双調 平家物語〈1〉序の巻 飛鳥の巻 (中公文庫)

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著者 : 橋本治
  • 中央公論新社 (2009年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051430

双調 平家物語〈1〉序の巻 飛鳥の巻 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 大河ドラマ「平清盛」とは関係なく、平家物語に関心を持ち、解説本等をいろいろと読んでいるうちに、この作品に出会いました。

    全16巻で、初めは原典の現代語訳をもとに橋本治が発展させた作品かなと思いましたが、第1巻をパラパラとめくってみると、冒頭にこそ「祇園精舎の鐘の声には」とあるものの、その後はどうも平家や源氏とはあまり関係ないことが続いていて、「?」と思ってしまいます。

    しかも、18ページからは古代中国の秦の時代の話が始まります。

    そして、ようやく日本に話が戻るのが285ページ。しかし、それは「飛鳥の巻」と題された章で、蘇我蝦夷や中臣鎌足の名前がでてきたりします。

    背表紙の解説によれば「これは、『栄華』という幻想に憑りつかれた男達の物語である」とあります。

    読み進めていくと、かつて日本史の授業で出てきた懐かしくもどんな人だったかは覚えていない名前が次々と出てきます。いや、それ以上に全然知らない人物が数多く登場しますが、次第に平家物語につながる何かが見えてくる作品です。

    平家物語のことを考えるとき、それまでの歴史の中での男たちのドラマと、またそこに関わる女たちのドラマを、この作品を通して知ることで、さらに深い人間の真実が見えてくるのかも知れません。

    そんな期待を抱きながら、平成24年1月現在、第5巻まで読みました。

    日本史の知識がそれなりにないと、ちょっと読み進めるのは辛いと思いますが、平家物語に関心のある方には是非おすすめです。

  • 長い長い序の巻は『平家物語』の「遠く異朝を訪へば、秦の趙高、漢の王莽、梁の周異、唐の禄山・・・」に対応する箇所かと。特に詳しいのが「唐の禄山」。玄宗に安禄山、楊国忠、史思明など次々に登場し、世界史の教科書に出てきた「安史の乱」とは、こういうのだったのか、楊貴妃はこういう事情で殺されたのかと、物語のおかげで何となく分かった気分。玄宗やけにいい人。史思明かっこいい。

  • 何かとんでもないものに手を出してしまったような気がします。

    中国の叛臣伝から始まり、飛鳥朝に飛び…まさかそのまま終わってしまうとは!!
    「平家物語」はまだまだ欠片もでてきません(いや、この章も厳密に言えば繋がっているとは思うけど)。
    「平家物語」読むなら素直に吉川英治にしとけばよかったか?でも先は気になる…。

  • 壮大な歴史絵巻、開幕の書。

    権力と栄華にとりつかれた人間の物語。
    期待を持たせる第一巻。この先の展開が楽しみ。

  • 話は聞いていたが、想像以上だった。平家どころか大半が日本ですらなかった。半分ぐらい安史の乱。

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双調 平家物語〈1〉序の巻 飛鳥の巻 (中公文庫)の作品紹介

これは、「栄華」という幻想に憑かれた男達の物語である。話は、平清盛から始まらず、その栄華の原型を作った藤原氏、更には、本朝が範とした中国の叛臣伝から始まる。秦の趙高、漢の王莽、梁の朱〓(い)、唐の安禄山。彼等は真実、叛臣なのか。そして、万世一系の我が朝に、果たして真実、叛臣はあるのか。

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