春の戴冠 2 (中公文庫 つ 3-21)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049949

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  • (「BOOK」データベースより)
    限りある生を惜しみ、その“永遠の姿”を地上にとどめようと描き続けるボッティチェルリだが、あるがままに描くという時代の流行との差異に苦悩する日々が続いていた。そんなある日、ジュリアーノ・デ・メディチの禁じられた恋人、美しきシモネッタに捧げられた壮麗な騎馬祭がフィオレンツァ全市を挙げて催される。

  • p.199「人間にとって真の幸福とは,夢にしかない。夢をみることーそれが人間の幸福なのだ。・・・人間は夢をみている動物なんだ。夢をどれだけ長くみられるか,に,人間の幸福がかかっているんだ。」
    P.238「・・・人間はどんな世の中でも放置すれば野蛮に帰るものなのだ。ただ絶えざる陶冶だけが人間を辛うじて人間にふさわしい状態にとどめているのである。したがって人間が自己陶冶の意思も基準も失い,ただ財貨を集め,日々の欲求を満たすだけの存在となれば,容易に,人間以下の状態に転落するのは自明のことと言っていい。」

  • 以下続刊

  • 4月からずっと読んでるがようやく4分の3まで来た。

    たいてい夜寝る前に布団の中で読んでいるんだけど、
    知らない間に寝てしまうこと約四カ月。

    読もうとしても記憶がなくて、どこまで読んだかわからない。
     
    しかも、当時の様子を本当に細かく書いてはあるのだが、
    実物を見たことがないのでそれらを想像できない。
    困るなぁ。

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著者プロフィール

作家。1925年、東京生まれ。57年から61年までフランスに留学。63年、『廻廊にて』で近代文学賞を受賞。こののち、『安土往還記』『天草の雅歌』『背教者ユリアヌス』など、歴史小説をつぎつぎと発表。95年には『西行花伝』により谷崎潤一郎賞を受賞。人物の心情を清明な文体で描く長編を数多く著す一方で、『ある生涯の七つの場所』『楽興の時十二章』『十二の肖像画による十二の物語』など連作短編も得意とした。1999年没。

「2014年 『DVD&BOOK 愛蔵版 花のレクイエム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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