夜の公園 (中公文庫)

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著者 : 川上弘美
  • 中央公論新社 (2009年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051379

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夜の公園 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • いとけない人、という表現がでてくる。知らないことば。ぐぐってみたら、汚れをしらない、あどけなさ、幼いはただ、歳が少ないに対して、純真さを持っている場合につかいますってでてきた。知らない言葉がまだまだあるものだ。いとけない

    とても好きな小説だった。みんながぐるぐるしてて、どうしていいかわからなくなってて、なのに冷静で。きっと現実ってこんなかんじ。いま、信じられないほど大好きな人との関係だっていつかは冷めてしまうかもしれない。とすると、やっぱり結婚てなんなんだろう。人は一人ひとり自由なのに、縛るなんて無意味すぎる。こどものためなのかな?うーん

    白骨温泉で読む

  • さらっとしたお話。

    どろどろした感情を抱えてるひともいるんだけど、それぞれが客観的でまるで自分の感情なのかそうでないのか、自分なのか他の誰かなのか分からなくなっている。

    でもふと自分のどうしようもない感情であることに気づく。

    冷たいけど冷たくない。

    感情が研ぎ澄まされすぎて逆に鈍感になってしまう。


    あのひとを好きじゃなくなった瞬間ってどんなだったのかもう思い出せないな。

    好きになった瞬間も然り。

  • 不倫や浮気がテーマになっているので、苦手・理解できない、という人も多いかなと思います。
    登場人物はそれほど多くないんですが、複雑に絡み合っています。

    主人公の主婦、リリの目線から語られるお話かなと思ったら、章が変わるたびに語り手が変わるんですね。
    夫の幸夫、親友の春名、と、語り手が変わるうちに登場人物が徐々に増えてきて、見えなかった繋がりが見えてきて、なので、複雑な相関関係もすんなり理解できます。

    ただ、男性の目線から語られる章では、男の人ってこんな風に女性を見るかな、こんな風に考えたりするかな、と、少し違和を感じました。

    テーマの割りにはどろどろしていなくて、ぽわーんとした雰囲気は健在ですが、後半、結末、こんな展開になるのかーと少し驚きます。
    こういう結末と、そして、川上さんの他の作品にはあまり出てこない、憎しみ、という感情が強く表れていたことで、形のハッキリしたお話だという印象を持ちました。

    お互いに、一番触れたいのに触れてはいけない核心を持っていて、そこに至らぬように願ったり、言葉を選んだりする、その緊張感が切実で、ふわふわと飛んでいきそうなお話をぐっと引き締める重りのようでした。

    好きな人、愛する人との出会いは、運命や奇跡のように言われることも多いけど、たまたま近くに居た人を好きだと思い込んでいるだけのことも、多いんじゃないかな。
    それに気づくのが怖いから、運命だと言ったり、色々と好きである理由を並べてしまうのかも。

    それが良いとか、悪いとか、言うのではないんです。
    幸夫のことを好きじゃない、と気づいてしまったリリが、幸運だったのか、そうでないのかも、わかりません。

  • 「夜」って雰囲気が,そこら中に漂っていました。

    いくら親しいと思っていても,そんな幻想はいつか呆気なく崩れていくもの。
    人との関係なんて,全ては自分の持つ幻。

    確かに存在するのは,感情を抜いた事実だけ。

  • なんというか、痺れる作品。
    感動で痺れた、ではなく、いや、凄く良かったので批判的な意味合いでもなく、じんじんとする感じ。
    「感じた」。

    4人の視点、4人の物語。1筋の時間軸。
    視点が違うと当然だけど、見方も変わって。でも話の筋は一緒で。
    いいや、高尚チックな感想でなく、
    こんなふうな人生体感したら、なんというか、いいな。
    色々物議を醸し出すだろうが、いいな。
    いい女たちの話だ。

  • 平たくいってしまえば普通の恋愛小説で不倫もの、だったんですが。う-ん、普通に面白く読めたけど、なんていうか、川上さんじゃなくてもこういう話書く人っているよね、というのが正直な感想です。作者名を伏せて読んだら、これが川上さんの作品だと気づかないんじゃないだろうかとふと思って。それは勿論私の文章に対する理解力が足りないのかもしれませんが、たとえばマンガだと、知っている作家さんなら大概一目見て「◯◯さんの絵だ」ってわかりますよね。でも小説って、活字って、文章だけ読んで作者名を当てることって、結構難しいんじゃないかと思うのです。よっぽど町田康みたいな文体の人なら別ですけど(笑)。そういう風に考えた時に、私が思う川上さんの文体とか作風、好きだと思う部分、個性とかが、この作品にはあんまりなかったのかなと思いました。

  • はたして恋愛小説なのかもわからないぐらい、ふわっとした作品。
    4人の視点で描かれているのでどこかしらに共感できる部分はあると思う。

    リリ、という主人公の名前が気に入った。

  • むかし読んだ本を、再読。
    以前より、登場人物の年齢に近づいたせいか、心情の細部が少し、よりリアルに感じられるようになった。

    現代的な恋愛小説。
    ふわふわと、もがき流されて、気がつけば、「どうして今、ここに自分がいるのだろう?」と呟いてしまう感覚。

    起きている事実は、不倫、なのだが、定型では語れない、つかみどころのない空気がこの小説の魅力。

    読み終えて、横で寝ている夫の寝顔を見ながら、「はて、私はどうしてここにいるのかな?」と思わないでもない。

  • 借り物です。川上さんの本も初。
    不倫や妊娠や離婚や結婚をする女性と親友がメインのお話なのかな。
    それにしてはとても淡々と書かれていて恋愛小説らしい激しさが無かったのが新鮮でした。
    最後は少し置いてかれてしまったのと、もう少しリリと春名の親友の話が欲しかったです。

  • 請求記号:BK/913.6/Ka94
    選書コメント:
    「夜」の雰囲気って、どこか特別に思えませんか?
    この作品は内容もそうですが、とにかく句読点、特に読点の在り方がなんとも心地良いんです。
    「夜」にぴったりな在り方なんです。
    寝る前に一章ずつ、読んでみてはいかがでしょうか。
    「夜」が息をする音を、感じてみてください。
    (図書館学生スタッフ)

  • 川上弘美さんだと思って安心しきって借りると、たまにこういうこともある。
    読み始めて「あれ?作者間違えた?川上弘美さんじゃない?」と確認しちゃいましたよ。


    ☆1つじゃないのは、川上弘美さんだから。
    (私は川上弘美さんが好きなので。)
    (☆1つの作品はブクログに入れてません。)

  • 空気を読んでる様な感覚で読み終えた。
    何て表現していいのか。。。

  • わからないわからない、と言いながらも
    本当のことは痛いほどわかってる。
    だからこそ素直な気持ちとは真逆なことを言ってしまう
    そんな行動にでてしまう。。。


    展開というよりか、その心理の動きが面白かった。
    個人的に、リリは、
    江國香織さんの"流しのしたの骨"にでてくる
    そよちゃんにも重なるイメージ。

  • 決定的な瞬間というものはあまり訪れず、それとなく進んで行くものだと思っていました。
    良い意味で、予想を裏切られた感じでした。
    内面と外面のどちらが自分かなんてそう簡単には分からなくて、出会う人々がそのどちらと会うのかも、分からないものなんですね。

  • 読み始めてすぐに嫌になった。満ち足りた若妻の不倫の話だと思って。我慢して読み続けると、そんなんじゃない。いろいろな視点から考える夫婦の愛、友情、恋。

  • 少しずつ重なり合い、それでも決定的に愛し合えない四人の話。
    小説全体に漂う、静かで、凛として、冷たくて、秘密めいた空気はまさに「夜の公園」に流れるそれのようで、
    視点が変わるたびに濃さを増し、抜き差しならなくなっていく状況に息が苦しくなった。
    全員があまりに感傷的で、感情的で、自分勝手で、人間臭すぎて、
    それで息が詰まってしまった。

    はっきり言って、僕は四人のうちの誰をも好きになれなかった。
    息苦しさに喘ぎながら、必死で呼吸をするみたいにして読んだ。
    きっと、四人のことをどうにか好きになりたいと思っていたんだと思う。

  • 切ない。
    楽しかった夏が終わってしまったような
    そんな切なさが残った。

  • 冒頭は、夫婦の対幻想が崩壊したところから始まる。夫の幸夫は、この段階ではまだ必ずしもそうではないのだが、リリはもはや彼のことを「好きではない」と自覚する。その後、物語は幸夫とリリ夫婦、リリの高校時代からの親友である春名、悟と暁兄弟が核となって展開してゆくが、それにつれて制度としての関係性は、しだいにその意味を失ってゆき、とうとう最後には繋がりの糸が切れ、彼らのみんなは、それぞれの孤独を抱えたまま生きていくことになる。そもそも、繋がりは最初から幻想に過ぎなかったのかも知れず、孤独と淋しさの漂う作品だ。

  • 恋愛小説なんだと思う
    でも、そうじゃないのかもしれない・・・・

    結婚、不倫、妊娠、友情破綻
    ひとは、ちょっとしたキッカケで
    進む道なんて変わってしまうんだろうなぁ。

    わたしは、今のこの道を
    しっかり歩こう(笑)

  • 大人の恋愛は苦い。大人になるにはまだ早いと思った。

  • 人を好きになったり求めたりするのって、せつなくて、苦しくて、孤独なものなのかな。
    淡いようで濃い心模様に大人ならではの揺らぎや心もとなさを感じる。

  • 不倫の話。

    旦那は妻も愛人も好きで
    愛人は恋人も他の男も好きで
    っていうのはわからない。

    でも何よりわからないのは
    女同士の友人関係。

    しかし夜の公園での出来事が
    ほとんどなかったような。

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