世界史 下 (中公文庫 マ 10-4)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049673

感想・レビュー・書評

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  • 壮大な本だった。最後は科学の進化論化、で閉じられていた。これほどの全体像が見えている人がそこに乗っているんだから「一派閥」で済む話ではないだろう。

  • 上下巻で、人類発生からほぼ西暦2000年まで、地球上で人間が行ってきた様々な活動を読むことができる。

    ある激動の時代を掘り下げてという読み方ではなく、その前後も含めて、それらの相関関係の一部なのかもしれないが、読み、感じることができるところにこの本の価値がある。

    歴史は繰り返される的な事ってよく言われるが、この本を最後まで読み進めてみると、今生きているこの先の時代は、繰り返されることなんてない別の未来がありそうな気になって、ワクワクする読後感。

    人間の本質的な部分としての宗教と文化、異文化間の交流と病気、そして争いが上巻から流れるメッセージだと思っていたのだが、近代に入ってからの宗教の役割、科学技術の進歩が、これまで歴史を語ってきたマクニールにもわからない未来への洞察というか予想?が少しだけ垣間見えたところが下巻最後のクライマックス。

  • 1500年代以降。西欧の優勢が如何にして起こったか。
    教科書だと地域ごとに学んでいたものが、いきなりグローバル化して分からなくなる近現代が世界史として概観すると分かりやすくなることに気がつきます。
    2016年現代から見ると古い解釈もありますが、1990年代まで触れてあるので、あの頃何が起こっていたのかも概観することが出来ます。
    ただ、文章が難解で寝落ち回数が・・・。

  • 2015年10月アメリカ右左カナダ、11月中国と、出張ピークジーンズに同行してくれた本。今まで読んだいくつかの本を理解するヒントも多い。ここから、トマスピケティの21盛期の資本へ戻る予定。

  • 読了

  • 世界史をほとんど勉強せずにこの歳にまでなってしまったから、かなり勉強になった。
    受験勉強のような詳細な数字は全く頭には入らなかったが、大雑把な歴史の流れを再確認できたのがかなり有意義。

  • 上巻の大苦戦にビビッてしばらく置いておきましたが、半年ぶりのチャレンジ。
    時代が近くなれば少しは理解も深まるかと思ったけど、やっぱり難しい。ただ「読んだ」という事実だけが残った。。。

    何の足しにもならないレビューでごめんなさい。

  • 歴史学者であるウィリアム・マクニールによる、深い考察に基づく世界史の解説書。あまり詳細になりすぎてもいないので、入門書としても良い。本書である(下)は、紀元後1500年から現代までの歴史を、【第3部】西欧の優勢(地理上の大発見とその世界的影響、【第4部】地球規模でのコスモポリタニズムのはじまり に分類し、各地域・文明毎に考察を試みている。
    (下)では日本に関する記述も増えたり、第二次世界大戦の記述もあり興味深いが、全体的に地政学的な考察があるとより面白いと思う。訳も自然で読みやすい。(上)よりもお勧めである。

  • [ 内容 ]
    <上>
    世界で四十年余にわたって読みつづけられているマクニールの「世界史」最新版完訳。
    人間の歴史の流れを大きく捉え、「きわめて特色ある歴史上の問題」を独自の史観で鮮やかに描き出す。
    ユーラシアの文明誕生とそのひろがりから、紀元後一五〇〇年までの四大文明の伸展とその周縁部との相互干渉まで。
    地図・写真多数収録。
    年表つき。

    <下>
    世界の文明の流れをコンパクトにわかりやすくまとめた名著。
    人類の歴史を一貫した視座から眺め、その背景と脈絡を知ることで、歴史のダイナミズムを描き出す。
    西欧文明の興隆と変貌から、地球規模でのコスモポリタニズムまでを概説する。
    新しい歴史的出来事を加え改訂された最新版の完訳。
    地図・写真多数収録。
    年表・索引つき。

    [ 目次 ]
    <上>
    第1部 ユーラシア大文明の誕生とその成立―紀元前五〇〇年まで(はじまり;文明のひろがり―紀元前一七〇〇年までの第一次の様相;中東のコスモポリタニズム―紀元前一七〇〇‐五〇〇年;インド文明の形成―紀元前五〇〇年まで;ギリシャ文明の形成―紀元前五〇〇年まで ほか)
    第2部 諸文明間の平衡状態―紀元前五〇〇‐後一五〇〇年(ギリシャ文明の開花―紀元前五〇〇‐三三六年;ヘレニズム文明の伸展―紀元前五〇〇‐後二〇〇年;アジア―紀元前五〇〇‐後二〇〇年;インド文明の繁栄と拡大―一〇〇‐六〇〇年;蛮族の侵入と文明世界の反応―二〇〇‐六〇〇年 ほか)

    <下>
    第3部 西欧の優勢(地理上の大発見とその世界的影響;ヨーロッパの自己変革―一五〇〇‐一六四八年;ヨーロッパの外縁部―ロシアと南北アメリカ一五〇〇‐一六四八年;イスラムの領域―それに従属するヒンズー教およびキリスト教の社会一五〇〇‐一七〇〇年;東アジア―一五〇〇‐一七〇〇年 ほか)
    第4部 地球規模でのコスモポリタニズムのはじまり(産業革命および民主革命による西欧文明の変貌―一七八九‐一九一四年;産業主義と民主主義に対するアジアの反応―一八五〇‐一九四五年;アフリカとオセアニア―一八五〇‐一九四五年;西欧世界―一九一四‐四五年;一九四五年以後の世界規模の抗争とコスモポリタニズム)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 気になるフレーズに、歴史学は人類学に、人類学は歴史学に近づけばというのがあった。
    学校の授業では無機質的に教えてもらう色合いが強いので、そういう要素がある授業を知りたかったと思えた本でした。

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