事件で都内はパニック状態となり、捜査本部は秘密裏に高橋たちの要求通り、間島を指定された場所に石井のバイク先導のもと、車列3台で向かう途中、爆破に遭い、間島を連れされれてしまう。
    気がついた了が間島を車から引き出す犯人の課をは何と……。
    了の機転で事件は解決するが…。

  • なんなく展開は読めたけど、今回のパートナーはイマイチ。
    やはりこのシリーズは、パートナーで面白さが決まるみたい。「今」さんを復活させて欲しい…。

  • 刑事・鳴沢了シリーズ第6作。

    連続少女誘拐殺人事件の犯人を釈放しろ、との脅迫文が警察に送られてくる。予告どおりに爆破事件が起こり……。

    今度の職場は東多摩署。毎年のように異動するのはこのシリーズのお約束? 爆発のタイムリミットが迫る展開に少し苦しくなるが、終盤の鳴沢らしい暴走ぶりに溜飲が下がる。

  • いきなり襲った爆破事件。
    その犯人は、連続少女誘拐殺人事件の犯人を釈放なければ、爆発を続けると警察を脅迫。
    見えない犯人に警察も振り回される。
    警察も一人の人間であり、その裏にある苦悩は計り知れない。色々な事情を抱えた刑事たちが挑む、哀しく辛い結末。

    2014.1.12

  • 鳴沢刑事が活躍シリーズを久しぶりに読む。何作目なんだろうか?
    ”讐雨”は犯罪被害者のことを考えさせられる作品でした。
    クライマックスに至るまで事件を鍵になる犯人を支える人物が分からないお上手な展開でした。帯にあるコピーに眠れなくなるほどおもしろいとあったが、残念ながらそこまでは。。
    でもシリーズは面白いので、今度また続きを買っておこうとは思う。

  • 鳴沢了シリーズ第6弾。
    新潟から戻り、東多摩署に赴任。

    はーやりきれないね、鳴沢…
    世の大半は間島なんか榎本に差し出せばいいと思うよね。
    そうもいかないけど。
    でも石井さんの言うように、鳴沢は刑事でいるべきだと思う。
    こんな辛い思いし続ける刑事がいるのか知らないけど。
    しかしどんだけ事件に巻き込まれるのか。。

    今回はなんか爆発したりなんだり事件が派手だった印象。
    今までわりと地味に足で捜査して最後に畳みかけって感じだったのに。
    分かりやすくて面白いけどちょっと現実離れするから地味な方が好き。
    あと知ってる土地がわんさかでてきてなんか不思議な感じだった。
    あ、味方がちょこちょこ増えていって安心。

  • 法と復讐。
    心身異常者による犯罪。

    とても難しい所をついてきます。
    違法だが理解できる。

    ジレンマです。

  • 既読

  • 続編にワクワクした要素が残るのは始めてではなかろうか。今作も面白かったです。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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