- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122050457
感想・レビュー・書評
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うぬれ、竹中平蔵。こんなところに迄でしゃばりやがって。斬り捨ててやる。
「お腹召しませ」
表題作を途中迄読み進めたところで本書が行方不明になってしまった。何処を探しても出てこない。まぁ、その内、出て来るだろうと高を括っていたら案の定、引っ越しの際に見つかった。
史実をベースにしたフィクション「安藝守様御難事」は主人公の浅野安芸守茂勲と同じく読んでいるこちらも意味が分からない「斜籠(はすかご)」とは何ぞや?分からないまま文字を追って行くのは苦痛で途中で投出しそうになりながらもんとか文末に到達。
浅野安芸守茂勲が 「誰も見てはいないのだ」と悟った場面から斜籠に飛び込むシーンに至りビデオを戻すが如く何回もトイレに持込み読み直してやっと理解。
「女敵討」
「御鷹狩」
も価値感が大きく変わる時代の流れの中でもがく人間模様が描かれていて良かった。
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「五郎治殿御始末」に続く幕末短編集。
話の前後に自分の子供の頃などのエピソードがあるのが、話の理解の深さを助けてくれておもしろい。(HPの日記より)
※2008.12.12購入@調布Book Off
2008.12.14読書開始
2008.12.20読了
売却済み -
武士の本義が薄れた幕末維新、戸惑いながらもおのれを貫いた男たちの物語(背表紙解説より)この物語に似たようなことっていつの時代にも当てはまりそうだ。例えば、戦後70年を経て平和ボケした平成末期、資本主義経済に翻弄されながらサラリーマン生活を貫く男たちの物語ってどぉ(笑 価値観の変革期に人々は右往左往するわけ。
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前作の幕末もの読み切りのほうが味はあったかな。
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「こんな晩くらい、夜泣きのひとつもしとくれよ。薄情者か、おまえ」
2015/09/10-09/18 -
現代のささいな出来事から時代物に移る、というパターンがちょっとまだるっこしい感じだったが、お話自体はよかった。しかし結末が自分でもつけかねている、というのは一流作家の弁としては納得できかねる。物語は物語として責任をつけてまとめて欲しい。私に情緒がないだけかもしれないが。
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『五郎治殿御始末』につづく幕末もの短編集。さすが浅田氏は短編の名手、どれも素晴らしい。しみじみとした悲哀を感じるが、浅田氏お得意の「泣かせ」はない。泣ける話も入れてほしかったな。
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創作歴史短編集
−が命より大事な訳がない -
浅田の短編は苦手なのですが、これはなかなか楽しかったです
残念!がけっこうニヤニヤしてしまって…好きです。