秘本三国志 1 (中公文庫 ち 3-46)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051324

感想・レビュー・書評

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  • 「私の夢です。夢が、星のように飛びます。そして墜ちるのです、この五丈原に」

    2022/9/15読了。
    同じ『三国志』をベースにした物語である『諸葛孔明』、『曹操 魏の曹一族』とでも、出来事の解釈、人物の人となり、言動は全く異なっていたが、殊に本作では、大概の戦闘が、八百長というか、出来レースのような扱いになっていた(途中まで曹操と劉備が共謀して、他の英雄を潰して回っていたのだ)。作品が異なれば、世界観の設定もまた異なるということなのだろう。引用したのは、孔明の最期の言葉だが、『諸葛孔明』のそれ(「旗を、反せ。……鼓を、鳴らせ。……」)とは、やっぱり別物だし、臨終の状況も違っていた。

  • 恥ずかしいくらい久々の読書!本棚を見ると2年くらい読んでなかった。通勤時に本が読めることに気づいたので、またコツコツ読んでいきます。

    国盗り物語が読みたかったのですが、図書館になくてうろうろ探し回って、やっと手に取ったのがこちらです。

    劉備たちじゃなくて、五斗米道の陳潜という人が主人公の三国志。たぶん新しい視点なのでは。曹操も敵ではないし。全6巻なので続きが楽しみ。読了後は一般的な三国志も是非読もう!

著者プロフィール

1924年-2015年。神戸市生まれ。大阪外国語大学印度語部を卒業し、終戦まで同校西南亜細亜語研究所助手を務める。61年、『枯草の根』によって江戸川乱歩賞を受賞し、作家活動に入る。その後、93年、朝日賞、95年には日本芸術院賞を受賞する。主な著書に『青玉獅子香炉』(直木賞)、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』(日本推理作家協会賞)、『実録アヘン戦争』(毎日出版文化賞)、『敦煌の旅』(大佛次郎賞)、『茶事遍路』(読売文学賞)、『諸葛孔明』(吉川英治文学賞)、『中国の歴史』(全15巻)などがある。

「2018年 『方壺園 ミステリ短篇傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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