サロメ: ナクソス島のアリアドネ/こうもり/ナブッコ (中公文庫 S 21-7 マンガ名作オペラ 7)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122048256

感想・レビュー・書評

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  • 立ち読み:2011/1/27

    サロメの妖艶な雰囲気を結構よく出しているのではないかなぁと思う。

    ただ、「今すぐここへ、銀の大皿に載せて…」「ヨカナーンの首を」と言うときのサロメは、恋の欲望に支配された少女というよりは、恨みによって狂い、復讐を果たそうとする大人の女に見えた。

    まぁ、ここは漫画家さんと自分の解釈の違いなのかもしれないけれど。自分は、サロメはヨカナーンに拒絶された「復讐」のために首を切らせたのではなく、ただひたすら口づけしたい、という「欲望」を叶えるためだけに首を望んだのだと思っている。

    サロメが黒髪ストレート、というイメージは持っていなかったので(ビアズリーの挿絵のせい?)、新鮮だった。

著者プロフィール

マンガ家。第1回東アジアMANGAサミット事務局長。1948年大阪府生まれ。16歳のとき「ピアの肖像」で第1回講談社新人漫画賞受賞をし、プロのマンガ家生活に入る。その後数々のヒット作を生み出し現在に至る。主な作品に「アリエスの乙女たち」「あすなろ坂」「鶴亀ワルツ」他多数。「あした輝く」「姫が行く!」で1974年講談社出版文化賞受賞。「狩人の星座」で1982年講談社漫画賞を受賞。マンガジャパン事務局長。(社)日本漫画家協会常務理事。大阪芸術大学芸術学部文芸科教授。文化庁文化審議会著作権分科会委員などを歴任。

「2005年 『アジアMANGAサミット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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