書きあぐねている人のための小説入門 (中公文庫 ほ 12-10)
- 中央公論新社 (2008年11月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122049918
感想・レビュー・書評
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作者が「小説を執筆するにあたって」を第三者に説明する、というよりは作者の覚書のようなリズムだったせいか?言葉の言い回しがしっくり来なかったせいか?所々なるほどねとは思えたけれど、全体的に難しかった。作者の作品を読んだ上でこの本を読んだ方が理解が追いついたかもしれない。
文章書いてご飯食べたい人が読むには参考になるかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いまいちこの人と波長があわない。
なんか中途半端なんだよなあ。その、「小説」という枠組みを広く捉えてほしい、もっと視野を広げたほうが小説家向きだっていう主張はよくわかる。でも自分の作品を例に出されると……なんていうか自作の解説っていうか、「こういう読み方すればおもしろさ伝わるでしょ?」みたいな押しつけがましさを感じてしまうのだ。「抽象的に」とか言うわりにわりと細かいし…結局、テクニックの話しちゃうし。
だいたい、「小説の世界って広すぎて面白すぎるぜ!」という主張で書かれてるものなら高橋源一郎の作家指南本がやはりナンバーワンで、これより他におなじ系統のものはいらないという気がする。
本書からは小説への愛情があんまり感じられんのです。
そしてなにより。書かれている文章が外(書きたいのだけれどなかなか書きだせずにいる人)に向けられている感じがどうもしない、ということ。なんだかひとりごとというか、自分に言い聞かせているような……。これは、言いすぎだろうか。でも「書きあぐねている人」というのは、作者自身なのではないかと感じたことは事実だ。 -
読むのが早かったのか、合わないのか?
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わかりづらい
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保坂和志風の小説、もしくは保坂好みの小説を書くための入門書、に近い。
だからといって、参考にならないわけでもないし、保坂さんの小説は結構好きだし好きな人も多いと思うので、決して読むに値しないわけではないと思います。 -
小説が立ち上がる、という表現に惹かれた。文章がこねくりまわってなんのことをいってるかわからない。