夜をゆく飛行機 (中公文庫 か 61-2)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051461

感想・レビュー・書評

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  • 家族小説、4姉妹というだけで期待した。角田さんの小説は私の中でハズレはないと思っていた。多分、目線である4女に近い年齢で読んでいたらまた違ったんだろう。読書というものは年齢に関係なく入り込めると思っていたけどやっぱり主人公に近い歳でないと響かない最近つくづく思う。だから選書の段階で著者の年齢はチェックするようになったけど、それでもたまに現実逃避のためには世代を越える必要な気もする。

  • 谷島酒店の4姉妹のお話。姉妹っていないからどんなものなのだろうと思うけど、こんな感じなのかな。いなくなったり、家族のこと暴露して得意になったり、洋服や旅行やステータスみたいなものばかり気にしてたり、女って勝手なんだよな~って思いながら読んでた。唯一、救いだった長女と語り手の末っ子、リリ子もゆるやかに落ちていく感じがしてどこへ行くのだろうって感じで終わってしまう。
    なんだか、幸田文のきものを思い出す。

  • おとつい?読み終わった。
    なーんかついつい読んじゃって、一日で読んじゃいました。

    でも、うーん?
    あんまり好きな話では…ないかなあ。

    ただただ、切なくなりました、読んでて。
    不変なものなんてこの世にはないし、そんなこと分かっているのだけど、時々無性に時を止めてしまいたいと思った高校生の自分を思い出しました、読んでて。

    それが他人の目にどう映ろうと、本人ほど深刻で楽天的なことはないのかも。
    なるようになる!!という感じがすごく伝わってきた、ような気がする。

  • 姉妹もので期待したんだけどなー。角田作品は好きなのであえて2点。家族とか姉妹とか青春とか成長とかそんな話でした。非常に雑に言えば、みんな問題を抱え、ぶつかり合いながらやっぱり家族は温かい、つながりあってるね、ですかね。いや違うかな。

著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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