パリ・旅の雑学ノート―カフェ/舗道/メトロ (中公文庫)

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著者 : 玉村豊男
  • 中央公論新社 (2009年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051447

パリ・旅の雑学ノート―カフェ/舗道/メトロ (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  •  1983年発行。当時パリへ行く人の多くが旅行かばんにしのばせて行ったこの本。サンジェルマンデプレのカフェや、リュクサンブール公園でこの本を読む日本人観光客を、何度も目撃したことがあります。

     いまでは文化人になった玉村豊男氏が、まだパリで現地ガイドをしていた時代の記録です。パリといえばファッションの都、グルメ都市というイメージしかなかった時代に、メトロで物乞いを断るにはどうしたらいいか、とか、パリの石畳はなぜ中央が低いのか、とか、カフェで支払いが済んだ客をギャルソン(当時はムッシュではなくギャルソンと呼びました)がどうやって見分けるか、等々。観光地へ出向かなくても、この本1冊あればパリが満喫できた、という名著です。

     1冊目はカフェ、舗道、メトロがテーマに。続編「パリ 旅の雑学ノート 2冊目」ではレストラン、ホテル、ショッピングを扱っています。絶版ながら中古が比較的容易に入手できるので、フランスを訪れるならぜひ持っていってほしい。

  • 東京電力文庫
    『もっと海外を楽しみたい』を読みました。
    ただ登録できないので、著者の一人玉村豊男さんの本で一番近いもので備忘録を書きます。こちらのレビューを検索された方スミマセン。どうも非売品なのかなぁと思います。図書館で手にした本なのですが、とても3人によるエッセイで旅の醍醐味をそれぞれに語っている面白さがあります。

    玉村豊男さん
    元放浪人が伝授する旅の楽しみ方

    勝見洋一さん
    職を通して考える中国の文化と風俗

    室崎一郎さん
    海外ロングスティで生き方を変える

  • パリ・旅の雑学ノート」と題しておきながら、これさえあれば大丈夫、という心強さが魅力ではありません。

    刊行は1977年。新潮文庫が1983年に、中公文庫が2009年に文庫化。
    カフェ、舗道、メトロ(地下鉄)だけが語られています。

    書かれているのは、パリの3つの基本機能の成り立ちや仕組みです。

    例えば、
    カフェひとつをとっても、カフェ発祥の歴史はもとより、
    席(テラスとカウンター)、
    カウンターの中の造りや配置、
    食堂・喫茶店・酒場としての顔、
    ゲーム・馬券・タバコ売場など娯楽機能、
    トイレ・電話を借りる公衆機能、
    メニューの見方の勘所 etc.

    歴史ある舗道=石畳なら、昔の日常の習慣、構造、ちょっとした見どころ、通りの名前のルールや由来 etc.
    メトロを語れば、馬車の時代のことから話が始まります。

    今のパリの姿の1枚皮の下を知った上でパリの街を歩いたら、目に映るパリの姿が時間軸もともなった厚みを伴いそうです。

    訪れる前から遠回りのパリ散歩です。

  • 時代は変わってしまったと思うけれど、パリの雰囲気は十分伝わってきた。
    私が知りたかったのはガイドブックの名跡解説ではなくて、こういうのだったんだよなぁと思う。

  • 実際にこの本を読んでから初めてパリに行った感想として、現在の風景とは変わってしまったところもあるものの、カフェや交通の仕組みや雑学をこの本で知っていたおかげでよい旅ができたと思う。飛行機の中でもすぐ読める分量なので、旅にお勧めの一冊。

  • パリに行く時は、下手なガイドブックより、この本持って行った方が多分楽しいです。

  • 現在の町並みとは違えど、密着形なパリの雰囲気が伝わってくる本

  • 「カクテルというのはもともと自分の国に伝統的な酒のルーツを持たないアメリカ人が苦し紛れに発明したものだ。仕方がないからいろいろな外国の酒(イギリスからウイスキー、オランダからジン、ロシアからウオッカ、イタリアからヴェルモットなど)を集めて適当に混ぜてみた。すべからくアメリカ的なものに対して、フランス人は軽蔑と羨望の入り混じった複雑な視線を投げかける。アメリカは文化的伝統のない成り上がり者だが、フランスは色男で、金とは力なかりけりだからだ。」

  • 1983年発行。当時パリへ行く人の多くが旅行かばんにしのばせて行ったこの本。サンジェルマンデプレのカフェや、リュクサンブール公園でこの本を読む日本人観光客を、何度も目撃したことがあります。

    いまでは文化人になった玉村豊男氏が、まだパリで現地ガイドをしていた時代の記録です。パリといえばファッションの都、グルメ都市というイメージしかなかった時代に、メトロで物乞いを断るにはどうしたらいいか、とか、パリの石畳はなぜ中央が低いのか、とか、カフェで支払いが済んだ客をギャルソン(当時はムッシュではなくギャルソンと呼びました)がどうやって見分けるか、等々。観光地へ出向かなくても、この本1冊あればパリが満喫できた、という名著です。

    1冊目はカフェ、舗道、メトロがテーマに。続編「パリ 旅の雑学ノート 2冊目」ではレストラン、ホテル、ショッピングをあつかっている。絶版ながら中古が比較的容易に入手できるので、フランスを訪れるならぜひ持っていって欲しい。

  • 現代とは違うところがあったとしても、基本的なパリ知識としては、秀逸

  •  パリ住まいが長かったので、私はフランス語を話すのに全く不自由を感じない。パリジャンの友だちも有名無名含めて沢山いるし、パリジェンヌと燃えるような恋もした。パリの街の津々浦々まで知り尽くし、私はパリという街をこころから愛している。

     というのは真っ赤な嘘。ホントなのは最後の「愛している」というところだけである。
     東北弁には堪能だけれど、「メルシー」などの5、6語以外フランス語の方はからっきしだ。パリに滞在したことがあるのは航空機の乗り継ぎのため20何時間かだけ。1泊とさえ言えないぐらいだ。だからあたりまえだが、フランス人の友達なんかひとりも居ない。
     だけれど、パリの魅力にとり憑かれている、恋焦がれている。そのことだけは間違いない。

     私の様なパリかぶれにとって、この『パリ・旅の雑学ノート』なる一冊はバイブルだ。副題は「カフェ/舗道/メトロ」とはなっているが、前半の半分以上のページがパリの「カフェ」の事細かな紹介に費やされている。これもまた正当である。パリといえばカフェ、それもオープンカフェ、そしてエスプレッソということで、パリの街大好き人間には異論はないだろう。
     ですが、パリではあのイタリア風の濃いコーヒーのことはエスプレッソと言わずエクスプレスと呼ぶ。細かな紹介文には、そんな微に入る解説もなされていて目から鱗だ。
     20年前、カフェ・ドゥ・マーゴが渋谷の文化村に進出したときには、私は勿論、小躍りするほど喜んだ。で、何の躊躇いもなく「エスプレッソ」をひとつとか注文しちゃったりしていた。先の20時間滞在のおりもパリの空港で「アン・エスプレッソ・シブ・プレ」とか堂々とカッコつけてやっちゃってました。思い出すと、赤面の至りだ。   
     ローマのちょい悪オヤジだとか、シアトルあたりから来たアメリカの無骨者が「エスプレッソ」と発音するのは極めて正しい。そこからカフェ文化が移入された日本でならそう言っても許される。
     だが、私の愛するおフランスでは、意味は通じるだろうが、こちらが、ヨーロッパ文化をアメリカ経由でだけ無批判に受け入れている世界の田舎モンであること、フランスにはフランス語という独自の言語とカフェ文化をはじめとする卓越した都市文化が存在することすら知らぬ阿呆であることがバレばれだ。
     ああ、あれもこれも恥ずかしい。
     ちなみに、オルリー空港(シャルル・ドゴールに次ぐパリの第二空港)でひと休みした時の写真を一枚、引っ張り出して拡大鏡でまじまじ見てみた。テーブル上のレシートには「ドゥ・キャフェ・エクスプレス 3.6ユーロ」ときっちり印字されている。うん、やっぱり細密な描写力を誇るSプラナーレンズはすごい(旧西独製ですが)。でもやっぱり恥ずかしい。

     この卓見の書が、すでに30年前に書かれていることは驚きである。今日でもこの本を読めば、誰しもパリを訪れ、カフェに足を運び、何時間でも過ごしてみたくなること請け合いです。

     その時恥をかかないため、練習しましょう。

     あん きゃふぇ えくすぷれす しぶぷれ ☆

     ではどうぞ。はい。

  • 本当に雑学ばっか 役に立たない情報ばっかりなのが売りなんだろな しかし情報は20年くらい前のでだいぶ今とは上京は違うはず なんで今頃になってこんな本売ってんだろな 売れんのか?

  • パリにいくお金がない私、この本とストリートビューでパリ気分を高めています。

  • 今から20年以上前の情報だからそのまま鵜呑みにはできないけど、フランス人の気質みたいなものは何となく伝わってくるし、今読んでも十分面白い。

  • 新潮文庫に入っていた『パリ・旅の雑学ノート』が中公文庫で再登場とのこと。読みそびれていた本なので嬉しくて手に取りました。玉村さんご自身のスケッチによる装丁が素敵です。

    副題のとおり、カフェと舗道とメトロが話題の3本立てです。公衆電話はジュトン(公衆電話用のコイン)でかけ、トイレには番をするかたがいた…など、玉村さん滞在時(おそらく1960年代の終わり)のパリから書き起こされています。新潮文庫に入る際(1983年)に、公衆電話はジュトンからテレカへ、公衆トイレも番をする女性つきのものからコイン式へ、メトロも自動改札+自動券売機へ…など情報がアップデート。このアップデートの時期は、私が初めてパリへ旅行した時期にすごく近くて、淡い記憶をたどりながら楽しむことができました。

    やっぱり、と言ってはなんですが、「カフェ」の項を面白く読みました。「クルマの排ガスがすごいのに、なぜ椅子が道路に向いているのか?」は私も思う(笑)。魅惑の内部と供されるメニューなどが図や写真とともに克明に記され、じんわりと愉しいです。コーヒーなどのソフトドリンクよりも、なぜかお酒に詳しい(笑)。1度だけ勇気を出して入ったけど、ギャルソンの会計の遅さにイラッときて、あとは自動販売機とスーパーの飲み物ですませた自分をちょっと後悔!あのヘンなシロップも試せばよかった…。「舗道」で描かれる、ロータリーや信号での、歩行者無視のクルマの飛ばしっぷりは玉村さんの頃から変わらないようで、「パリの道路を横断するのは命がけの仕事である。」も、つい思い出し笑いをしてしまいます。メトロの自動改札乗り越えは、私も経験ありです(笑)!

    1度でも訪れたかたはその経験を重ねながら、訪れたことのないかたは、観光ガイドではなくてリアルな「歩くパリ」を楽しめる、路上観察レポート本です。ほめそやすわけでも、冷笑をあびせるわけでもない、さらりとしゃれた筆致も愉しくて、この☆の数となりました。

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