ふすま: 文化のランドスケープ (中公文庫 む 21-1)

  • 中央公論新社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122048416

感想・レビュー・書評

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  • 読んでるだけで、凛としてくる読書体験。
    日本文化の精緻さといい意味で合理的な考え方に日本の良さを感じた。
    やっぱり神道に通ずる部分もありそう。

  • 日本語のうつくしさに涙がでそうになりました。それくらいたおやかな文章表現で、やさしく、且つゆたかに、日本の暮らしについて書いてらっしゃいます。

    「おもむき」という言葉が胸に残りました。現代はとても便利で、食も豊かですが、みんなどこか常におなかのすいたような目つきで歩いているように感じることがあります。それは「おもむき」が無いせいなのかもしれない、「おもむき」が無いと、生活は貧しいままなのかもしれない、そのように思いました。

  • 巻末エッセイ「襖越しの美学」伊藤ていじ が読みたい。

  • 新書文庫

  • 最初から普通に読みますが、どこから読んでもドキドキします。
    特に第二章の親子対談はすごい。
    間に合って良かったと思う部分と、しまったと思う部分と。
    武蔵美の基礎デザイン科をつくった向井先生のルーツが表具師のお父上だったのは、非常に興味深いことでした。
    余談ですが、この本からパネル製作の大切なヒントをいただきました。

  • 私たち日本人にとって、「ふすま」で仕切られた空間は「部屋」。しかし、鍵のかかる「戸」が当たり前の西洋では、鍵のかからない「ふすま」は不用心なものに見えるらしい。閉じてあれば「部屋」、開けたり取ってしまうことで部屋を広げることもできる便利さ、奥深さ。描かれた襖絵や、欄間細工。「鍵」で閉じてしまうのではなく、入れるけれどあえて無理に入らず、推し測るという日本人の美意識。
    平安時代から続く日本の文化「ふすま」について、名前の由来から、日本人の世界観までわかる一冊。

  • ふすまにまつわる職人トーク。
    言われてもどの部分か分からない単語が多いです。
    ニッポンの住空間は豊かな言葉を失ってゆくなぁ。

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