曹操残夢―魏の曹一族 (中公文庫)

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著者 : 陳舜臣
  • 中央公論新社 (2008年5月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122050228

曹操残夢―魏の曹一族 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「曹操」の続編。
    曹操、劉備、孫権の後が描かれていておもしろいのだが、フォーカスがあまり絞られずに、全編通じて「エピローグ」的な印象。
    強いて言うなら曹植が主軸なんだけども。
    また、出典が雑誌での連載であったためか同じエピソードが何度も繰り返されていて、「その話はさっきも出てきたよ、、、」と少し興ざめの感もあった。

  • 曹操の死後からスタートするその後の三国志。というよりこれからが本当の三国時代なのだが主役不在の感は強い。
    曹丕と曹植の仲について新しい解釈がなされていると思います。

  • 2014/01/09【古】 80円

  • 古本で購入。

    『曹操 魏の曹一族』の続編。
    前作のラストで曹操は死去しているので、彼自身は登場せず。
    続編の本作では、その息子たちの時代から司馬氏によって魏が滅ぶまでが描かれます。

    これまで陳舜臣の作品は幾つも読んできたけど、その作品の特徴は「物語に大きな波乱・起伏がないこと」だと思う。
    どんな乱世を描いても、何と言うか、とても穏やか。
    それは本作も同様で、たぶん作者の描きたいのは血腥い戦国絵巻じゃないんだろうね。

    唐代に杜甫が現れるまで「詩聖」と謳われた曹植を主人公格にして、曹一族の栄枯盛衰を語る。
    感覚的には、合戦シーンをはしょって家族のドラマを描く最近の大河ドラマに近い。

    「三国志モノ」として読むとちょいと物足りないですな。
    諸葛亮を天才軍略家とするのは個人的に肯けない部分。要は全体として何か軽い。だからすぐ読めちゃいます。

    ただ、中国の周辺部を巻き込んだ「東アジア史」として三国時代後半を描写しているあたりがなかなかおもしろい。
    解説にあるとおり、東アジアの各地で世界が広がっている様子が感じられます。

    最後に注意点。
    この作品、呉ファンは読んじゃダメです。陳舜臣の呉に対する評価低すぎ。
    僕は呉嫌いなので全然構わないんだけど。

  • 逸話に次ぐ逸話で本筋がわからなくなる

  • 曹操の死から始まり、魏の滅亡でしめくくられる。曹丕、曹植の世代が長く、そこが終わると急に駆け足になる。曹丕が親族を弱めすぎたと言うのはあるんだろうけど、もうちょっと長生きしていれば違ったんだろうな。

  • 漢と魏の禅譲から尊い歴史をもつ皇室は
    大事にいとおしんでいかないとと思う
    今日この頃です。

  • 私が三国志を知ったきっかけの作品は、三国無双というゲームですが、本では漫画の『蒼天航路』です。
    この蒼天航路で、三国の一つ魏に興味を持ち、手にしたのがこの本です。(長い…)
    漫画では曹操の死までなので、その後の魏がどうなったのかを知るために読みましたが、こんなゴタゴタしたお家騒動があったとは…
    曹丕・曹植の兄弟も幼い頃は仲がよかったのに、周りの大人によって派閥争いに巻き込まれ兄弟の間に溝が出来てしまうとは、悲しいですね。
    曹操の子供の派閥争いから、司馬一族に滅ぼされるまでです。(私は個人的に司馬懿好きですよ…、曹家に尽くしてきたのに、後年の言われようは…)

  • 激しい乱世を制した曹一族の終焉を描く。曹操含め、良君と言えるであろう彼らがどうして座を渡すことになったのか…収束しつつある乱世の中で、生き残りをかけた駆け引きが、名だたる人々の姿を浮き上がらせてくれる。ただ、続編という構成ではなく、助長な説明文が随所に出てくるのが残念。

  • 曹植が話の核の一人なので、彼が死んだあとは駆け足な感じがした。
    結局、明帝死後は司馬氏の時代なんだよなぁ。
    陳作品好きならオススメ。

  • 9784122050228  397p 2008・5・25 初版

  • 秘本三国志が大好きだったので読んでみた。各登場人物に愛があっていいんだけど、同じような記述が繰り返されたり、文章のつながりが悪かったりするのが気になる。しかし、あまり小説化されないところを扱ってくれたのはやはりうれしい。

  • 「曹操」の続編。
    前作は面白かったんだけど、蛇足な感じがした。
    ここまで「曹操」に入れてしまって、巧くまとまってたら好きだったかもしれない。

  • 『秘本三国志』以来の陳さん。
    最初に著書を読んだのは10年以上前だが
    繰り返し読み返した小説だった。

    孔明死後の三国志について
    書かれた小説を読むのはこれが初めて。
    世界史でさらっと学んだ晋の成り立ちを
    魏からの登場人物の終焉と重ね合わせて
    読むのは興味深かった。
    陳さんの他の本も読みたくなってきた。

    漢詩が読めるようになりたいなあと
    つくづく思う。
    原語で読もうとしなくても
    日本語で読む方法があるっていうのが
    特殊で面白いジャンルだと今気付いた。
    そういえば、NHK教育番組の漢詩朗読は
    まだやっているのだろうか。
    理解しきれなくても、あの低く優しく響く朗読の声と
    霧がかった雰囲気が好きだったなあ。

  • 曹丕・曹植兄弟を軸に、魏朝滅亡までを描く陳舜臣版「魏志」の完結編――(文庫帯より)
    物語前半は「詩人」曹植が物語を彩り、後半は司馬一族の隆盛を描いている。英雄曹操死後の魏を書いた本作で、三国時代は終焉する。

  • 2009/07/01 久々にこの時代を読むとざわざわする。「諸葛孔明」のような清新さはないけど。

  • 先日、読了した「曹操―魏の曹一族」の続編。曹操死後の魏王朝を描く。ストーリーの語り手は曹操の息子、曹植。歴史では、この人は兄の曹丕が曹操の後継となってからは冷遇され、酒におぼれ、一地方の王として生涯を全うしている。しかし、文学の才能には優れ、多くの著作を残している。それら残された作品から陳舜臣は彼の秘めた才能・野心を読み取っている。

    曹操の後を受けた曹丕は、異常に猜疑心の強い皇帝であった。そのため、魏王朝は皇帝だけに権力を集中させる。その結果、皇帝が頼るべき肉親である皇族が無力化し、皇帝の取り巻き連中が権力を持つようになってしまった。そのことを曹植は魏へ向けて、何度も指摘するのだが、皇族であるがゆえに発言力が弱く、相手にされない。結局、幼少の皇帝が登場することで、魏は側近による傀儡政権になってしまった。

    こうした魏の滅亡課程には、三国志のような英雄たちのダイナミックな争いはなく、陰湿な内部抗争ばかり。小説としては盛り上げにくい時代だ。その代わりに著者が用意したのが「曹宙」というアウトローな曹家の人間。彼は曹植の友人として助力し、やがては倭国の官僚となり、魏王朝が短命に終わることを予言する。この曹宙の自由奔放な活躍がこの小説の見せ場。

    ちなみに魏と入れ替わって登場する死馬一族の晋王朝は、魏の滅亡の原因となった皇族の弱体化を避けるため、皇族へ多大な権力を与えた。しかし、それが一族同士の内乱を招き、晋もまた短期で滅亡してしまう。皮肉な歴史だ。

  • なるほど! そういう発想もあるかー、の連続でした。
    伝わっている話や一般論が真実とは限らないし、
    いろいろなIFが存在するから歴史モノはおもしろい。

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