ピース (中公文庫)

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著者 : 樋口有介
  • 中央公論新社 (2009年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051201

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ピース (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 初めてこの作者の本を読んだ。人物描写が秀逸で、夫々の登場人物が次第に絡み合って、結末に一本の糸となって繋がる。動機が疑問とのレビューもあるが、発想としては意外性があり、小説だし面白い。登場人物の個性があって魅力的。読み終わって、タイトルとカバーイラストに納得。

  • かなりツボ。細部の描写も見逃せない上、話の背骨になるものが鋭い。

  • そっかー。表紙がこういう風に効いてくるんや。どんでん返しにがあっての、最後の落ち。きにいった。

  • 地の文にユーモアが溢れていて、しかも細やか。心象ではなく実際の風景が感触まで浮かぶ。キャラクターが立っていて、とても魅力的。惚れる(
    プロットもよく作り込まれていて、最後まで気が抜けない。あっという間に読み終えるとはこのことかー。
    単に好みの問題で、星一つ少なめですが、おもしろかった。

  • 他の方のレビューを読まなきゃ良かった。私は純粋に楽しめました。

  • ──あまりにも酷評されているので、ファンを代表して私設弁護人を買ってでようかと。

    この小説、樋口有介作品にしては、久々のヒット。
    書店ではPOPなども作られ、20万部以上も売れているらしい。
    ところが──。
    ブクログでのレビューを読むと酷い。
    ──読後感悪し。──謎解きもつまらない。──ミステリー性も浅い。
    ありとあらゆる罵詈雑言が並び、平均評価は、何と2.64だ。
    ブクログのレビュー平均でも、これほど評価の低い小説はなかなかない(笑)
    長年のファンとしては非常に残念である。
    ただし、レビューを書いている方々の指摘はもっともなところもある。
    ミステリーとしては不満だろう。
    謎解きもそれほど秀逸ではないだろう。
    フーダニットやホワイダニットも、さほど目新しくはないかもしれない。
    さらにこの作品では、登場人物もそれほど魅力的ではないだろう。
    (おやおや、私まで弁護人ではなくなってしまった……)
    だから樋口有介作品をすべて読破した私としても、この作品が彼の代表作だと言うつもりもない。
    故開高健氏に絶賛されたデビュー作、サントリーミステリー大賞読者賞となった「ぼくと、ぼくらの夏」をはじめ、「風少女」「彼女はたぶん魔法を使う」「初恋よ、さよならのキスをしよう」「ともだち」、さらには最近の作品である「窓の外は向日葵の畑」のほうが、おそらく読んで面白いし、小説としての完成度は高い。
    それでも、この文庫の解説にあるように、
    「文章がいい。会話がしゃれている。人物が生きている。プロットにキレがある。ストーリーにコクがある」というのは、それほど外れてないように思う。

    私が樋口有介を好きなのは、シニカルで小粋な会話センスと主人公のハードボイルドな表現とキャラ、これを味あわせてくれる作家は他にはなかなかいないからだ。

    ではなぜ、これほど評価が低いのだろうと考えると、おそらく理由は簡単。
    女性はハードボイルド小説を面白いと感じないからだと思う。
    大薮春彦、大沢在昌、北方謙三など、これまでにも有名なハードボイルド作家はいるが、おそらく彼らのファンは九割以上が男性に違いない。
    ハードボイルド小説など、女性受けするものではないのだ。
    多くの女性のレビューを読ませてもらったが、男性読者が“粋”だと感じるハードボイルド文体を“ダラダラとした無駄な記述”と感じてしまうようなのだ。
    これでは試合にならない。
    カッコつけた男が主人公で、粋がった台詞を放ち、現われる女性はみんな美女などという小説は、当然のごとく女性読者は好きじゃないのだ。
    逆に女性作家の書いた小説で、出てくる男性がすべてイケメンでカッコいい男ばかりだったら、私たち男性読者は辟易してしまうだろう。
    故に、樋口有介ハードボイルド小説は男性にしか受けないという結論に達したわけである。

    女性の方は、ミステリーとはいえ、無理して彼の作品を読まないほうがいいと思う。
    間違いなく、読後感が悪いとか、キャラに感情移入できないとかそういう感想を持つはずだから。

    樋口有介の小説は、キレのあるハードボイルド文体と洒落た会話文、粋なキャラの主人公、美女とのアバンチュール(これは死語ですかね?)など、束の間の豊穣な物語空間を男が読んで楽しむ小説なのである。
    というわけで、もう一度繰り返しますが、女性にはお薦めしません(笑)

    註:敢えて女性にお薦めするとしたら「ぼくと、ぼくらの夏」。
    それと「ともだち」(これは珍しく主人公が女性。ブクログのレビューでも3.60と評価がそこそこ高いのはそのせいか……)くらいですかね。
    結局、主人公が男(若くても親父でも、彼の作品ではだいたいがシニカルな生き方をするので)なのは女性に受けないんだな。

  • 連続バラバラ殺人事件

    情景描写がちょっと重めなので読み始めは苦労した。

    ある意味で主役と言ってもよい、方言丸出しの刑事がよい。
    最後の最後は(私の好きな)刑事コロンボばりの追い詰め方。

    タイトルの「ピース」も色々と意味があったのですね。
    最後まで気が抜けない、よく練られたミステリーと思う。

  • 表紙に隠された衝撃の真実、みたいなことが本屋で紹介されてたから期待して読んでみた。

    が、真実を知っても、うーん・・・・・・。

    各キャラが立ってるとの解説もあるが、そうとも思えず、好みの問題だろうが、余計な描写が多すぎて、なんだかとっても読みにくかった。

  • どうしてどこの本屋でもプッシュされてるんだろう?

    事情はよくわかりませんが本屋プッシュに乗って購入。
    しかし、期待はずれ。

    「ピースに隠された意味、
    表紙の意味がわかったときの恐怖。」

    本屋さんで煽っているほどの結末ではないかな。
    最後のあっさりした結末に対して、無駄な記述が多い。
    読んでる途中で一度断念しました。

    「続きが気になって仕方ない!」という展開が好きでミステリーを読んでいる人にとっては、料理のくだりなど不必要な情報はいらなかったかなー

  • 図書館にて。
    久しぶりのこの人の本。
    本屋でずいぶんプッシュされていたので、図書館に注文していたら違う図書館で偶然見つけた。
    表紙の意味もわかって納得。
    ただ、あの犯人が殺人をするように仕向けるという方法や、その犯人の心理状態についてはちょっとごまかされた感がある。
    元公安だからできるでしょうってくだりはちょっと強引では。
    犯人本人も逆側の立場だったのだし。
    料理や食べ物の描写が上手な小説は読んでいて楽しい。
    ニヒルでかっこつけの登場人物が多いイメージの作家だったので、新鮮でした。

  • 樋口有介のピースを読みました。

    秩父の片田舎で起きた残忍な連続殺人事件。死体はノコギリでばらばらに切り離されているのでした。
    その被害者の一人がアルバイトをしていたスナックを舞台に物語が語られていきます。

    こんな凄惨な事件を題材にしているのに、なぜ題名がピースで表紙がピースをしている子供たちなのか、ということも物語が進んでいくうちに明確になっていきます。

    物語が一応解決した後に、最後に仮定形で事件の真相が提示されます。
    その真相を読むと、何となく違和感を感じていた事柄が納得できるのでした。

    説明されていない背景もありますが、それぞれの登場人物が人間くさく描かれていたので、面白く読むことができました。

  • 本屋と帯の宣伝文句につられて購入

    そこそこ楽しめたけど・・
    そのへんもっと,深くつっこんで解明して欲しいなー
    ってのが,読み終わったときの感想

    でも,樋口有介さんの作品は初めてで,
    風景描写の表現がすごいっって思った.

  • 序盤は登場人物の名前が覚えられないほど地味な
    流れだか、後半から一気に動き出すシフトチェンジ
    的展開はよかった。ハテナな表紙絵の謎もとけるし

  • 樋口有介の作品ならではの一癖もふた癖もあるキャラクターの会話が愉しめる作品。

  • 「彼女はたぶん魔法を使う」で大変気に入ったので、
    樋口有介氏の著書をとりあえず購入。
    いやいやこらまた...面白くて一気読み(^o^

    秩父の山中で起きた「連続バラバラ殺人事件」を、
    定年近いベテラン刑事が追いかける、というもの。
    この「秩父弁をしゃべる老刑事」をはじめ、
    登場人物たちがみな魅力的で(^ ^

    元公安のバーのマスター、その甥っ子で
    バーを手伝う謎の多い青年、アル中女子大生、
    東京から流れてきたピアノ弾き...

    一癖も二癖もありそうで、それでいて
    実際にいそうなリアリティのある人々。
    静かな田舎町の静かなバーでも、
    それぞれにドラマを繰り広げる人々。

    本当に終盤に至るまで明かされることのない
    タイトルに秘められた深い意味。

    意外な形ではあれ、一応事件が集結した後で、
    老刑事の執念によって明かされる意外なカラクリ。
    何ともはや、本当に隙がない(^ ^

    ある意味「この登場人物ならではの事件」なのだが、
    同じ主要メンバーで続編を読みたい作品である(^ ^

  • 2014年5月22日読了。栃木県の田舎町で突如起こった連続バラバラ殺人事件。何の関連もないと思われた被害者たちだが、定年間近の老刑事と暗い過去を持つ梢治はそれぞれ真相に迫っていく・・・。陰惨な話ではあるのだがそれを感じさせず、「人間とは複雑なものだ」みたいな方向に感想が落ち着いてしまうのは著者の語り口のうまさと登場人物の造型・配置の巧みさか。他人には理解できない理由で過去に抱いた強い感情が再燃したり、逆に「誰にも理解されないだろう」と考えていた個人的な思いが身近な・あるいは行きずりの誰かに丸分かりにバレてしまったり。そういうことはあるのかもしれないな。

  • 母から勧められた本。文章は読みやすく、なにより出てくる料理やお酒がおいしそう。店員さんが、出す食材があまったからいまいるお客さんに出してあげようかな。…と南瓜のクリーム煮を置いた…とか、「客」という立場しか経験したことない私には店員さんがそんな感じで出してくれてたんだ!と、目から鱗だったりしました笑
    物語の感想は、なにげない行為がすべての発端。黒幕はじっとこの事件を静かに見ていたんだな…。ちょっと悲しいお話でした。

  • 多くの人が読むと否が応でもこうなるか。
    完全に贔屓目&平均点の低さに甘めの★5つ。
    だって好きなんやもん樋口さん。
    表紙素晴らしい。
    サカキバラが捕まった時のニュース映像を思い出した。阿呆が。

  • M山さんに勧められたので、速攻で読んで意見交換しようとワクワクしてたら、「もう読んだの?! まだ最終章読んでないからネタバレ禁止!」て(゜-゜)読了してない本勧めるて(゜-゜)

    でも、人に本を勧められると、読みたくなるんだよな~。
    自分では選ばなかっただろうと思ってた本の名前を挙げられると、その人がこの本に出会わせてくれたんだなあって何だか嬉しくなります。もちろん、既読の本だったり大好きな本だったりを勧められるとなお嬉しいですが(笑)。

    ミッシングリンクものですか…うん、嫌いじゃないけど本格派の華ではないかな!←←何様
    なんとなーく、ミッシングリンクものって清張作品の雰囲気に溢れてる気がします。共通する殺害方法、共通点のない被害者。捜査陣の地道な捜査で、やがて過去に起こったある事件が彼らをリンクさせていく…う~ん、社会派だわ。な、イメージです←

    今作は、
    ◎探偵役である冴えない巡査部長・坂森と、
    ◎事件の中心であるスナックの常連である地元新聞の記者・麻美、
    ◎スナックで働く青年・梢路
    の三人の視点で語られます。捜査側の視点・スクープを追いかける側の視点・関係者側の視点。かなり頻繁に視点が移動しますが、読みにくさはありません。ちょっと梢路君のミステリアスっぷりがハーレクインな感じもしました(笑)。坂森巡査部長の、最後の最後で見せたコロンボもビックリなねちっこい追及っぷりに、モウヤメタゲテヨオ!(^ω^)となったのは私だけではないはず~(笑)。

    今作のタイトルでもあり、キーワードでもある「ピース」。当初は、犯人が被害者に見せたVサインだったり、被害者が遺したVサインのことだよな、一体どうしてそこまで拘るんだ?と読み進めていったのですが、その理由が開示された瞬間。表紙の絵を思わず見返して、ゾッとしました。これは怖い。
    満面の笑みで被害者達がピースしてるって何か怖いなあ、と軽く考えてたら、本当の恐怖は他のところに待ってました。犯人の犯行動機を決定づけた瞬間が、この表紙そのものに切り取られています。これは怖い。


    元警察官のマスターが経営するスナックに勤めていた美人ピアニストがバラバラ死体となって発見された。数日前にも同様の手口で歯科医が殺害されていたが、彼らの共通点が全く見いだされないまま捜査は難航し、やがて第三の犠牲者が出てしまう。被害者達が最後に見たVサインの意味とは? 何故、彼らの右手はVの形になっていたのか?

  • 秩父が舞台というのは珍しい。旧両神村へ行ってみたくなった。題名から、余り期待していなかったが、読み進めていくと面白くなってきて、最後にピースの意味も明らかにされる。犯人も意外で、その仕掛けも凝ったものだった。でも、この本は秩父という土地柄が一番印象に残った。

  • 面白いとの書店でのポップを参考に新書で購入。

    ただし、正直そこまで面白くは無かった。

    表紙と本文の連動はあるが、そこにあまり価値は見い出せない。

    多くの人物を登場させるが、登場させる意図の不明確な人が多い。
    恐らく、怪しい人物を多数登場させることにより、読者に犯人を推察させる事が目的だと思うが、それにしても伏線が回収されて無い。

    女子大生の咲、珠枝、集落の老人
    後半は山岸がまったく登場しない。

    また、梢路が母親を殺した経緯も不明なまま。
    咲との関係も不明。

    そうなると、記述する必要自体が無かったのでは感じる。

    単に読者の目を無制限に拡散させて、集約しないで終わるという手法はあまり好きではない。

  • 表紙から悪意を感じる。

  • いまいち後味がスッキリしない。

  • 最後まで飽きずに読めました。最後の最後での、どんでん返しが最高です。読む価値あり( ^ω^ )

  • 2年ほど前から気になっていたものをようやく手元に。
    寝る前に目を通すつもりが、結局朝まで一気に読破。物語を追うごとに明かされていく各々の人生、それがゆったりと混じりあって1本になっていく様子は読んでいて気持ちがいい。ラスト、スナックでの謎解きは早く次のページがめくりたい、と思わせるほど矢継ぎ早な展開にも関わらず、秩父弁の織りなす独特のリズムでゆったりとした雰囲気がある。
    地方色の強い空気感にも負けない個性派揃いの登場人物たち。
    カラクリ自体には強引さもあり(あくまで『仮定』だが)、模倣犯(宮部みゆき)にも似たやるせない解決感もあるが、それでも読んで良かったと思わせるミステリーだった。
    しかし、読んだあとに見る表紙の肌寒さ...!

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ピース (中公文庫)の作品紹介

埼玉県北西部の田舎町。元警察官のマスターと寡黙な青年が切り盛りするスナック「ラザロ」の周辺で、ひと月に二度もバラバラ殺人事件が発生した。被害者は歯科医とラザロの女性ピアニストだと判明するが、捜査は難航し、三人目の犠牲者が。県警ベテラン刑事は被害者の右手にある特徴を発見するが…。

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