蛇行する川のほとり (中公文庫)

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著者 : 恩田陸
  • 中央公論新社 (2007年6月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122048690

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蛇行する川のほとり (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • もう何度目になるだろうかな再読。
    定期的に読み返す。初めて読んだ高校生の頃から。
    いつも読むたびに読後感が変わり、経時観察が興味深い話。
    今回、就職してから初めて読んだが、いままでとは明らかに違う感覚。
    初めて第三者としてこの話に触れた気がする。
    遂にわたしの少女時代も終焉らしい。
    第三者として読むと、ミステリ色がこれまでより強く感じられる。
    最初に読んだ時は泣いた。
    それからしばらくも、遠い夏の日を思って瑞々しい感覚を覚えていたように思う。
    その感覚がなくなってしまったわけではないが、もう自分のものではないというか、お邪魔しているというか。長らく開いていなかった引き出しをそっと開いて楽しむというような感じに変化したように思う。

    次読む時がまた楽しみになった。

  • 静かで後ろからそっと近寄る闇みたいな怖さに、ぞっとしながらも興味を持たずにはいられない!!
    夏を惜しむかのような細かい描写が素敵で、いちいち頭の中で余韻を楽しむ一方で、登場人物それぞれ過去の記憶に触れて、謎と恐怖感にさいなまれてしまう。
    あとがきで恩田さん自身が、
    私が憧れていた少女たち。
    恐れ、憎んでいた少女たち。
    そして、私が誰よりも愛していた少女たち。
    と書かれている少女たちのそれぞれの強い想いが生み出す濃い夏に触れることができました。
    お布団の中でこっそり本を読んでた時のワクワク感に似ていて好きだなぁ〜楽しかった♪

  • 20150608読了
    忘れてて2度読んでしまった。設定にちょっと無理があるが、少女が大人になる様など、ドキッとするほどよく捉えられていると思う。

  • 久々に読み返したけど、はじめに読んだ時は
    全然この雰囲気をわかってなかった気がする。
    前回読んだ時も面白いとは思ったけど、それだけだったし。

    今回は文句なしでこの雰囲気に惹きこまれた。
    恩田さんの書く「少女」はいつも美しく謎めいていて
    何回も読み返したくなる。

  •  「あたしたち、絵を仕上げなくっちゃいけないわ」
     美術部の憧れの先輩、香澄と芳野に夏休みに演劇部の舞台背景を製作するため、一緒に合宿しないかと誘われた毬子。友人の真魚子(まおこ)には、用心するように言われるが、うれしさと誇らしさに胸がいっぱいになる。
     しかし、そんな毬子の前に見知らぬ少年が現れ、香澄に近づかないようにと忠告。不安な気持ちを抱えながら、川のほとりにある香澄の家を訪れた毬子だったが…。

     (再読なので)内容はわかっているけど、むせ返る草いきれや、深い闇を感じながら久々に「恩田陸」を楽しみました。これを最初読んだのは3冊分冊のときで、1冊読んで「えっ!」2冊読み終えて「えぇ~!!」という風に叫んだのを覚えています。シネコンのない頃の2作同時上映の映画やレコード、当然携帯などもない世界の物語は、それだけでノスタルジックかもしれません。

  • 久しぶりに読んだ恩田さん。
    ・・・・いいなぁ☆
    恩田さんらしい作品で。

  • 高校生時に読んで以来の再読。当時はただただ恩田さんの描く「少女」の神秘性に打たれていたけれど、大人になった今読み返すと、描かれた少女に少しの嘘らしさを感じた。華奢な体に成長した精神がアンバランスに押し込められていること、生臭くなく潔癖で混じり合いようのない精神を持ってること、それらが一夜にして変貌する可能性があること。いかにもフィクションらしい性質だと思う。でも、そんな嘘みたいなものが同居する時期があるのも確かな事実なのだろうかとも思う。

  • はあ、すごい。
    恩田陸なめてた。ごめんなさい。

    こんなに生々しく「少女」を描ける人がいたのか。
    「少女文学」ってそういうことか。
    少女と、女のあいだ。
    揺れ動く不安定な不安定な心。
    憧れと、恐れと、愛。
    香澄の「愛してるわ」が響いてくる。


    集英社文庫の文庫版あとがきに、こんな作者の文章があった。
    ――――――――――――

    『蛇行する川のほとり』は、私が感じていた「少女たち」を封じ込めたいと思って書いた。

    私が憧れていた少女たち。
    恐れ、憎んでいた少女たち。
    そして、私が誰よりも愛していた少女たち。

    そんな、私の知っている少女たちが感じていた(感じている)であろう日の光を、風の揺らぎを描きたい。
    バケツの中で洗うズック靴の感触や、夏休みの庭の草いきれや、映画館でのたどたどしいデートや、ショートケーキから零れた生クリームの憂鬱を描きたい。

    こうして読み返してみて、とりあえず目標は達成できたな、と思う。

    ――――――――――――

    やっぱり目的は「少女」。
    それなのに本編はあくまでもミステリ調。
    「過去の死亡事故をめぐるミステリストーリー」で、ここまで「少女」のことを描けるのはすごいんじゃないか。
    しかも肝心のミステリも、そのへんのミステリ小説とは段違いによく書けている。
    構成も、章ごとの視点の切り替えも、伏線も、登場人物の設定も、全て緻密に設計されているはずなのに、ちっとも息苦しさを感じない。

    ただ、もともとの設定がちょっと現実離れしすぎてきる気もした。
    少女マンガ的というか…。
    まあ、世界観が完成されてたからそれはそれですんなり受け入れられたけど。

    とにもかくにも、おそれいりました。

  • 可もなく不可もなく。

  • とっても安定の恩田感。
    ときどきすごく読みたくなって手に取るんだけど、いくつか作品を読み終わると食傷気味になる(笑)
    ストーリー性よりも空気感を感じて楽しむ方の恩田さん作品かなと思います。少女趣味なミステリアス感があってきらきらと儚いのに、なにかずっと薄暗い。

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