パリ・旅の雑学ノ-ト: カフェ/舗道/メトロ (中公文庫 た 33-21)

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  • 中央公論新社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051447

感想・レビュー・書評

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  • 本書をフトコロに、私はパリを訪れた。
    一昔前の記述ゆえもちろん齟齬はあれど、薄汚く、かつ貴い街の姿は変わらない。
    フランス語ガイドブックとあわせてカフェの卓上に置き、近傍の紳士から流れくる紫煙に香りづけされたピザを齧った憶え。

  •  1983年発行。当時パリへ行く人の多くが旅行かばんにしのばせて行ったこの本。サンジェルマンデプレのカフェや、リュクサンブール公園でこの本を読む日本人観光客を、何度も目撃したことがあります。

     いまでは文化人になった玉村豊男氏が、まだパリで現地ガイドをしていた時代の記録です。パリといえばファッションの都、グルメ都市というイメージしかなかった時代に、メトロで物乞いを断るにはどうしたらいいか、とか、パリの石畳はなぜ中央が低いのか、とか、カフェで支払いが済んだ客をギャルソン(当時はムッシュではなくギャルソンと呼びました)がどうやって見分けるか、等々。観光地へ出向かなくても、この本1冊あればパリが満喫できた、という名著です。

     1冊目はカフェ、舗道、メトロがテーマに。続編「パリ 旅の雑学ノート 2冊目」ではレストラン、ホテル、ショッピングを扱っています。絶版ながら中古が比較的容易に入手できるので、フランスを訪れるならぜひ持っていってほしい。

  • OPACへのリンク:https://op.lib.kobe-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2002330891【推薦コメント:パリに行く前に。もしくはパリ気分を味わいたいときに。】

  • すっごく詳しい。だが、すっごく古い(苦笑)
    でも実はパリってあまり変わっていないかも。とは言っても30年も前の話。日本だって意識も状況もえらく変わっているんだし、一種の歴史書だね。

  • 東京電力文庫
    『もっと海外を楽しみたい』を読みました。
    ただ登録できないので、著者の一人玉村豊男さんの本で一番近いもので備忘録を書きます。こちらのレビューを検索された方スミマセン。どうも非売品なのかなぁと思います。図書館で手にした本なのですが、とても3人によるエッセイで旅の醍醐味をそれぞれに語っている面白さがあります。

    玉村豊男さん
    元放浪人が伝授する旅の楽しみ方

    勝見洋一さん
    職を通して考える中国の文化と風俗

    室崎一郎さん
    海外ロングスティで生き方を変える

  • 時代は変わってしまったと思うけれど、パリの雰囲気は十分伝わってきた。
    私が知りたかったのはガイドブックの名跡解説ではなくて、こういうのだったんだよなぁと思う。

  • 実際にこの本を読んでから初めてパリに行った感想として、現在の風景とは変わってしまったところもあるものの、カフェや交通の仕組みや雑学をこの本で知っていたおかげでよい旅ができたと思う。飛行機の中でもすぐ読める分量なので、旅にお勧めの一冊。

  • パリに行く時は、下手なガイドブックより、この本持って行った方が多分楽しいです。

  • 旅のしおりに。

  • 現在の町並みとは違えど、密着形なパリの雰囲気が伝わってくる本

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著者プロフィール

1945年東京都杉並区に生まれる。都立西高を経て東京大学フランス文学
科卒。在学中にサンケイスカラシップによりパリ大学言語学研究所に留学す
るも紛争による休講を利用して貧乏旅行に明け暮れ、ワインは毎日飲むもの
だということだけを学んで1970年に帰国。インバウンドツアーガイド、
海外旅行添乗員、通訳、翻訳を経て文筆業。1983年軽井沢に移住、
1991年から現在の地で農業をはじめる。1992年シャルドネとメル
ローを定植。2003年ヴィラデストワイナリーを立ち上げ果実酒製造免許
を取得、翌2004年より一般営業を開始する。2007年箱根に「玉村豊
男ライフアートミュージアム」開館。著書は『パリ 旅の雑学ノート』、『料
理の四面体』、『田園の快楽』など多数。近著に『隠居志願』、『旅の流儀』。
『千曲川ワインバレー| |新しい農業への視点』刊行以来、長野県と東御市
のワイン振興の仕事に専念してきたが、古稀になった今年からは、少しスタ
ンスを変えてワインバレーの未来を見渡していきたいと思っている。

「2016年 『ワインバレーを見渡して』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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