スカイ・イクリプス (中公文庫 も 25-8)

著者 :
  • 中央公論新社
3.89
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本棚登録 : 2314
感想 : 138
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051171

作品紹介・あらすじ

空で、地上で、海で。「彼ら」は「スカイ・クロラ」の世界で生き続ける。憧れ、望み、求め、諦めながら-。さまざまな登場人物によって織りなされる八つの物語は、この世界に満ちた謎を解く鍵となる。永遠の子供、クサナギ・スイトを巡る大人気シリーズ、最初で最後の短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 『スカイ・イクリプス』読了。
    シリーズ唯一の短編集。本編のストーリーを補うような感じで展開していった。重苦しい本編と違いキルドレたちも本当は愛に溢れてるのではないかと錯覚を起こすほど優しい物語でした。生と死から解き放たれたら自由になれるかな。意外と空が不自由だったのかもしれない。

    2020.4.29(2回目)

  • スカイ・クロラシリーズ短編集。クサナギが、カンナミが、トキオが、ティーチャが、カイが、フーコが最後に大暴れ!なんてノリではありませんが、彼らのその後や裏側など大作の後の余韻のような感じが良かったです。個人的にはHeart Drainが好きです。

  • 最後のクサナギ達を楽しめましたよ。
    隙間が埋まった気がします。
    補完されたのかな。
    良かった。

  • 「あれ、夢みたいだった」
    「夢じゃなかった?」
    「夢のようだわ」
    「そう…、夢のようだね、なにもかも」

  • スカイクロラシリーズ。あいかわらず思いっきり難解なのに読んでいて気持ちいい。地面がある此処よりホントの浮世は空にあるのかも・・・。

  • いやぁー、やっぱりスカイ・クロラシリーズは難しい。。。
    正直、読み終わったあと解説サイトを渡り歩きました(泣)
    本当は自分で理解すべきなんだろうけど、そこまでの気力は今の僕にはありませんでした。。。
    ただドール・グローリィの最後の文はすごいですね。自分がいろいろ勘違いしてた分、後からジワジワきました。

    またいつか再読できたらと思います。。。

  • この本か映画を見ないと、スカイクロラシリーズは理解できないのではないかと思う

  • 私の気持ちを代弁してくれている、
    そう強く感じるタイミングがあります。

    どう表現すればいいのかわかりませんが、このシリーズ、特にこの本を読むと、空に浮かべそうなほど澄んだ気持ちになっています。
    現実よりも息がしやすいです。
    キルドレ達の、孤独と引き換えた自由のせいかもしれませんが、空になっているような透明な浮遊感を感じます。

    物語に掬われる、救われるというのはこういう感覚なのかもしれません。

    小説は受け付けないものが多い私が、それでもここまで物語と同化できるという意味で、今の私にとって特別なシリーズです。

    ふとしたことから、スカイ・クロラを私に贈ってくれたのは私の教え子でした。
    もう一度その子にお礼が言いたいです。

  • 色んな人物からの視点でこの世界を見られて新鮮。
    「あの人どうなったのかな」の答えが小出しにあったので嬉しい。
    「ドール・グローリィ」と「スカイ・アッシュ」がお気に入り。前者は普通の人から見るキルドレ、それに対する切ない愛情が感じられたし、後者はクサナギ(?)が地上の重力にゆるゆる慣れている、絶望し過ぎていなさそうなことに安心した。両者ともこのシリーズの中で、いちばん優しいお話だった気がする。

    答え合わせとありつつ私には物語の謎は分からないままだった。時間が経ってから、今度は時系列順に読みたい。

  • 謎の答え合わせがある。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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