ダウン・ツ・ヘヴン (中公文庫 も 25-3)

著者 :
  • 中央公論新社
3.75
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本棚登録 : 3490
感想 : 221
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122047693

感想・レビュー・書評

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  • 2.5
    スカイクロラシリーズの3作目(時系列2作目)。少し時が進みスイトとティーチャーとの一騎打ちの話が出てくる。キルドレが属している会社の戦争は、反社会的な破壊行為への動機を抑制するため民衆のはけ口としての戦争らしい。

  • クサナギ氏とカイさん。

  • 「スカイ・クロラ」シリーズ

    草薙が、指揮官になる少し前。飛びたいのに飛べない(飛ばせてもらえない)状況での葛藤が描かれている。ティーチャと笹倉は好きだな。ただ、いかにも醜い大人の世界が現実を思い出させる。

    *2008.2 *2016.8

  • この作品で共感できる人物ってのはあまりいので身近だと感じる杣中という記者が出てきてほっとした
    異常な世界で報道という武器を使い奮闘する彼はなぜか共感しやすい
    なんというか戦闘パート相変わらず読み飛ばしたくなるような雰囲気で今まで思ってたがこの部分だけ苦手だなと改めて感じる
    それ以外の日常生活は本当に独特で好きな反面といったところだろうか 
    茶番に付き合わされたのはクサナギだけではないのに逆上するあたりキルドレ(子供)なんだろうなと思った
    それに町をあらそうとするところもなんと他のキルドレが大人な分、今回の話は人間臭くて感情移入しやすて良かった

  • 7年前(!)の読書メモを読むと、何故草薙に感情移入していたのか暫く思い出せなかったけれど、最後ティーチャとの「ダンス」を一気に読み上げて、ああ、そうだった。ままならない人生への無力感に対して、当時生きづらいと感じていた自分がいたことに思い出した。
    この巻で残酷なまでに表現されているのは、まさに大人の事情というもの。まるで、純真無垢な子供を上手く手のひらで転がるように、夢と希望も何もかも踏み躙って、「大人」に仕上げていく。
    「もうお前は子供ではない、一端の大人なのだから、と言い聞かせるために、数々の生贄を捧げて、意味もなく火をつけて、すべてを燃やしてしまう」P.266

    この巻で一番心に沁みた言葉は間違いなく「子供はみんな、空を飛ぶ夢を見るのだ。飛べるようになるまで、あるいは、飛べないと諦めるまで」(P.256)だった。
    7年が過ぎ、多少大人になったのだろう。生きづらさも、「仕方が無いこと」だと、少しは誤魔化せたようになったのだろうか。

    【2009年5月30日初読】
    (適当に少し書いとく)

    一回目読む時は、恐らく前作のナバテアでかなりの衝撃(?)を受けていたのであまり面白いとは思わなかった。
    けれど、二回目読み返したら、やっぱり感動した。

    素にクサナギに感情移入してしまったORZ

  • スカイ・クロラシリーズ、第三作。○○にして二作目。ここが良かった、悪かったとかではなくどのようにしてあの結末へと至ったのか、ただただ見守りたい。そう思った。著者自身が度々言っていたが、これは詩として読むのがいいのかも知れない・・

  • わざと手抜きをして、無能な自分を見せることにした。

    うーん。パイロットとして最高の敵とダンスするために飛んだのに、利益のためのパフォーマンスでやっていたと知った時の憤りは半端ないわ。

    結局、誰かの手の上で踊っているだけ。
    ただ、空にはそうしたものはなく、自分と空しかいない状況だってことは、とても素敵なことだ。

    地上というか、大人は腐ってる。

  • 改行が続くことで、空の広さと疾走感が伝わる。

  • スカイクロラを見たあと、このシリーズを買って読もうと思ったものの、当時は読み難いと感じずっと積読になっていましたが、今読むと面白い(…というのかな?)と感じ、夢中になって読み進んでいます。なぜ読み難いと感じたのか今では不思議です。
    (小説に直接関係ないのですが、解説を室屋さんが書かれているのにびっくりしました。)

  • 草薙水素が望まぬスターダムに押し上げられるが、彼女はひたすら飛びたいと願っていただけだった。そして憧れのパイロット「ティーチャー」と再会、対決の舞台へ!
    これは今読んだ3冊で一番盛り上がりました。次第に空から遠ざけられていく彼女の姿が悲しい。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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