ゲリラ戦争: 新訳 キューバ革命軍の戦略・戦術 (中公文庫 ケ 3-4)
- 中央公論新社 (2008年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122050976
作品紹介・あらすじ
奇襲を活用せよ。敵に動きを悟られるな。攻撃して撤退を繰り返せ。キューバ革命軍のゲリラ戦を指揮・指導したチェ・ゲバラが、自らの戦略・戦術理論をまとめた書。様々な事態を想定した作戦形態や闘争方式などの一般原則から組織論、生活信条までを情熱をもって語る。ゲバラ本人の注釈について説明を施した決定版を訳し下ろし。
感想・レビュー・書評
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時間があれば
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「つねに動き続けること。ヒットエンドラン、攻撃して撤退する」p.20
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自身が体験した中で得たノウハウを教えてくれているが、チェ・ゲバラには生まれ持った才能が高い事を示している。
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2013/5/18購入
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ゲリラの教科書です(笑)
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チェ・ゲバラのゲリラ戦術に関する戦略・戦術書。
ゲリラ戦争を遂行する上で必要な戦略戦術についてはもちろん、ゲリラ生活上の事細かなことまで詳述されていた。
また、あまり共産主義思想の影響を受けた感のしない本であった。 -
チェ・ゲバラの清さと厳しさ。実際こういった思想が部下や援助者やゲバラ自身を持ち上げたのでしょうが、加えて、彼の下で革命の負の側面を背負った兵達、この本の内容からは反するかもしれない手段に出た人達を守る盾になったのも彼の英雄的な清き思想・仮面だったのではと思います。
それにしても多くを語る本とは、こういう物を指すんだなと...。そこらに転がる「平和について数百ページ分考えてみました」とか「戦争に...」「世界に...」「未来に...」云々何やらの本などよりも薄っぺらいこの文庫の方が読んでて実があり、多数考えを改めさせられます。いや、そんな事は至極当然なんですが。 -
要修正、などの赤入れがなされたままの原稿が基になっているらしい。惜しむらくは完成させることなくチェ・ゲバラがなくなったことだが、下手に生き延びてしまったら今みたいに神格化されてなかっただろうなぁ。。。
企業から個人へ、とか、ノマドとかフリーエージェントとかいう言葉が人口に膾炙してますが、基本的にそれは地域への束縛から逃れるという方向での話です。ただ、その「企業から離れた個人」を「ゲリラ」としてとらえると、実は如何に地域社会と協力できるかがポイントになるのかもしれないなぁ。ま、比喩だけで全部当てはめるのもおかしな話だけどね。
ゲリラ戦は、本来それ自体では完全な勝利を得る機会のない戦争の一段階であることが明らかである。正規軍としての性格を獲得するまでの戦争の初期段階の一つであるといえる。
戦いの発端において、ゲリラ戦士の一番大切な任務は彼自身が殺されないようにすることだ
「7つの黄金律」
負ける戦いはしないこと
常に動き続けること。ヒットアンドラン、攻撃して撤退する
敵は武器の主力供給源であると考えよ
動きを隠せ
軍事行動では奇襲を活用せよ
余力があれば新しい縦隊を作ること
一般論として、3つのことに留意しつつ進めること。すなわち、戦略的防衛、敵の行動とゲリラ行動のバランス、そして敵の壊滅 -
負ける戦いをするな。
小でも大を食える。
敵の武器は自分の武器である。
攻撃して撤退を繰り返せ。Hit and Run
相手の不利な地形で戦え。(自分の有利な地形で戦え)
奇襲を活用。
動きを隠せ。
↑ビジネスにも使える。
ゲリラ戦争は、無差別に人を殺さないという点で、テロとは異なる。
抑うつされた社会の解放策として、ゲリラ戦争は有効である。