カルメン/トリスタンとイゾルデ/サムソンとデリラ (中公文庫―マンガ名作オペラ)

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著者 : 里中満智子
  • 中央公論新社 (2006年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122047938

カルメン/トリスタンとイゾルデ/サムソンとデリラ (中公文庫―マンガ名作オペラ)の感想・レビュー・書評

  • イタリア・ドイツ・フランス…。三つの国で描き出された『究極の愛と死』を描いたオペラを漫画化したものです。扱っているテーマは同じでもそのアプローチや手法の違いに本当に驚かされました。

    「究極の愛は、死によって完結される」
    確か、某ビジネス誌でこんなことをおっしゃっていたのは丹羽宇一郎氏であったと記憶しておりますが、僕もそう思います。それはさておき、ここに収録されている『カルメン』『トリスタンとイゾルテ』『サムソンとデリラ』は『愛と死』を濃密に漂わせる3編です。

    『カルメン』について僕は『自由奔放で男を虜にする魔性の女』というイメージしかなかったのですが、彼女はロマ民族だったのですね。まじめな青年ホセと奔放なカルメンの結末はそのまま現代に舞台を移しても通じるドラマであるなと、そんなことを考えてしまいました

    『トリスタンとイゾルテ』は以前、テレビで若手のオペラ歌手でこのオペラに挑戦する様子が撮影されていたのを見たことがあり、それを思い出しました。『夜の世界』に生きることを決意した二人がささやき遭っている言葉は何でもはなはだ難解なもので、
    「昼とは何? 夜とは何?」
    等の会話を繰り広げるのだそうで、解説を読んでいて思わず考え込んでしまいました。しかし、この物語も結局の所悲劇で終わってしまうのですが…。

    最期は旧約聖書に材をとった『サムソンとデリラ』ペリシテ人の抑圧にあえぐイスラエルの民が神の恩寵を受けた怪力を持つサムソンの呼びかけで決起するのですが、サムソンはペリシテ人のデリラに力の源である髪を切られ、その力を失います。目を潰され、粉を挽き続ける苦役に従事することになるサムソン。『最期のとき』がやがて彼にも訪れたときに…。という物語です。

    ここに収録されている3編のオペラはいずれもイタリア・ドイツ・フランスのものですが、いずれの国の『お国柄』がにじみ出ていて『なるほどなぁ』と感じ入ってしまいました。

  • 断片的にしかしらなかった「カルメン」のストーリーがわかって、曲の理解も深まりました。

  • オペラ・カルメンのストーリが、漫画で分かりやすく理解でき、絵がとても美しくきれいで、最高!トリスタンとイゾルデの話しが好き★

  • オペラのお話って、すごくドラマティックでロマンティックなイメージだけど、こうして漫画で読んでみると、すごくつまんないのね。
    結局オペラは歌や役者の演技で見せるものであって、筋は二の次三の次って感じかな。
    カルメンは魅力的だけど、あとの二篇のヒロインなんてよく分かんない存在で感情移入できなかったな。
    とはいえ、スペインっぽいジプシーの雰囲気は参考になります。

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