日本の歴史〈24〉ファシズムへの道 (中公文庫)

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著者 : 大内力
  • 中央公論新社 (2006年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (563ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122047297

日本の歴史〈24〉ファシズムへの道 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 書かれた時期を考えると筆者は自分の青春時代を描いたことになる。にも関わらずここまで軽妙かつ中立的に書けることに驚いた。スラップスティックすぎて笑う場面も。マルクスの影がちらつくのは仕方ないとして,思想が強くないからこの巻はあまり古びていない。あと読んでいて現代日本との共通性を強く感じた。それは解説にあるような「自衛隊の活動範囲拡大にともなう戦争のできる国への転換」なんかではなく,権力の拡散・聖人政治への志向・官僚の暴走・建前と本質の奇妙な倒錯であり,これらが十分な反省もなく未だに日本を蝕んでいると感じた。特に最後の点は深刻で,「帝人事件」「天皇機関説論争」は,今の「森友・加計学園問題」や憲法論争によく似ているという印象を受け笑ってしまった。そうした意味では,現代の一部の右派が石原莞爾的な幻想の世界を生きてしまっている以上に,一部の左派は憲法や民主主義を「国体」に祭り上げてしまって戦前の右翼のような欺瞞的な倒錯を起こしているのではないかと思った。

  • 2016.1.21 読了

  • たび重なる昭和の恐慌が、経済界の混乱と民衆生活の破綻を拡大する状況のなかで、軍部ファシストは台頭し、満州事変・国際連盟脱退をへて、日本は孤立化の運命をたどる。おりしも起きた二・二六事件は、苦悶するデモクラシーに最後の止めをさし、戦争への道がつづいてゆく。

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