世界の歴史〈10〉西ヨーロッパ世界の形成 (中公文庫)

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  • 中央公論新社 (2008年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (489ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122050983

世界の歴史〈10〉西ヨーロッパ世界の形成 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • ヨーロッパ社会を形成させた中世は、暗黒なだけの時代ではなかった。ゲルマン民族の大移動、権威を高めるキリスト教、華やかな宮廷文化と祈りにみちた農村生活、そして十字軍遠征、百年戦争と、千年の歴史を活写する。

  • 印象に残ったこと:
    1.複式簿記は中世にイタリアで使われるようになったこと。
    2.十字軍によって、ラテン・イスラエル王国が出来て、200年続いたこと。

  • ①ゲルマン人の移動は、長い国境線に沿って兵士を配置するような財力がなくなってきたローマ帝国の瓦解とともに緩やかにおこった[p47-49など]。

    ②キリスト教と社会の関係。

    ③初期のゲルマン人の王と側近の関係は、側近が権力を持つのを許さず、「王の怒り(ira regia)」[p71,イラ・レギア]の対象になると殺された。また封建制は、メロヴィング家の宮宰の立場だったカール・マルテルが頼らざるをえなかった主従の制度(託身と宣誓による)が、その後ますます発展して確立されていった[p191-192]。

    ④初期の未開の地(森)における自然と人間の関係(狼とのたたかい)(農村と森の境界を往き来する豚飼い)[p207など]。

    ⑤農民や平民、下層民の抵抗を《反乱》ととらえるのは《国家》前提の視点にすぎないのではないか[p421-424]。

    ⑥宮廷の決まりごとや騎士道精神などは、平時の暇な騎士と貴婦人のあいだの交流で徐々に培われた。[p238]

    ⑦女性(特に閉経期の)が嫌われた理由[p370]

    ⑧国家の疲弊(病気、大凶作、戦争(百年戦争)などによる)によるジャンヌ・ダルクの下地。[p388-389]

  • タイトルでは西ヨーロッパの形成と書いてはありますが 内容を見てみると、俗に「暗黒時代」と呼ばれる辺りから中世後期(15世紀付近)に関しての歴史・宗教・文化・経済・社会について広く浅く纏めてあります。 恐らく本書で扱われている各分野については、他の文献で細かく扱われていると思われるので、古代~中世にかけての大雑把な知識を取得する、または切っ掛けとして扱うのが良いでしょう。

  • 19世紀くらいまでのヨーロッパを一通りおさらいしようという試みの一環。絵画とかを見るのにも役立つのだ。

    扱う時代やテーマがとても広いのでところどころ理解が難しいところがあるが、西ヨーロッパについて知る上で、全体として興味深い内容だった。

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