世界史 下 (中公文庫 マ 10-4)

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制作 : William H. McNeill  増田 義郎  佐々木 昭夫 
  • 中央公論新社 (2008年1月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049673

世界史 下 (中公文庫 マ 10-4)の感想・レビュー・書評

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  • 歴史における文字の重要性を感じさせられた。ヨーロッパ・中国では古くからの記録が文字として残っているが、インド周辺では記録がないために当時の状況を知るすべがあまりない。そのため、文化的には優れていても、その詳細が不明な点も多い。

  •  産業革命、宗教革命期のヨーロッパ、それから影響を受けた他地域の記述。情感で文明成立とその初期について語った時ほどの独自視点は無かったが、大局的な観点での説明はやはり冴えている。
     個人的に認識を新たにした観点は、遅れてきた工業国が独裁的政権や帝国主義に奔った理由について。資源の面で先行工業国が先に占めていた土地に侵入せざるをえない状況だったという認識はあったが、余剰の人口を吐き出す先がなかったという考え方はしていなかった。工業化が数世代進めば自然と少子化傾向が高まってきて人口は安定するが、それまでは急激な人口増加により都市部の過密や失業者の増加が起きる。増加した人口を十分に「回す」には、材料となる資源を得て加工品を作らねばならない。資源を得なければならない、その理由として人余りがあったのか、と。
     後半は年代が近いためか、こなれておらず、様々な学説を引っ張ってきてまとめて提示したという印象が残った。

  • 世界史の中世以降にスポットを当てた本巻。
    簡単に解説されているが、知識が無いので、これでも難しかった。
    読み終わった後、ある程度の知識が得られた気がする。

  • 読みやすかった!時々の地図もよかった。イスラム批判が所々あるような気がした。
    やっぱり不確実だよね。
    あとは今後の人口爆発からの伝染病危機は気になった。
    西洋の興隆。また英語で読みたい!

  • 私のような、ものごとを勉強するときに全体を俯瞰してから進めたいタイプの人におすすめ。上下2冊で人類の起源から1900年代までを扱うので、(学校教育のように細かいことは扱わず)、文明間の関係や地域の盛衰、性質の違いを大きく捉えていくところがよい。

    解説にも書いてあったが、これは一つの歴史の見方であり(原題も"A world history")、これを起点として各々の歴史観を持って議論が起こるようになってほしいというメッセージを感じる。

    ただし、係り受けが難しかったりロジックを読み解くのが困難なところが多々あり、読むのに時間がかかる。これが原書のせいなのか翻訳時の問題なのかわからないのだが、そこだけが残念。

  • 世界史を広い視野で取り上げる
    読み終えた後に歴史が未来への手がかりでありと実感できる

  • 評判がよいマクニールの世界史だったので読んでみた。

    高校の授業では触れられないような国の歴史も幅広く書かれた通史本。

    特に下巻が面白かったかな(興味を持っているという意味も含めて)
    情報量が多いので、また時間があれば繰り返し読みたい。

    ---

    170
    密集軍団の効果

    下巻

    295
    コンゴにおける強制労働へのショック

    1914〜19第 一世界大戦
    1929世界恐慌
    1939〜45 第二次世界大戦

  • 壮大な本だった。最後は科学の進化論化、で閉じられていた。これほどの全体像が見えている人がそこに乗っているんだから「一派閥」で済む話ではないだろう。

  • 現代まで

  • 二度の世界大戦を経て、西欧圏の経済的な地域統合の象徴であるEUから離脱という結果が出た先の英国の国民投票。この世界史の下巻は1500年から1999年、20世紀の終わりまでの概観なのですが、マクニール氏ならこの現状をどう見るのか、予測されたものなのかというところが読み終えて気になりました。
    世界各地で勃興していた文明が、大航海時代が幕を開ける西暦1500年を境に西ヨーロッパが今までの均衡を破り、強烈な勢いで世界中に広がって行きます。さらに時代は18世紀後半の産業革命と西欧諸国の政府と国民が広範囲に及ぶ国内の再組織化を経験した民主革命により、19世紀中にはその優位性が益々高まっていきます。
    近代から現代に至る過程は、評価が難しいだけに歴史の授業では、ちゃんと習った記憶がありません。教科書でも年代と出来事の羅列が殆どで、その流れや何故そうなったのか分からないままでしたが、この本を読むと目から鱗の如く理解できます。読み物のようにスラスラ読めるのが不思議ですが、筋が通って全体が見渡せるからなのかもしれません。
    現代に至る地域紛争は民族・部族・宗教的反目が複雑に入り組んでいる中での大国の武器の供与があることやイスラム教における政治と宗教の結びつきの強さ、法典と世界経済の発展の事実の矛盾が引き起こすものなど、なるほどと思い読みました。地球規模の市場経済の拡大が既存の社会のパターンを捻じ曲げて行く先には、栄えるものと苦しむものとに分かれ収入の不平等が増大するさまがあり、貧しい国々は富と生活の向上に人口増加が追いつかないとあり、今まさにその事で、世界中が逼迫した局面に追われています。民族や宗教的対立からの紛争や内戦は古今東西絶え間のないものですが、移民が難しくなった現代では、シリアからの難民問題のように深刻な影響が周辺の国々に及びます。日本のことも所々記述があり興味深く読みました。徳川幕府を倒した後の維新に関わった日本人の対応について、‥西欧の優越に対して日本人ほど強力に対抗することのできた国民は他にいなかった…と絶賛されています。それに比較してイスラムの帝国はことに無力だったことが書かれており、現代に至る対立の構図が見てとれます。日本のように単一の民族が占める国家は、支配層と一般民衆が同一の民族なので、西欧からの圧力に対して一致団結して抵抗できたという有利な面があります。しかし、異民族で成り立っている国は、支配者が民族感情に訴えて抵抗するという手段は「期待するほうが無理だった」とありますから、古来ゲルマン民族の大移動に象徴されるような異民族との軋轢が生み出すものの大きさや統一の難しさに気がつきます。
    過去の歴史から学ぶものは大きいのですが、マクニール氏が最後に述べているように、‥人間の計画的な行動により変化の道が広く開かれている未来には、すばらしい可能性とそれと同じくらいの恐ろしい破滅がひそんでいる、とあるのが現代を端的に物語っていて、地球の行く末が案じられるところなのでした

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世界の文明の流れをコンパクトにわかりやすくまとめた名著。人類の歴史を一貫した視座から眺め、その背景と脈絡を知ることで、歴史のダイナミズムを描き出す。西欧文明の興隆と変貌から、地球規模でのコスモポリタニズムまでを概説する。新しい歴史的出来事を加え改訂された最新版の完訳。地図・写真多数収録。年表・索引つき。

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