踊る天使 (中公文庫)

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著者 : 永瀬隼介
  • 中央公論新社 (2009年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (459ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051072

踊る天使 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 火災現場の臨場感やバブル景気の狂乱はビンビン伝わる。

  • 歌舞伎町の火災をテーマにした作品は幾つもあるが、本作は火災自体をメインではなくバブル時代から続く因縁の1つとして扱っているところに独自性があります。場所が場所だけについついバイオレンスなトーンになりがちなところが、知的な印象が感じられるのもいいな。
    読みごたえがある内容の作品だと思います。

  • 歌舞伎町の雑居ビルの火災は放火だったのか・・・
    関係者が真相を探るうちに、バブル時のドロドロが明らかになっていく。
    結末が意外とあっけなく、もう一捻りあってもよかったかも。

  • 舞台は歌舞伎町。
    田舎から出てきたおじさんがぼったくりバーで身ぐるみ剥がされる。店長ひでーな、とか思っていたらコイツが主人公だった。
    風俗店の入った雑居ビルで火災が発生し、そこで働いていた主人公の恋人が死んでしまう。この火事に疑問を持った主人公は、生き残った風俗嬢や、風俗好きの元銀行員らと真相を探り始める。

    とにかく火事の描写が秀逸で、炎の熱さや恐ろしさ、現場の恐怖感がリアルに伝わってくる。
    そして、この事件の裏には、バブル期に起きたある事件が絡んでくるのだが、ここの描写も凄い。バブルとはなんだったのか、バブルに踊らされた人達はどんな生活をおくり、何を考え、そしてどうやって墜ちていったのかが凄く詳しく書かれている。

    久しぶりの永瀬隼介だったが、相変わらずの硬派な作風で楽しめた。

  • 主人公がちょっと現実離れしているので、感情移入はできない。

  • バブルの時代から経ての現代へと至るノワールなんですけど
    ちょっと癖のある登場人物を上手く使ってる。
    小説で知識を使うときってストーリーから浮き上がる時もあってそれが興を削ぐときもあるんだけど、この人の使い方は上手く馴染んでるなあー。
    あと救われないです(^_-)-☆

  • 永瀬さんの本は何冊か読んでいるけど、この本も他の本と同じく、好きな人にはたまらない本ではないかと思う。
    バブルという狂った世の中と、その後の閉塞した社会。
    その相反する社会が混同している東京の欲望の町、歌舞伎町で起こってる事件が、昔起きた一つの事件とどうつながっていくのか。
    構成もしっかりしていて、事実であったとしてもおかしくないほどの作品となっています。
    楽しませてもらいました。

  • 赤羽、歌舞伎町で起こった火災現場で、消防士・遊佐が見た真実とは?
    消防士を辞めた遊佐を始め、火災現場から奇跡的に助かった元キャバクラ嬢、火災で恋人を亡くしたボッタクリバーの店長などが手を組んで、犯人探しをするのだが、主人公たちの会話が小気味いい。
    真犯人が明かされるラストが、ちょっと薄くて、残念。

  • 悪のカリスマや複雑な人間関係を技で読ませる永瀬隼介、今回は少し趣向が違う。

    現実世界で起こる放火事件。
    すんでのところで難を逃れた女。
    恋人を失った男。
    いれあげていた女性をなくした男。
    不思議なつながりでつるむ3人の前に現れた元・消防士。

    放火事件の謎解きと平行して紹介される独白。

    もちろんルポライターとしての調査に立脚した消防士の、火災の描写は圧巻だ。

    重厚で読ませる展開に夢中になったのだが、
    最後がいまいち微妙だったので残念ながら★4つで。

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