焔―The Flame (中公文庫)

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著者 : 堂場瞬一
  • 中央公論新社 (2007年9月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049116

焔―The Flame (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 冒頭から主人公格2人(プロ野球選手とその代理人)の性格がどうも気に食わない。金や名誉のために優等生を演じきれるヤツってなんだかなぁ。それでも自分のやるべきことは淡々とこなし、生活リズムは崩さずストイックに、野球選手とその代理人のプロとして生きる様には学ぶべきところもあるしなぁ…。

    ってスロースタートながらも読み進めていくと、なんだかその気に食わない性格描写が伏線になってきて、いくつかのきっかけを踏んで野球選手側の主人公に変化がおとずれ、見事にクライマックスに結実していくさまは、まさにスポーツ小説の醍醐味。

    読んでて気持ちがどんどん熱くなってきて、最後のページを読み終えた時「よーし、俺もいっちょやったろか」と変なテンションになっている自分に気付く。まぁ30分もたてばテンションは落ち着いてしまうのだけど、それでも読んでいる間に燃える気持ちを味わえるだけでも十分お値打ち。

  • 大リーグ移籍を熱望するプロ野球選手と、自分の野心のためにそれを画策するエージェント・・・。
    シーズン終盤の二週間を描いてる。野球選手とエージェントの心理はよく描写されていて、後半まで引き付けられたが・・・。
    最後が良くない。野球選手の心変わりのあたりは、もっと丁寧に描いてないと、唐突感が拭えない。理由も書かれているが、それだけだと弱いなぁ。いきなり心変わりした感が最後まで尾をひく。

    後半は書き急いだ感じを受けた作品。

  • 2013年2月西宮図書館

  • 堂場瞬一の作品を読んだのはこれが初。
    最初に読むなら野球を題材にしたものがいいなと思って、あらすじも知らないまま読み始めたけど、プロ野球のペナントレース終了直後、ドラフト会議をはさんでプレーオフ開幕間近というこの時期にちょうどマッチした物語でびっくりした。

    試合の描写が多いので、ふだん野球を見ない人にはおもしろくないかもしれない。スポーツを観るのが大好きなわたしも、試合の展開を文章で追うのは苦手。中盤のあたりは飛ばし気味に読んでしまった。でも終盤は目の前で試合を見ているみたいな感覚になって、ドキドキしながら読んだ。現実にはなかなかありえない展開だけど…。

    プロ野球選手とエージェントの、過去と現在と未来。同じ時間や目標を共有しているように見えても、それぞれの思惑がたどる道は異なるということ。
    沢崎と神宮寺というまったくタイプが違う二人のライバル関係が、特におもしろかった。

  • 先日堂場瞬一氏の「ミス・ジャッジ」を読んで、彼のメジャーリーグをテーマにした小説に興味を持ったので、彼の他のメジャーリーグをテーマにした作品を読んでみることにしました。

    (ここからネタバレ注意)

    前回読んだ「ミス・ジャッジ」はすでにメジャーリーグに挑戦をした投手が主人公なのに対し、この作品はもう少しでFA権を獲得する日本の球団の打者が主人公。
    「ミス・ジャッジ」は、主人公の投手と主人公の高校の先輩にあたる審判の二重の物語だったが、この作品も、主人公の選手と高校時代のチームメイトだった代理人の二重の物語という点で似ていた。

    日本で最高のシーズンを終えて少しでも給料をつりあげてメジャーへの挑戦をしようという選手側の思惑と、代理人側の思惑の微妙なずれが物語を複雑なものにし、読んでいてだんだん引き込まれて450ページ以上もあるのに、1日で読んでしまった。

    物語の展開も、シーズンの終盤の二週間に絞ってじっくり描かれているので、情況がイメージしやすかった。

    しいて言うと、前回読んだミス・ジャッジは実際のメジャーリーグの球団を舞台に物語が展開されているので、現実味があったが、今回の物語は日本の球団がすべて架空のもの(特に主人公が所属する球団の本拠地は東京の世田谷にあるというちょっと現実離れしすぎた感じ)だったのがちょっと残念な感じ。

    なにはともあれ、堂場氏のほかの作品もさらに読んでみたくなった。

  • FA権獲得直前のタイトルなき天才バッターがメジャー転身を図る。女子アナの恋人との関係、野球との関係が微妙に軋みだす。最後は、野球を愛する選手として伝説に挑戦する。

  • 覚えてる度:★★★★☆

    野球がテーマの小説。
    ちょうど野球の小説ないかなーって探してるときにあったので購入。

    メジャー入りを狙う主人公とそれを支える代理人、主人公のライバル的存在の同僚など、
    複数の人物の思惑が交錯するストーリー。

    野球好きでちょっとした小説読みたいって人にはおすすめ。

  • 大リーグを目指す無冠の強打者・沢崎と、背後で暗躍する代理人・藍川。
    彼らの思惑に綻びが生じたとき、辿り着くのは、破滅か栄光か?
    ペナントレース最終盤の二週間を追う、緊迫の野球サスペンス。

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