紅顔 (中公文庫)

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著者 : 井上祐美子
  • 中央公論新社 (2008年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122050464

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紅顔 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 明から清へと時代が移り変わった時、二つの朝廷に仕えた
    武将呉三桂と、彼の妾であった陳円円の生涯を
    描いています。
    変節漢と言われた呉三桂の、野心と苦しみ、
    人間としての分厚さを受け止めた佳人、円円。

    まるで京劇の筋書きにでもなりそうな感じで、人物が動く場面はとても華があります。ですが地の文は、相当な考証を経て
    書かれた重厚なもので、中国史に疎くても、問題なく史実と
    フィクションの間を行き来させてくれます。

    美貌の、風にも耐えないような女性の中には、炎のような
    激しさと、鋭い月光のような強靭さが潜んでいます。

    対する男は、忸怩たる思いを抱えながらも、
    実力ある武将として時代を駆けていきます。

    帝王になりたい、という見果てぬ夢を飼い慣らしながら
    生きることは、大変な重圧として男の肩にかかる様は
    まさに歴史モノの主人公ならではのリアルさで迫ってきます。

    主人公としてこの魅力的な男女の恋を描くかに見せながら
    本当の主人公は、流れ往き、砕け散ってゆく
    国家の運命と群像そのものかもしれません。

    司馬遼太郎さんの歴史モノも面白いですが
    このお作も大変な意欲作です。

    同じ著者の活劇モノのような表紙なので
    歴史小説ファンの男性の皆様は、敬遠なさるかも
    しれませんが、内容は誰が読んでも面白いので、是非。

  • 明の滅亡から清の成立まで。
    著者らしい視点で描かれていて、新鮮だった。
    話は簡潔で分かりやすく、また私のなかでバラバラと知ってる著名人か出てきたので、「あぁ、この人はこの時代の人だったんだ」と、自分の知識不足を再認識(;´д`)

  • 明の臣の視点で明末清初の動乱を見る。
    妓女上がりの側室の艶ぽさがなんともいえない。

  • 硬派な文章なので表紙が少し残念だけど、話としては面白かった。もう少し人物の書き込みが欲しかったかな。。
    アマゾンレビューにもあったようにドルゴンはこっちの作品の方が生き生きとしている。

  • 明末清初の話。呉三桂が何年も「やるやる、いつかやる!」といい続けて、絶世の美女円々を待たせ、とうとうやりとげる話。著者の下調べの量がなみなみでなく、歴史の一部分を現実に切り取って見せてもらっているような読みごたえ。

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