邂逅: 警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫 と 25-17 警視庁失踪課・高城賢吾)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051881

感想・レビュー・書評

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  • 今回の事件の発端は、大学理事長の失踪(?)。
    シリーズものを読むというのは、安心感と安定感で、まるで旧友と会うかのような感覚かもしれない。
    一定のリピーターを確保でき、作家、出版社とも営業上欠かせない戦略ともいえる。
    「訳アリの人間ばかり集まった」という失踪課シリーズも、主人公はじめそれぞれ魅力的な脇役がそろっており、また次の巻へと手が出てしまう。
    高城の今回の相棒は、明神愛美。異動当初から比べ、大分たくましくなって、そういう成長の足跡を見られるのも、シリーズものの魅力。
    7年前から行方不明になっているという、高城の娘綾奈の動向も気になり、最終巻まで付き合ってしまいそう。

    • hs19501112さん
      シリーズ作品を読むことへの評「まるで旧友と会うかのような感覚」に、共感しました。
      シリーズ作品を読むことへの評「まるで旧友と会うかのような感覚」に、共感しました。
      2017/02/27
  • シリーズ3作目。

    やはり、堂場作品は、安心して楽しめる。

    仲間を思い奔走する主人公と、老いてもここにあり!と、病身を顧みずに奮闘する老刑事との心の交わりに感動。

    少しずつ小出しに明かされる同僚達の素顔の片鱗や、後に恋愛に発展するのか?と勘繰りたくなる、女性弁護士との距離感……。シリーズものとして先を楽しみにさせてくれるエンディングに、好感度◎。

    2011.10.25 了。

  • 【警視庁失踪課シリーズ第3作目】
    大学職員の女性が失踪したことを捜査していた法月。結局仙台で遺体となって見つかる。
    その後、大学理事長の息子(40歳)が帰ってこない、と母親から失踪課に相談がある。
    失踪課は翌日から捜査を始めるが、その母親が急に非協力的になり、これ以上探さなくていい、とまで言い出す。
    捜査二課から大学職員の女性と大学理事長のことを聞かれる。どうやら2つの事件はつながっているよう。
    持病を持つ法月に対し、少しは休んでほしいと願う高城。
    そんな状況を法月の娘は激怒し、高城は注意される。高城の元奥さんは弁護士で、法月の娘も弁護士。高城は弁護士の女性に勝てない。
    いつもデータ入力だけで、捜査もせず、定時に帰る舞だが、事件のきっかけ、今回は情報収集元を紹介したりと、何かとひきがあるのが面白い。
    高城と愛美のコンビがいい。

  • 警視庁失踪課・高城賢吾のシリーズ3作目。順不同で読み始めてしまい、1作品1作品はそれぞれで楽しめるのでしょうが、主人公の娘への感情の揺れが今一つ私の中で整理できていない現状。今回は法月さんメインですが、失踪課のメンバーのそれとない個性とチームワークがさりげなく(?)描かれています。私には事件そのものよりも失踪課の人間関係や描写が印象に残りました。このシリーズ、読破してから順を追って再読したいです。


    シリーズ第三作です。主人公の高城が失踪課でのナンバー2の役割を発揮し出す姿に一作からの時間の経過を感じさせます。今回の失踪者は大学理事長。仙台という土地に辿り着いて、新しい局面が見えてきます。(2019.11.28)

  • お馴染みの堂場舜一の高城賢吾シリーズです。
    堂場舜一も筆を重ねて、かなり物語が整理されて読みやすくなっております。それにそれぞれの主要登場人物の動きも整理されており、良いのですが、興奮度合は、以前の作品群に比べると、イマイチ!という印象です。

    なんでかなぁ?とよくよく考えてみたのですが、一番の原因は、作者がヘンに書くことに慣れてしまったことなのかなぁ?と思いました。

    面白かったコトは面白かったです。
    でも何が気に入らなかったか?って言ったら、亡くなってしまったオンナと最後に逮捕されたオトコとのドロドロがなかったことかな?と思います。

    それで最後の謎解きの説得力が少なくなってしまったのかなぁ?と思います。

    それにプラスして、心臓病をおして捜査にあたる老刑事。
    カッコいいのですが、何で?ってところをもう少し書き込んだほうが良いのかな?と思いました。

    かなり面白い話だけに、ここんとこが残念かなぁ?と思ってしまいました。

    語り口が上手くなっているだけに、これで慣れないで、もっと書き込んで欲しいなぁ、なのでした。

  • 感想は、んー
    まあ、どうしても鳴沢了シリーズと比べてしまうが、
    流れが単調で、クライマックスもあっけないかな?
    でも、また買ってしまうんだろうなー


    内容(「BOOK」データベースより)
    大学理事長が失踪したと捜索願が出された。しかし捜査を始めると母親の態度は一変、非協力的に。大学関係者も言を左右し、状況は遅々として掴めない。一方、女性の遺体が仙台で見つかり、法月の担当していた大学職員の失踪者だと判明した。胸に爆弾を抱えながら、自分を苛めるように捜査する法月を気遣う高城だが…。

  • 今回も楽しく読めました。今回も失踪者を見つけるだけでは終わらず別の事件と絡んでました。中々全員が活躍するには難しいですが、出来ればそうなって欲しいです。あの変な娘もそろそろ活躍して欲しいです。

  • 母親から失踪課へ、大学の理事をしている息子が行方不明になっているので探して欲しいと依頼があるも、大学側からの圧力がかかったのか、届けをとりさげます。

    その後まもなく本人は見つかるのですが、さて、この事件はどんな事件につながっていくのか?

    終わりがちょっと中途半端かなぁみたいな感じでした。

  • 飛ばし読みしてしまった。

  • 今度は大学合併という話。イマドキの話題である。占部と碧の結び付きがイマイチ緩い気がする。
    それより、賢吾とはるかの関係がきになるわぁ!(笑)

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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