シュレディンガーの哲学する猫 (中公文庫)

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  • 中央公論新社 (2008年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122050761

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シュレディンガーの哲学する猫 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 紀伊國屋書店の本のまくらフェアで購入。読みやすい。「医学の歴史」→「生命をとらえ直す」と読んできたせいか、この本の隠れテーマ(?)「文系と理系の架橋」ということが強く感じられる。哲学と物理学。ふむなるほど。難解だと敬遠していた哲学書に取り組むとっかかりには良い本。また、取り上げる人選が独特で、それがこの著者のバックグラウンドと密接に結び付いているのも良い。

  • もっとファンタシーか、もっと現実路線かに寄ってて欲しいなぁと思ったけれど、あえてのどっちも取りなのでしょうか。

    解らないながらも興味があって哲学の授業を受けていた大学時代を思い出しました。(そして、今も変わらない)

  • 正直ある程度知識がないと難しいかと思った。
    ニーチェの所でアポロン的、ディオニュソス的といきなり言われて違いがイメージできるかなと言った感じ。
    取り上げている人物は面白いし、優しく伝えようとする気持ちは伝わる。

  • 挫折。私に哲学は、無理であったよ……。
    なんとなく分かったような気がしなくもないけど、どうなのか言葉で説明できないから、多分分かってない。

  • シュレ猫のストーリーと共に、色々な哲学者について書かれている。

    今まで哲学のバックグランドが無い私にとっては難しく、2度読んでなんと無く理解が出来た。

  • 19歳の時に出会った「存在と時間」があまりに理解できなくて、初めて自分の理解域に限界を感じて、ものすごく自分自身にガッカリしたことを思い出しました。

    だけど、今でもやっぱり分からない。哲学って難しい。
    入門書なので、原書に比べれば平易に書かれている筈なのに、やっぱり「成る程!」ってなれないモヤモヤが残る。
    これは!なエッセンスを感じることは出来たから、とりあえず良しとしたいなあ。
    今作の中では、大森哲学が分かりやすいし、ロマンチックで良かったな〜。ちょっと作品探してみたいな。


    以下、間違った理解かもしれないのでご注意ください〜汗
    メモメモ( ^ω^ )φ

    ◉ウィトゲンシュタイン◉
    【言語ゲーム(言語なしには有り得ない世界)】
    ある言葉の意味を考える時、絶対的な本当の意味を指すことは不可能!相手が対象物を知らない時、写真や絵もない場合、どうやって意味を説明しうる?=意味に対応するモノは存在しない!

    【私の言語の限界は、私の世界の限界を意味する】
    【世界の意義は、世界の外になくてはならない】
    【人は、語り得ぬものについては、沈黙しなければならない】


    ◉サルトル◉
    【百万人の飢えた子供達にとって文学は何の意味があるか?】

    人間は存在することに、そもそも選択の余地がない。強制的にこの世に生み出され、人生を生きる中で人間を形成して行く。人間は、自身という存在を将来に投企し、あらゆる行動を自ら選択・履行(≒engage)しながら生活している。=【自由の刑に処せられている】

    【君は自由だ。選びたまえ。つまり創りたまえ】

    第三者に助言を請う時、私たちは意識的にせよ無意識的にせよ、助言者が何を言うのか既に分かっているはず。つまり、誰かに相談するという行為は、他人の助言を求める体裁を取ってはいるが、自分自身で答えを選んでいることになる。

    青い鳥症候群/私にはできたはずだ。周囲が、状況が、友人達が、恋人が、私の中に本来あるはずの可能性を見出してくれないだけなのだ。


    ◉ニーチェ◉
    【神は死んだ】ーー現代日本人には理解し難い感覚。価値観が転倒する体験。
    【永劫回帰】ーー同じことが永遠に繰り返す=来世の否定、新たな可能性の欠如。

    =精神崩壊。


    ◉フッサール◉
    私達は世界を一転集中的にのみにしか認識し得ない(志向性)=情報を無意識に取捨選択する能力を持っている。
    我思う=現象学の出発点。この世界がマトリックスの世界で無いと、どうして確信できる?しかし、VRが発達してなお、それを認識している「私」の存在は否定し得ない。だからこそ、「我思う、ゆえに我あり」は成立する。


    ◉ハイデガー◉
    存在物が「ある」ことへの懐疑ではなく、そもそもの「存在物」への懐疑。


    ◉大森荘蔵◉
    幽霊は見えるが触れ得ぬものとして存在している。
    客観的事実のみが存在していると断ずる科学信仰は、それまで人々の中にあった豊かな自然像をタブーとして圧殺してしまった。
    この世界が「現実」であると認識する私達は、それを証明できない。嘘か真かを判断するのではなく、目の前の「現実」に対する一つの態度を決めるしか無い。
    ウィトゲンシュタインのように、目の前の「意味」を「表象(人によって見え方の異なる写し)」として捉えてしまうと、「表象の意味」「表象の表象の意味…」という無限ループに陥ってしまう。→大森哲学は、この問題を「表象なんてない!私達はその風景を直に見ている!」と断じることで解決。
    過去の思い出も、過去のシーンを表象として見ているのではなく、過去の出来事を「直に」見ている。直に近くすることはできない亡き人を、直に思い出す、つまり、思い出の中にその人がいるのである。

  • う~ん。平易な文章なんだけど内容は難解。哲学者ってどうなのよ?って感じ。人間とは、自我とは、ていう問いを追求するなら、脳科学の方が科学的、実証的にでいいなあ。標題になっているシュレディンガー 、波動方程式作った物理学者じゃなかったっけ。

  • 2014.3.23 pm10:40 読了。古今東西の哲学者を平易に紹介・解説する小説。入門書からの引用が多い。哲学者が猫とリンクして現代に出現する。重ね合わせ。「哲学者の名前は知っていても、思想の内容までは知らない。概要だけでも知りたい」と思い手に取った。平易に書いてあるのだろうがそれでも難しかった。でも面白い。哲学用語の理解が課題。理系と文系は相容れないものだというイメージも崩れる。ほんとなんでこんな学問を二分したんだろう。文系の私には理系の科目は苦手でしかない。しかし文系でもわかる、文系だからこそ探究できる分野が理系にもあるのではないか。理系を毛嫌いすることをやめることから始めよう。理系の科目についても少しずつ学ぼう。本書で引用された入門書などを手がかりに、哲学についても考えと知識を深めたい。

  •  各哲学者の考え方はそれなりに理解できるし、サルトルとか興味をもったところもあるのだけど、入門書という言葉からイメージするほどにはやさしくない本だったと思う。
     やはり本来哲学とは違う分野(と一般的には言われている)レイチェル・カーソンとサン=テグジュペリは全体からちょっと浮いてる。
     
     全体的に文章のアクが強い感じがした。小説部分が別におもしろくもないし、作者の好き嫌いが反映されすぎてる気がして、うーん、普通の哲学入門を読んだほうがいいのかな……と思った。
     ものすごく科学者をけなしているんだけど、いったい何人の科学者と交流してこれを書いたのかなあ。

     紀伊国屋書店「ほんのまくらフェア」にて購入。

  • ニーチェの「永劫回帰」って、こういうことだったのかと初めて知った。
    電子書籍版にて読了。

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シュレディンガーの哲学する猫 (中公文庫)の作品紹介

ある日作家のもとに現れた、哲学者の言葉を語る不思議な猫。「語の意味とは何か?」「"私"は誰?」-哲学の諸問題を、猫と作家が案内する。サルトル、ウィトゲンシュタイン、ハイデガー、小林秀雄…古今東西の哲学者、思想家たちの核心を紹介。時空を旅する猫とでかける、「究極の知」への冒険ファンタジー。

シュレディンガーの哲学する猫 (中公文庫)のKindle版

シュレディンガーの哲学する猫 (中公文庫)の単行本

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