世界の歴史〈26〉世界大戦と現代文化の開幕 (中公文庫)

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  • 中央公論新社 (2009年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (599ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051942

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世界の歴史〈26〉世界大戦と現代文化の開幕 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 第一次世界大戦と第二次世界大戦の戦間期、欧米では国民国家が確立し、国家間の緊張と紛争を引き起こした。アメリカの資本主義、ソ連の社会主義、ドイツのワイマール民主主義とナチズムを軸に激動の移行期を検証する。

  • 第一次世界大戦に至る道から終戦までの激動。それまでの世界のヘゲモニー(イギリスなど)に対する新興のドイツの嫉妬(ノーベル賞を何人も出しているのになぜわれわれを認めないのか[p45])?+バルカン半島の複雑な民族問題(ロシア内部ではこれがソヴィエト成立への革命の原動力?)、ドイツの妄想の戦争イメージ(シュリーフェン計画[p53])、短期決戦[p47](戦争は経済的停滞であったから[p68])を想定していたが、それに反して長期の国をあげた総力戦体制による消耗戦(ヴェルダンやソンムなど[p58-60])になり社会の構造そのもの揺り動かした(その意味では不毛であるばかりではなかった?)。戦争継続をめぐるロシア内部の混乱はロマノフ朝を解体したりしたし[p122]、オーストリアはチェコスロバキアなどの独立を許すなど[p145]したし、ドイツでも終戦間際に水兵から革命の火がついた[p161]。

    世界がはじめて経験した世界大戦のアフターマス(余波)。戦勝国でも敗戦国でも傷跡は深かった[p194]。米でも大量の復員兵が「アカ狩り」などの社会不安につながった[p222]し、英や仏なども多くの犠牲や経済的打撃は大きく、また敗戦国への認識の差[p205]から戦後処理で齟齬があるなどした。オーストリアは解体され小国になり、ドイツも賠償金の支払いなどの負担に加え世代間断裂[p257]などで社会不安が増し、そもそも戦勝国側からこしらえられたようなワイマール共和国は民衆と乖離していた[p268]。戦後の復興から好景気を経て世界恐慌に見舞われ、再び世界がそれぞれ緊張し始めると、イタリアのファシスト党やドイツのナチなど強力な指導体制があらわれ、やがて第二次世界大戦につながっていく。また、不安定で相対的にも後進であった東欧においても上からの権威主義体制という違いはあったが、全体主義的な指導体制がうまれていた。

    大恐慌(1929年ごろ)がはじまり、国際協力から各国が一国主義的になりはじめると(アメリカのニューディールなど)、ドイツやイタリアなどでは経済的な行き詰まりなどで不安が広がり、ファシズムの形成を促した[p525]。戦争を避けたいイギリスやフランスなどの宥和政策も、戦争がしたくてしょうがないヒトラーの欲求不満になっただけで[p512]、開戦までの心の準備程度であった。この後世界は第二次世界大戦へ突入し、多大な犠牲を払いながら国際協力を模索し学ぶことになるだろう。

  • この本は、世界大戦とそののちのことが書かれている本です。もし、世界大戦がなかったら今の技術や科学はどうなっているのかなって思いますね。

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