トリアングル (中公文庫)

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著者 : 俵万智
  • 中央公論新社 (2006年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122047082

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トリアングル (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 俵万智の歌物語。歌集ではひとつひとつからつながりを感じたり、物語を想像していたけど、今回はバックグラウンドがもともとあるという感じ。
    文体もとてもフラットで、喫茶店で人の恋愛話を聞くような気軽さだ。
    主人公の薫里にはMという不倫の恋人がいるが、それとは別に年下の圭ちゃんと付き合い始めるところから物語が始まる。
    恋愛って、男と女って、結婚って…最近、ひととおりの価値観で固まっていたものが、融解して、少し動きだすような思いで読んだ。
    年上の男性に無限の安心を求めて、年下の男性に刺激と新鮮さを覚えて、母親に理解を求めないながらも助言を欲し、女友達には思わず意地悪になってしまう。
    わかる、わかる。
    最後、主人公が、自分の子どもがほしいと思うところで物語が終わる。
    あの、自分から生まれ出る強烈な玉のようなパワーに出会いたい、という気持ち、素直に共感した。

  • 全然、スッキリしない。

    途中から、このどうしようもない、モヤモヤをどうにかしてくれと、
    祈りにも似た想いで、読み続けたというのに、何も浄化されない。

    勝手だ。

    その中に俺も含まれているけれど、
    人はみんな勝手だ。

    どうしようもなく。

    この感じは瀬尾まいこさんの「図書館の神様」の、不倫相手との描写を読んでるときの感じだ。
    でも、「図書館の神様」には、高校生の垣内君という存在がいて、彼がそのもやもやを吹き飛ばしてくれる。

    でも、この話の中には、勝手な大人しか出てこずに、
    それぞれが勝手な想いを、吐露する。

    それは、誰もが誠実で、誰もが不誠実であるということなんだけど。
    そんなことは、わかってる。
    それが、普通の世界だからだ。

    この話に出てくる、どの関係性を切り取っても、好感が全く持てない。

    そのわけは3つある。

    1つ、まるで自分のダメな部分と重なること。
    2つ、主人公の惹かれる男のタイプが嫌いなこと。
    3つめ、そして何より、垣内君のような、現実世界からしたら「異端」な優しさを持つ人が登場しないこと。

    登場しないからこそ、リアルで、
    リアルだからこそ、俺の気持ちを救ってくれない。

    ずるくて、勝手で、自分の意思とは違うところで、傷ついたり、傷つけたりしてる。
    そんな風にしか生きられなくても、別にいいよ。

    恋愛なんて、そんなもんだもん。

    だからこそ、このもやもやを救ってくれる言葉を読みたかった。

    久しぶりに、読んで「堕ちる」話を、読んでしまった……

    これもまた、人生のスパイスだ。

    そういうことにしておく。

  • 短歌の切れ切れは美しいと思ったし、突き刺さる言葉もあったけど、内容がわたしは駄目でした。たぶん、いたって普通で、でも自分とは少し遠いような近くにいるような話なんだけど、主人公の傲慢さがすごく苦手。一般的に見れば傲慢ではないのかな?わたしは恋愛で成功というか幸せだった経験があまりないので、余計に。感情移入も、とても難しかった。

  • 前にも読んでて、また買ってしまったという・・・
    こういうの多いんだよねぇ(笑)

  • Mと不倫関係を続けている薫里が年下の圭ちゃんと付き合う?ことに。
    少しずつ進んでいく時間と差し込まれる過去(Mとの関係がだんだんと明かされていく)の織り交ざった感じがすごく読みやすく。
    圭ちゃんの時間軸は現在で彼の気持ちが進んでいくのが分かった。一方の薫里はいったりきたりで進まない。「階段の踊り場」にいるかんじが分かりやすい。
    共感する話ではないが、そういうところもひっくるめて面白かったです。

  • 俵万智さんの作品は初めて。
    短歌がスパイスみたいで良かった。

  • 煮え切らない…

  • なんだろう。最近自分の周りにいる感じの私と同世代の女性主人公。
    主人公は素敵だけど。人生の悩みを後回しにいているうちに、高齢出産→諦めを選択するパターンか?
    年齢的に良いタイミングで結婚したり出産する事だけがハッピーな訳ではないが、後回しにする事は良く無い気がするなあ。時間は待ってくれないし。

  • 読みやすいけど、いまいち。やっぱり俵万智は小説家じゃなくて、歌人だよねぇ。

  • 俵万智

    すごく有名な作家さんで、名前だけはいつから知ってるか覚えてない位なのに、初めて読みました。

    文章の全体に散りばめられた〝短歌〟が、良いアクセントだった〜

  • 短歌が散りばめられてて何度読んでも面白い!10年間位で5回以上は読んだかな。自分が年を重ねるごとに共感できる短歌が変わって行き面白い。言葉の繋ぎ方等気になる部分はあるがでも大好きな小説!

  • 主人公は薫里33歳。お相手の男性はM、45歳妻子持ちと、圭26歳独身フリーターのトリアングルな関係。これが今時は珍しい歌物語で語られてゆく。小説であり、あくまでもフィクションの世界なのだが、作品の読まれ方は、限りなく私小説風のものと捉えられるだろう。もちろん、作家本人もそれを承知の上で書いている。大胆にして、したたかなのだ。なお、性的な描写が多いのだが、これが実にあっけっらかんとしていて、淫猥さは微塵もない。情感や情念は歌にこめられている。例えば「水密桃の汁吸うごとく愛されて前世も我は女と思う」のように。

  • ちょいちょい出てくる俳句がいい感じ。実際こんなこと考えてる女性はいそう。
    なんとなく潔くて面白い。

  • ところどころに散りばめられている短歌がすてき

  • 不倫か年下か。随所に短歌が挟まれてくるところが、この著者らしいなあ。結局誰も報われないのが意外だった。描写の仕方は好きな方だけど、すぐに忘れてしまいそうな内容かも。

  • 節目節目の短歌がさすがだった。素敵でせつない。短歌集より背景がわかってなるほど〜ってメモりたくなるほど。また読もう。

  • ちょっとオトナなのか…俵さんの初長編だったけど、まぁまぁ普通だった。

  • 普通の話でした
    自然さをだそうとしている科白が、あまりうまく機能していなかったような気がする

  • 世の中にはいろいろの形の恋愛があるものだなと思う。物語の節目に短歌が詠まれている。

  • 年上の不倫相手と年下の恋人との関係を続けてる女性のお話。なんで不倫はいけないの?なんで二股はいけないの?そう考え上手く生きている主人公を見てるとなぜか共感してしまうお話。ただ最後はどっちつかずな終わり方なのですっきりというよりはちょっとこの後が気になる終わり方

  • 何よりもこの作品に惹かれた理由は「食べ物」や「料理」の描写がすごくリアルで主人公の三角関係よりも先にそっちの方が気になっていました(笑)時々俵さんの短歌が混ざり作品との相性も抜群で読んでいて個人的には大好きな作品です。

  • 松尾スズキさんの解説がよかった…自分の続きをつくる決心かぁ。。
    「二つの恋はどこへ向かうのだろう」なんて紹介されてるから、(あと、短歌が散りばめられているっていうのもあって)全然イメージしてたのとトーンが違ったよ。地の文なんかは、エッセイだと思って読まなきゃ、ちょっと疲れる。

  • 主人公の考え方や行動が、共感できるかできないかは別として、すごく人間らしくて自然。ストーリーのために動かされてるって感じがしない。間に挟まれている短歌も素敵。

  • 33歳の独身女性が、年上の不倫の男性と年下の恋人の間で悩む。
    カオリの感覚がとても近くて共感した。
    なんというか、セックスしないと決めた日に勝負できないパンツを履いたり、仲のいい女友達にちょっと意地悪言って心が広くなったり、不倫相手の妻に対して別の場所で別のイスに座っていると割り切ったり・・・。
    女が書いた女の小説だと思う。
    それでも、よくある設定でも、あとから「どんな内容だっけ?」と思わないのは、短歌が挿入されているから。
    そのおかげでエピソードがぐっと心に近くなって状況を吟味したくなる。さすが俵万智!

  • 先に映画を見てしまったので、かおり=黒谷友香として読んでしまった。
    感情を激しく出さない、穏やかだけど、なんだかしんみりした。

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トリアングル (中公文庫)の作品紹介

薫里は33歳のフリーライター。仕事は順調で、妻子ある年上の恋人ともうまくいっている。年下の圭ちゃんは新鮮な喜びをくれる存在。同時に動きはじめた二つの恋はどこへ向かうのだろう…。しなやかな意志をもち、自然体でいきる女性を描いた著者初の長編小説。深遠な感情、ささやかな発見、一瞬の風景を、随所に織りこんだ短歌が鮮烈に伝える、現代の"うた物語"。

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