世界の歴史〈17〉ヨーロッパ近世の開花 (中公文庫)

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  • 中央公論新社 (2009年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (601ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051157

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村上 春樹
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世界の歴史〈17〉ヨーロッパ近世の開花 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 宗教改革と三十年戦争の嵐が吹き荒れたヨーロッパとロシア。混乱のなか、まだ貧しかった西欧諸国は、絶対王政を確立し、輝ける啓蒙文化を背景に、大国へと変貌してゆく。それは猛々しい啓蒙専制君主たちによる、あくなき領土拡張争いのはじまりであった。

  • 宗教戦争からフランス革命の少し前までの欧州諸国。”勢力均衡”が顕在化するのは、各国がそれぞれ国力を持つようになってから。まずは、スペインという巨大な財政大赤字[「この先五年分の王室収入全額が、銀行家に差し押さえられている」p186]の帝国があった。レコンキスタの勢いの延長で、異教徒(イスラーム教徒)に対抗するという大義名分がある帝国は巨大だったが、オスマン帝国(異教徒)と、内乱(ネーデルラント、オランダ)によって崩壊(ポルトガルにも離れられる[p242])。次のオランダは、その巧みな商業、工業によって[p348-350]主役に。次のオランダつぶしにかかったフランス(ルイ14世)からイングランドといいたいところ、”名誉革命”がオランダによるイングランドの征服だったという事実[p364-366]。欧州において現代の国境線、あるいは国民国家を前提にみると理解できない史実が多い。「キリスト教」の内部分裂はフランスのユグノーのドイツ移住など、民衆の拡散が技術や文化の偏りをなくすことにつながった[p325]ため、各国の国力差が開きすぎなかっただろう。また、「スウェーデンの脅威」[p396]がドイツやロシアの形成を、オスマン帝国のそれと同じくらい促したことは盲点。ピョートル大帝が海に出ることを重視したように[「周囲の白眼視を気にとめることなく」p389、など]、海外の植民そして外国貿易の利益(重商主義[p405-406])が欧州の基盤であった。それによって軍事力を維持しなければならなかった戦争の世紀でもあった。したがって、オランダと合体して(利用して…)アイルランドなど「ケルト周縁」[p78]を統合した若い島国が次世代を担うのは成り行き。

  • 15世紀から18世紀末までのヨーロッパの歴史。ノートをとりながら読んだけど、盛りだくさんで面白かった。

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世界の歴史〈17〉ヨーロッパ近世の開花 (中公文庫)の作品紹介

宗教改革と三十年戦争の嵐が吹き荒れたヨーロッパとロシア。混乱のなか、まだ貧しかった西欧諸国は、絶対王政を確立し、輝ける啓蒙文化を背景に、大国へと変貌してゆく。それは猛々しい啓蒙専制君主たちによる、あくなき領土拡張争いのはじまりであった。

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