敗者の条件 (中公文庫)

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著者 : 会田雄次
  • 中央公論新社 (2007年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122048188

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敗者の条件 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 勝つ方法の前に負けぬ方法を知ること。
    書店に行けば経営や営業、コミュニケーションの必勝法の本が所狭しと並べられている。
    しかし負けないため(だけの)方法についての本は少ない。方法というより気持ちの持ち方。今風に言うならメンタリティー。作中では何度かマキャヴェリの「一旦反抗し、自分が処分した人間は二度と容れるなかれ」の言葉が出てくる。なんて耳障りの悪い。後味の悪い言葉。売れる本の殆どが、ヒューマニズムについて語っているというのに。でもそれは絶望的な言葉ではなく、ゆとりと呼ばれる私にとっては、今生きている自由競争社会のなんたるかを示すものであり、また、本当のヒューマニズムとは何かを示すものものでもある、指針のようなものに感じられた。作中では戦国時代の武将を例に出しているため、共感しにくい部分もあるが、今も昔も変わらない競争原理ということなのだろう。

  • こういう歴史書は初めて読んだがとても面白い。俯瞰的な視点から歴史上の人物を解説している。

  • ヨーロッパの中世と日本の戦国時代を比較する。人間性が疑われるような残酷さは共通している。歴史は似通うものだということか。
    これは面白い。

  • ■書名

    書名:敗者の条件
    著者:会田 雄次

    ■概要

    『アーロン収容所』で知られる西洋史家が専門のルネサンス史の視
    点からヨーロッパ流の熾烈な競争原理が支配した戦国武将の世界を描く。
    (From amazon)

    ■気になった点

    なし

  • タイトルは敗者の条件ですが、戦国時代の日本や中世ヨーロッパの極限状態の中での支配者の心理分析といった内容でした。こういう極限状態では、信じれるのは自分だけ(自分にとって不利になる者を抹殺する)といった状態や油断や慢心が命取りになるということ、あとは異性に溺れると自分を見失い命取りになるということで、反面教師として真のリーダー像とは何かを解説しており、それを肯定しているのか否定しているのかは分かりませんでした。でも、個人的には共感しかねる内容でした。
    現代にこのようなリーダーが出てきたらどうなるのだろうか?と考えてみましたが、和や協調、平和という日本人の美徳とは真逆の精神論のような気がして、現代にはそぐわないような気がしますし、このような人は社会から排除されると思いたいのですが競争社会の中で生き残るにはこのような精神は必要なのかもしれません。

  • 80年代の本を読んでいるとたまに人口に触れられて当時30億人しか人間いなかったのかと毎回思う

  • 資料ID:92131932
    請求記号:080||C||あ-1-5

  • 久しぶりに読んだ。
    世間一般とは視点の違うものを読むのは楽しい。
    黒田官兵衛についてはこの本で知った。

  • アーロン収容所の著者で有名な会田雄次さんの本。氏の専門は西洋史だが、本書は日本の戦国期を扱っている。やはり、視点が違う。生き残ることに関して、考えさせられる話が多かった。

  • 戦国時代の武将に使えたあまり知られていない敗者の立ち回り方を紹介し、なぜ敗者になったのか、を解説する本。
    とても興味深いが、戦国時代の勝者である武将、織田、豊臣、家康の3人の関係や、有名な合戦などについてよく知らないと,曖昧な理解で終わってしまう。登場する敗者は、日本史の教科書にはほぼ出てこない無名人ばかり。歴史好きにはとてもおもしろい本だと思う。

  • 環境で敗者が決まっていたという部分はなんとも切ない やりきれない。
    ただそのような境遇から抜け出す方法を現代人は持っているはずで、それを見つけることがこの本から逆説的に発見できるか否か。
    簡単ではないのである。

  • 一匹狼に徹しなかった、斎藤道三。

    覇者の出自に、こだわった、佐々成政。

    欠点のない者、蒲生氏郷。

    強すぎるのは、弱すぎるのと同様に悪である。(甲陽軍艦)

  • 「敗者の条件」。西洋史の専門家である会田雄次氏が、歴史の大勝負に負けた人物たちを丹念に追った一冊です。勝負の世界に生きる佐藤九段が、なぜ負けた人たちの物語に興味を持ったのでしょうか?

    続きはこちら→
    GUEST 101/将棋棋士・佐藤康光:スミスの本棚:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2013/05/post149398.html

  • ルネサンス史の専門家が、主に日本の戦国時代における「敗者」について分析した本。本書に出てくるのは、織田信雄・信孝、佐々成政、滝川一益、蒲生氏郷、高山右近、武田信玄、松永久秀、黒田如水など。本書において、「敗者」を見る目は概して優しく、むしろ細川幽斎のように変節を重ねた「勝者」をメッタ切りにしているあたりに、著者の価値観が色濃く反映されていて面白い。この時代は、本人の資質や性格に関係なく、周りの状況次第で「必然的に負ける」しかない人々が山のようにいた時代なのであった。

  •  
    ── 会田 雄次《敗者の条件 196503‥-1968 中公新書》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/1/archives/4122048184
     
    (20090721)(20151218)
     

  • 競争社会の厳しさを痛感する。日本と西欧の考え方の違いが対比させられる。

  • 視点が面白い。著者は西洋史の一番血腥かった時代の専門家であり、日本の同様の時代、戦国時代の敗者を描写するのだが、部分部分に入る感想が、単なる日本史家には滅多に見られない見解だ。
    一言でいうと、戦国日本の甘さを度々指摘するように、人間の見方が、甘くない。著者自身の体験も含め、目線が楽天的でなく、透徹していて、蒙を啓かれる。

    野球の名将野村克也は「勝ちに不思議の勝ち有り、負けに不思議の負け無し」と述べ、近代外科医学の祖であるジョン・ハンターは「私は華々しい成功譚よりも、百度のヘマをまとめた書籍が欲しい。どこで間違い、失敗したか、それが分かる方が研究にはずっと役立つからだ」という要旨の言葉を述べたらしい。

    敗者の条件は裏返すと一方に勝者が居るのだから、勝者の条件にもなりえる、と本文でも述べているが、野村やハンターの言に習えば、現代の主流とは違って、敗者から学ぶ方がより妥当、かもしれない。

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