これは王国のかぎ (中公文庫)

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著者 : 荻原規子
制作 : 佐竹 美保 
  • 中央公論新社 (2007年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122048119

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これは王国のかぎ (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 始めの出会いはラジオドラマでした。すでに勾玉三部作を読んでいた私は原作が荻原規子さんだと知ってびっくりしたのを覚えています。図書館で一度読んだきりなので、文庫で購入しました。さらっと読めて面白い。登場人物も魅力的だし、ハールーンには一目で惹きつけられるし、ラシードとミリアムの恋も応援したくなる。でも、主人公のひろみ……ジャニはどこか脇役で不思議な立ち位置。前はラストが今ひとつだと感じたのだけど、今はこの入れ子の物語構造がしっくりと馴染むようです。

  • 樹上のゆりかごを先に読んで、あとからこちらを読みました。
    …が、樹上のゆりかごの方が好きですね;

  • 十五歳の誕生日、失恋で泣きつかれて眠ったひろみが目覚めたそこは・・・なんとアラビアンナイトの世界!?

    私は小さいころから、少女チックな本というものにどうしても馴染めなかった。
    お人形遊びもしなかったし、少女マンガも小学校の高学年になるまで読んだことがなかった。
    特に傷つきやすくて夢見がちな少女と言うものが苦手で、お姫様にもほとんどあこがれたことがないと思う。

    だから荻原さんの本も、面白かったけどそこまでのめり込みはしなかった。
    けれどこれだけは別。失恋で泣きつかれて眠った主人公が目覚めると、なんと頭だけの姿だった、ってところがまず笑えていい(笑)。

    失恋だの何だの悲しむ間もなく、次々と繰り広げられる冒険の数々。
    胸の奥にはまだ柔らかい傷があるんだけど、それを無理やり押しやって、めぐるましい展開に必死についていくジャニ(ひろみ)を、私は気に入ったんだろう。
    時にはめそめそするのもいいけど、冒険となったらそんなこと言ってられないもんね。

    あれ? めそめそしないで目の前の冒険、ってこれ少年漫画的心理では??
    どうやら私の思考回路は、小さいころから男だったみたいです。

  • 主人公は女子中学生、と思いきや、舞台はアラビアンナイトでいつの間にか得体のしれない魔神になっていたという始まり。
    まだ魔神になりたてでといった設定も面白く、アラビアンナイトらしく煌びやかな王宮も出て来たり、最後はファンタ―ジ―っぽく終了。
    西洋ものではなく目の付け所の違うアラビアンナイトが異国物として思ったよりも面白くて、これくらいファンタジー感あふれているほうがかえって良いと思いました。

  • 失恋した女子高生がアラビアンナイトの世界に入り込み、王位継承のゴタゴタ荷物に巻き込まれてしまう冒険ファンタジー。大人も楽しめる児童書といった趣。勾玉シリーズと比べると軽めの仕上がり。

  • アランビアンナイトの世界でジン(魔神族)になっちゃう現代の女の子のお話。

    女の子のくだけた一人称語りだったから最初どうかなと思ったけど、それがまたよかったところも。失恋からはじまるしすぐ好きな人できるし、恋愛色強いかと思いきや主人公に関してはそうでもない。王国のなかのお話は裏切らない展開でさくさく進んでいく。終わり方もわりと好き。

    「内」と「外」、お話の中のお話、これは王国のかぎ。

  • こんな本がまた読みたい!
    アラビアンナイトをもとにしたようなやつ。

  • 荻原作品で一番好き。

  • 正直そこまで期待してなかった本作。
    予想を裏切り読みやすくて一気に読んでしまった。
    主人公がこの手の物語あるような正義感が強く頭でっかちな子で鼻持ちならない子ではなかったのが、また良かった。良い話を読んだなー。

  • これはおうこくのかぎ
    そのおうこくに としがあり
    そのとしに まちがあり
    そのまちに とおりがあり
    そのとおりに こみちがくねり
    そのこみちに にわがあり
    そのにわに いえがあり
    そのいえに へやがあり
    そのへやに ベッドがあり
    そのベッドに かごがあり
     かごのなかには あふれるはな
    This is the key of the kingdom,
    In that kingdom is a city,
    In that city is a town,
    In that town there is a street,
    In that street there winds a lane,
    In that lane there is a yard,
    In that yard there is a house,
    In that house there waits a room,
    In that room there is a bed,
    On that bed there is a basket,
    A basket of flowers.
    はなはかごに
    かごはベッドに
    べっどはへやに
    へやはいえに
    いえはにわに
    にわはこみちに
    こみちはとおりに
    とおりはまちに
    まちはとしに
    としはおうこくに
     これはそのおうこくのかぎ
    Flowers in the basket,
    Basket on the bed,
    Bed in the chamber,
    Chamber in the house,
    House in the weedy yard,
    Yard in the winding lane,
    Lane in the brood street,
    Street in the high town,
    Town in the city,
    City in the kingdom;
    This is the key of the kingdom.

  • また読み直したい本のひとつ。
    すこし話が急なところもあるが、主人公がランプの魔人というのが面白い。読んだときはわくわくした。

  • 普通の女の子で精霊で、という視点の取り込み方が新しくて、そのおかげで、これまで読んできた他の小説のコンテキストはこう見れば腑に落ちる、と気づいたりして、興味深かった。

    火に親和性を持つ性質が、体から絞り出したあるもののためだったというモチーフが綺麗だった。児童文学らしい繊細な爽やかさだと思う。

    それを取り戻せば、分かち難い悲しみが迫るけれど、受け入れることは、克服することの入り口に立ったということ。いつかしなやかになれる鍵を手にしたということなのかもしれない。

  •  中学生のときか高校生のときか忘れましたが、学校の図書室で出会って以来、思い出深い一冊です。当時読んだときはハードカバーでした。
     当時読んだ本のことや内容は大抵忘れてしまっているのですが、この本についてはかなり覚えています。

     アラビアンナイトのような世界へ突然放り込まれて、王子様たちの波乱万丈な人生の一端に関わることになってしまった中学生の女の子。
     知らない世界でも物怖じしないさばけた性格の主人公が荻原さんらしくて好きです。ハールーンも。

     シェエラザードの存在や言葉が謎めいていて不思議な終わり方なのですが、入れ子人形のように、物語の外側にさらに物語が広がっていて……という考えはとても共感できます。むしろ、そういう価値観をこの本から貰ったのかもしれない。
     わたしたちの知覚する世界は宇宙の遥か彼方まで広がっているけれど、もしかしたら宇宙の向こうにあるのは、女の子の部屋かもしれないし、シェエラザードのいる場所なのかもしれない。わたしたちは、寝物語に語られる世界の中の一人物に過ぎず、ジャニが海の向こうへ行けなかったように、語り手によって世界に閉じ込められているのかもしれない。
     ハールーンたちのいる世界を一番内側、シェエラザードのいる世界がその外側、そしてさらに外側に「上田ひろみ」のいる世界があるとしたら、シェエラザードの言葉も、少し分かるような気がします。
     そう考えると、物語の外へ自由に飛び出していけるハールーンが、ちょっと羨ましいです。

     ところで、文庫版の表紙、とても好きです。
     読み終わったあとに見返すと、いろいろとこみあげてくるものがあります。 

  • 上田ヒロミ。15歳。片思いだった彼と親友がつきあいだし、失恋したて。傷ついて、自分をもやめたい、と思ったヒロミは、いつの間にか、訳がわからないことに、ターバンを巻いた青年・ハールーンに引っ張られて、アラビアンナイトのような世界に来てしまった。しかも、ヒロミは、人間ではなく、魔神族(ジン)だったのだ。

    ハールーンと旅しながらも、魔神族初心者のヒロミは、、姿を消したり、飛んだり、物を出したり、物にのりうつったり・・・ジンっぽことをいろいろ出来るようになっていった。ハールーンは、ジンであるヒロミと旅をしていても恐れず、陽気で、自分の力を試す自由な旅をしていた。

    しかし、ハールーンはある国の王子であった。自分がいれば、後継者争いが起きそうな国を一人で出た王子は、次期国王をして擁立したいお付き合いの者たちや、反対派の暗殺者たちに追われる身でもあったのだ。

    ヒロミはこの世界で、ハールーンを助け、自分ももとの世界に戻れるのか?

    アラビアンナイトも一緒におオススメしたい。

  • ハールーンという名前は良い。

  • アラビアン異世界トリップもの。
    安心安定の優しい文体に癒やされつつ、読むタイミングが今じゃなかったのか、女子学生一人称でケータイ小説を思い出していちいち「スイーツ(笑)」とよぎってしまったせいか、いまいち入り込めず。
    謎が解かれた時の衝撃がすごく好きでした。

  • 学級文庫用に購入。
    荻原規子さんというと、勾玉シリーズが思い浮かびますが、アラビアンナイトの世界でも上手ですね。

    15歳の女の子が異世界に迷い込む。

    これだけならよくある話!もう掃いて捨てるほど。

    しかし、みずみずしい感性で描かれてるので面白いです。

    ただ、歳をとりすぎたかやや入り込めませんでした。
    ハールーンもラシッドも典型的すぎる・・・。

  • 上田ひろみちゃんの「内」のお話。
    読んでくうちに、実は昔読んだことあった、と思い出しました。

    何がどうしてそうなったのかは、よくわかんなかったりするんですが(苦笑)、現実に戻って「樹上のゆりかご」につながってくんだなぁ、としみじみ。

  • 好きです。主人公のイメージは制服で空を飛ぶし、たまに小鬼って言われるから「ラムちゃん」かな?空を飛べて、しかも姿が消せるので「Qちゃん」に近いかも?制限付きでモノが出せるので安物の四次元ポケットが付いたQちゃんやな(見た目やなく、あくまでもイメージです)。最後まで安心して読めた1冊でした。

  • 荻原さんの作品は勾玉シリーズしか読んだことがなかったから、現代の女の子が主人公の話は新鮮だった。
    突然異世界に飛ばされながらも自分の使命を果たすひろみはかっこいいな。ハールーンは菅流みたいだった。
    アラビアンナイトのような世界はアラジンやドラビアンナイトを思い出した。この時代の物語もいつか読んでみようかな。

  • ちょうど主人公の子と同い年くらいの時に、初めてこの本に出会いました。
    活字は苦手だったのに、一晩で読みきるくらい物語に没頭したのを今でも覚えています。
    表紙のイラストも大好きです(*^^*)

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