久遠 上: 刑事・鳴沢了 (中公文庫 と 25-12)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122050860

感想・レビュー・書評

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  • 鳴沢了最終本の上巻。ここまで出てきた鳴沢を取り巻く個性あるキャラクターが敵も味方も勢揃いするオールスター的な作品。鳴沢了が人生最大のピンチにさらされる。まあ、シリーズ通してあれだけ好き放題やってきたので自業自得な結果と言えばそう言えるかもしれない。どう有終の美を飾るのか後編に期待。

  • 続く。

  • 2017.1 スピード感がいいですね。

  • 堂場瞬一、刑事・鳴沢了シリーズ第9巻(上)。
    警視庁西八王子署刑事の鳴沢了は、かつての捜査で知り合った自称ライターの岩隈哲郎という情報屋に情報を提供したいと言われ、青山のピザ屋であっていた。しかしその情報は抽象的なもので、これから詳しい情報を提供したいと言われその日は分かれた。
    翌日早朝、非通知の無言電話で起こされた了は、その後青山署の刑事の訪問を受け、事情聴取されることになる。昨晩会った岩隈が殺害され、その容疑者として任意で情報を聞かれたのだ。
    了は誰かに嵌められたと感じ、かつて捜査で知り合った警視庁公安部の山口(了と同じ西八王子署生活安全課お山口美鈴の父親)に相談をし、夜6時に会うことを約束していた。しかし、待ち合わせ時間に遅れ、山口に電話をするが留守番電話になってしまい、結局会えず仕舞だった。
    了を狙っている人間がいる。自宅近くでは危うくメルセデスに引き殺されそうになる。
    翌日も早朝の電話でたたき起こされた。山口が三鷹で殺害さたのだ。しかも凶器は了の自宅ガレージにあるはずの5kgの鉄アレイだった。この捜査はかつての相棒、萩尾聡子が担当していた。
    追い詰められていく了は、数少ない信頼のおけるかつての同僚たち、同じ部署の相棒である藤田、新潟県警の刑事大西海、新聞記者から小説名に転職した長瀬、かつて警察内部の暗闇である派閥組織、十日会を壊滅させて土岐の同僚であり、現在は退職し静岡の寺で副住職をしている今敬一郎、新潟署の同僚であった現在は探偵をしている小野寺冴などに協力をしたもらいながら、一人事件に立ち向かっていく。
    仲間はいる。かつての上司の水城も了にこれは大きなものが動いているから十分に注意をするようにとアドバイスもくれた。
    上巻はここまで。下巻での事件の展開に期待を持たせる。

  • どうなるのか楽しみ!
    下巻に続く!

  • とうとう鳴沢了シリーズも最終巻。過去の仲間総出演という、なんともてんこ盛りな状態。詰め込みすぎてよくわかんなかったが。。。恋人との関係が、あぁ、そういうこととなったので、めでたしめでたしか。それにしても、そんなに大事なこと隠しておくなよ!

  • 刑事・鳴沢了シリーズ全10話(全11巻)完了。

    1冊目の「雪虫」から最後の「久遠」まで、これは結局
    全巻通して大きな一つのストーリーだったのだな、と。
    登場時で30歳いっぽ手前、そこから人間の性格なんてそんなに
    大きく変わる訳もないけど、それでも少しずつ変わっていく主人公の
    成長譚でもあり、壮大な警察小説でもあり。

    ストーリーがご都合すぎないか、と思ったところもあったけれど
    最後に収束していくためにはこれでよかったのかも。
    ある意味、「演劇」のような小説でした。
    カーテンコールがあったらいいのになあ。

  • 刑事 鳴沢了シリーズの完結編!
    一匹狼だった彼にもいつの間にか支援者が増えてきた。
    ひたむきな彼の姿勢に共感したのだろう。

    犯人逮捕するために真実を追究する。
    当たり前のことを当たり前にすることの難しさ。

    まあ、今回は以前の登場人物も現れ、楽しめたかな。




    夜明けに鳴ったインターフォンが事件の始まりだった。訪問者は青山署の刑事たち。彼らは開口一番、鳴沢のアリバイを確認してきた。前夜会っていた情報屋が殺され、その容疑をかけられたのだ。美味しいネタとして仄めかされた言葉「ABC」――それが彼の命を奪ったのか? 自らの疑惑を晴らすため立ち上がる鳴沢だが……。

    情報屋に続き、警視庁公安部の山口が殺された。再び鳴沢に嫌疑がかかる状況で……。身の潔白を証明しようと奔走するも、同僚に警察内部の圧力がかかり、いよいよ孤立無援の状況に。ようやく謎の言葉「ABC」が大規模な国際犯罪に繋がることを掴むが、捜査は行き詰まる。ついに敵の銃弾は、鳴沢に向け放たれたのだった!

  • いよいよシリーズ第10作にして最終作。刑事・鳴沢了の前に立ちふさがる大きな敵。刑事としての職を賭して、真相を究明しようとするが。感想は下巻読了後に。

著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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