世界史 下 (中公文庫 マ 10-4)

  • 2219人登録
  • 3.85評価
    • (79)
    • (109)
    • (86)
    • (10)
    • (5)
  • 104レビュー
制作 : William H. McNeill  増田 義郎  佐々木 昭夫 
  • 中央公論新社 (2008年1月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049673

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
J・モーティマー...
村上 春樹
伊坂 幸太郎
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

世界史 下 (中公文庫 マ 10-4)の感想・レビュー・書評

  • 歴史における文字の重要性を感じさせられた。ヨーロッパ・中国では古くからの記録が文字として残っているが、インド周辺では記録がないために当時の状況を知るすべがあまりない。そのため、文化的には優れていても、その詳細が不明な点も多い。

  •  産業革命、宗教革命期のヨーロッパ、それから影響を受けた他地域の記述。情感で文明成立とその初期について語った時ほどの独自視点は無かったが、大局的な観点での説明はやはり冴えている。
     個人的に認識を新たにした観点は、遅れてきた工業国が独裁的政権や帝国主義に奔った理由について。資源の面で先行工業国が先に占めていた土地に侵入せざるをえない状況だったという認識はあったが、余剰の人口を吐き出す先がなかったという考え方はしていなかった。工業化が数世代進めば自然と少子化傾向が高まってきて人口は安定するが、それまでは急激な人口増加により都市部の過密や失業者の増加が起きる。増加した人口を十分に「回す」には、材料となる資源を得て加工品を作らねばならない。資源を得なければならない、その理由として人余りがあったのか、と。
     後半は年代が近いためか、こなれておらず、様々な学説を引っ張ってきてまとめて提示したという印象が残った。

  • 世界史の中世以降にスポットを当てた本巻。
    簡単に解説されているが、知識が無いので、これでも難しかった。
    読み終わった後、ある程度の知識が得られた気がする。

  • 読みやすかった!時々の地図もよかった。イスラム批判が所々あるような気がした。
    やっぱり不確実だよね。
    あとは今後の人口爆発からの伝染病危機は気になった。
    西洋の興隆。また英語で読みたい!

  • 私のような、ものごとを勉強するときに全体を俯瞰してから進めたいタイプの人におすすめ。上下2冊で人類の起源から1900年代までを扱うので、(学校教育のように細かいことは扱わず)、文明間の関係や地域の盛衰、性質の違いを大きく捉えていくところがよい。

    解説にも書いてあったが、これは一つの歴史の見方であり(原題も"A world history")、これを起点として各々の歴史観を持って議論が起こるようになってほしいというメッセージを感じる。

    ただし、係り受けが難しかったりロジックを読み解くのが困難なところが多々あり、読むのに時間がかかる。これが原書のせいなのか翻訳時の問題なのかわからないのだが、そこだけが残念。

  • 世界史を広い視野で取り上げる
    読み終えた後に歴史が未来への手がかりでありと実感できる

  • 評判がよいマクニールの世界史だったので読んでみた。

    高校の授業では触れられないような国の歴史も幅広く書かれた通史本。

    特に下巻が面白かったかな(興味を持っているという意味も含めて)
    情報量が多いので、また時間があれば繰り返し読みたい。

    ---

    170
    密集軍団の効果

    下巻

    295
    コンゴにおける強制労働へのショック

    1914〜19第 一世界大戦
    1929世界恐慌
    1939〜45 第二次世界大戦

  • 壮大な本だった。最後は科学の進化論化、で閉じられていた。これほどの全体像が見えている人がそこに乗っているんだから「一派閥」で済む話ではないだろう。

  • 二度の世界大戦を経て、西欧圏の経済的な地域統合の象徴であるEUから離脱という結果が出た先の英国の国民投票。この世界史の下巻は1500年から1999年、20世紀の終わりまでの概観なのですが、マクニール氏ならこの現状をどう見るのか、予測されたものなのかというところが読み終えて気になりました。
    世界各地で勃興していた文明が、大航海時代が幕を開ける西暦1500年を境に西ヨーロッパが今までの均衡を破り、強烈な勢いで世界中に広がって行きます。さらに時代は18世紀後半の産業革命と西欧諸国の政府と国民が広範囲に及ぶ国内の再組織化を経験した民主革命により、19世紀中にはその優位性が益々高まっていきます。
    近代から現代に至る過程は、評価が難しいだけに歴史の授業では、ちゃんと習った記憶がありません。教科書でも年代と出来事の羅列が殆どで、その流れや何故そうなったのか分からないままでしたが、この本を読むと目から鱗の如く理解できます。読み物のようにスラスラ読めるのが不思議ですが、筋が通って全体が見渡せるからなのかもしれません。
    現代に至る地域紛争は民族・部族・宗教的反目が複雑に入り組んでいる中での大国の武器の供与があることやイスラム教における政治と宗教の結びつきの強さ、法典と世界経済の発展の事実の矛盾が引き起こすものなど、なるほどと思い読みました。地球規模の市場経済の拡大が既存の社会のパターンを捻じ曲げて行く先には、栄えるものと苦しむものとに分かれ収入の不平等が増大するさまがあり、貧しい国々は富と生活の向上に人口増加が追いつかないとあり、今まさにその事で、世界中が逼迫した局面に追われています。民族や宗教的対立からの紛争や内戦は古今東西絶え間のないものですが、移民が難しくなった現代では、シリアからの難民問題のように深刻な影響が周辺の国々に及びます。日本のことも所々記述があり興味深く読みました。徳川幕府を倒した後の維新に関わった日本人の対応について、‥西欧の優越に対して日本人ほど強力に対抗することのできた国民は他にいなかった…と絶賛されています。それに比較してイスラムの帝国はことに無力だったことが書かれており、現代に至る対立の構図が見てとれます。日本のように単一の民族が占める国家は、支配層と一般民衆が同一の民族なので、西欧からの圧力に対して一致団結して抵抗できたという有利な面があります。しかし、異民族で成り立っている国は、支配者が民族感情に訴えて抵抗するという手段は「期待するほうが無理だった」とありますから、古来ゲルマン民族の大移動に象徴されるような異民族との軋轢が生み出すものの大きさや統一の難しさに気がつきます。
    過去の歴史から学ぶものは大きいのですが、マクニール氏が最後に述べているように、‥人間の計画的な行動により変化の道が広く開かれている未来には、すばらしい可能性とそれと同じくらいの恐ろしい破滅がひそんでいる、とあるのが現代を端的に物語っていて、地球の行く末が案じられるところなのでした

  • 上下巻で、人類発生からほぼ西暦2000年まで、地球上で人間が行ってきた様々な活動を読むことができる。

    ある激動の時代を掘り下げてという読み方ではなく、その前後も含めて、それらの相関関係の一部なのかもしれないが、読み、感じることができるところにこの本の価値がある。

    歴史は繰り返される的な事ってよく言われるが、この本を最後まで読み進めてみると、今生きているこの先の時代は、繰り返されることなんてない別の未来がありそうな気になって、ワクワクする読後感。

    人間の本質的な部分としての宗教と文化、異文化間の交流と病気、そして争いが上巻から流れるメッセージだと思っていたのだが、近代に入ってからの宗教の役割、科学技術の進歩が、これまで歴史を語ってきたマクニールにもわからない未来への洞察というか予想?が少しだけ垣間見えたところが下巻最後のクライマックス。

  • 1500年代以降。西欧の優勢が如何にして起こったか。
    教科書だと地域ごとに学んでいたものが、いきなりグローバル化して分からなくなる近現代が世界史として概観すると分かりやすくなることに気がつきます。
    2016年現代から見ると古い解釈もありますが、1990年代まで触れてあるので、あの頃何が起こっていたのかも概観することが出来ます。
    ただ、文章が難解で寝落ち回数が・・・。

  • 2015年10月アメリカ右左カナダ、11月中国と、出張ピークジーンズに同行してくれた本。今まで読んだいくつかの本を理解するヒントも多い。ここから、トマスピケティの21盛期の資本へ戻る予定。

  • 「疫病の世界史」と「戦争の世界史」も読まなくては。

  • 世界史をほとんど勉強せずにこの歳にまでなってしまったから、かなり勉強になった。
    受験勉強のような詳細な数字は全く頭には入らなかったが、大雑把な歴史の流れを再確認できたのがかなり有意義。

  • 上巻の大苦戦にビビッてしばらく置いておきましたが、半年ぶりのチャレンジ。
    時代が近くなれば少しは理解も深まるかと思ったけど、やっぱり難しい。ただ「読んだ」という事実だけが残った。。。

    何の足しにもならないレビューでごめんなさい。

  • 歴史学者であるウィリアム・マクニールによる、深い考察に基づく世界史の解説書。あまり詳細になりすぎてもいないので、入門書としても良い。本書である(下)は、紀元後1500年から現代までの歴史を、【第3部】西欧の優勢(地理上の大発見とその世界的影響、【第4部】地球規模でのコスモポリタニズムのはじまり に分類し、各地域・文明毎に考察を試みている。
    (下)では日本に関する記述も増えたり、第二次世界大戦の記述もあり興味深いが、全体的に地政学的な考察があるとより面白いと思う。訳も自然で読みやすい。(上)よりもお勧めである。

  • [ 内容 ]
    <上>
    世界で四十年余にわたって読みつづけられているマクニールの「世界史」最新版完訳。
    人間の歴史の流れを大きく捉え、「きわめて特色ある歴史上の問題」を独自の史観で鮮やかに描き出す。
    ユーラシアの文明誕生とそのひろがりから、紀元後一五〇〇年までの四大文明の伸展とその周縁部との相互干渉まで。
    地図・写真多数収録。
    年表つき。

    <下>
    世界の文明の流れをコンパクトにわかりやすくまとめた名著。
    人類の歴史を一貫した視座から眺め、その背景と脈絡を知ることで、歴史のダイナミズムを描き出す。
    西欧文明の興隆と変貌から、地球規模でのコスモポリタニズムまでを概説する。
    新しい歴史的出来事を加え改訂された最新版の完訳。
    地図・写真多数収録。
    年表・索引つき。

    [ 目次 ]
    <上>
    第1部 ユーラシア大文明の誕生とその成立―紀元前五〇〇年まで(はじまり;文明のひろがり―紀元前一七〇〇年までの第一次の様相;中東のコスモポリタニズム―紀元前一七〇〇‐五〇〇年;インド文明の形成―紀元前五〇〇年まで;ギリシャ文明の形成―紀元前五〇〇年まで ほか)
    第2部 諸文明間の平衡状態―紀元前五〇〇‐後一五〇〇年(ギリシャ文明の開花―紀元前五〇〇‐三三六年;ヘレニズム文明の伸展―紀元前五〇〇‐後二〇〇年;アジア―紀元前五〇〇‐後二〇〇年;インド文明の繁栄と拡大―一〇〇‐六〇〇年;蛮族の侵入と文明世界の反応―二〇〇‐六〇〇年 ほか)

    <下>
    第3部 西欧の優勢(地理上の大発見とその世界的影響;ヨーロッパの自己変革―一五〇〇‐一六四八年;ヨーロッパの外縁部―ロシアと南北アメリカ一五〇〇‐一六四八年;イスラムの領域―それに従属するヒンズー教およびキリスト教の社会一五〇〇‐一七〇〇年;東アジア―一五〇〇‐一七〇〇年 ほか)
    第4部 地球規模でのコスモポリタニズムのはじまり(産業革命および民主革命による西欧文明の変貌―一七八九‐一九一四年;産業主義と民主主義に対するアジアの反応―一八五〇‐一九四五年;アフリカとオセアニア―一八五〇‐一九四五年;西欧世界―一九一四‐四五年;一九四五年以後の世界規模の抗争とコスモポリタニズム)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 気になるフレーズに、歴史学は人類学に、人類学は歴史学に近づけばというのがあった。
    学校の授業では無機質的に教えてもらう色合いが強いので、そういう要素がある授業を知りたかったと思えた本でした。

  • やっと、読み終わったぁ。
    まず驚くのは、この長大な歴史本の中で日本について書かれているところがやたら多い。
    特に日本人向けに書かれた本ではないのに。
    そこで分かるのは、日本という国は何か他の国とは違う歴史を歩んで来たんだって事。
    この本が世界的に読まれているのだとしたら、世界の人たちはこの国のことをずいぶんユニークな国だと思っているんじゃないかなぁ。

  • お奨めします。

  •  何年か前にちょっとしたブームとなったマクニール教授の歴史概観論。何千年もの人類史を千ページに満たないボリュームで論じているので各箇所の記述が薄いことと、場所と年代の浮遊感は否めない。しかし世界史をここまで完結かつ体系的に書かれたものは小中学校の教科書を含めて見たことがない。年代や人物、地名、制度などを丸暗記していた学生時代によって歴史にアレルギーを持っている人でも、本書で取り上げている視点から歴史を鳥瞰することは抵抗なくできるはずである。

     過去を概観することによって、現在の状況への系譜を検討し、未来への予測と展望を抱いてみる。そうすることによってわかることは、人間は過去において同じようなことを繰り返し、現在もそれは進行中であるということ。そしておそらくこの先も続くであろうということ。半端に発達した人間の知性と技術の進歩がさらに拍車をかけているということ。あらゆる物事に対して優先することが常識化した教育や経済はそれを後押ししているということ。こういうことなのではないかと思う。

     もちろん、人間や状況はまったく変化していないというわけではない。「右に行ったり左に行ったり」を繰り返して「上に行ったり下に行ったり」していることも間違いはないはず。なにかしらのきっかけ一つで流れが変わる可能性はあるのだ。悲観的な認識を持っていたとしても「可能性」の存在だけは常に持ち続けたい。「可能性」は人それぞれの「選択」から生まれる。そして「選択」は「自由」が原則である状況から生まれる。

     訳の手違いかもしれないが、ところどころに微妙な記述のズレがある。さらにところどころに挿入されている図表が本文との関連から使いづらく、別冊で年表・地図・人物図鑑などがあったほうが読みやすいと思われる。個人的にこうした大著はズッシリとしたハードカバーの本で読みたかった。

  • 薄く淡々とした内容だが、歴史の流れと横(隣国、隣地域)との関係性を重視しているので非常にわかりやすい。逆に、なんで?と思うことが多く興味を湧き立てる。

全104件中 1 - 25件を表示

世界史 下 (中公文庫 マ 10-4)に関連するまとめ

世界史 下 (中公文庫 マ 10-4)の作品紹介

世界の文明の流れをコンパクトにわかりやすくまとめた名著。人類の歴史を一貫した視座から眺め、その背景と脈絡を知ることで、歴史のダイナミズムを描き出す。西欧文明の興隆と変貌から、地球規模でのコスモポリタニズムまでを概説する。新しい歴史的出来事を加え改訂された最新版の完訳。地図・写真多数収録。年表・索引つき。

ツイートする