毎月新聞 (中公文庫)

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著者 : 佐藤雅彦
  • 中央公論新社 (2009年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122051966

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毎月新聞 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • なるほど天才の頭の中はこんな風になってるのかと感心することしきり。東大教育学部卒業。電通時代にポリンキー、ドンタコス、バザールでごさーる等々シュールでコミカルな作品を次々と生み出し、独立後に作った「だんご三兄弟」は社会現象になるほどの記録的大ヒットにもなった。
    いちやく時の人となったのが、新世紀を迎えようとする1990年代後半。この「毎月新聞」が毎日新聞に創刊準備号として「じゃないですか禁止令」を掲載したのは1998年10月。なのに15年以上経った今読んでも、少しも色あせを感じない彼の発想力。
    なんだろう、むずかしいことをこれほどまでに柔らかく考えられる人って、そしてそれを面白く伝えられる人って、やっぱり天才ですよね。
    なんでもないことに疑問を感じたり、不思議に思ったり。
    いろんなことを別の視点から考えてみたり。
    第6号「日常のクラクラ構造」を読めば、彼の普通じゃないところがよくわかる。ゴミ袋を入れていた外袋は、最後のゴミ袋を取り出した途端にゴミとなり、自分が入れていたゴミ袋の中にゴミとして入れられる。その様を見てクラクラする。1万円で財布を買い、おつりを買った財布の中に入れたときに財布+おつりで1万円という構造について考えてクラクラする。…え?でしょ?クラクラしますか?
    この摩訶不思議なクラクラ構造が、大ヒットを生み出す礎なんでしょうね。

  • 毎日新聞に月一回連載された企画の文庫本化。
    とてもおもしろいし、まったく肩がこらない。
    日常をちょっと違った視線で見続ける作者に感服です。

    特に
    「たのしい制約」
    「21世紀は、月曜日ではじまる」
    「6月37日」
    「オレンジの皮」
    が好きでした。

  • 佐藤さんは、着眼点というか、発想の持って行き方というか、考え方が実に面白い。私も頭を使って日々過ごそう。

  • 佐藤雅彦さんの毎日新聞上での月一連載。

    佐藤さんの頭の柔らかさとか発想力に驚かされます。
    視点をちょっとずらせば、日常がこんなに面白く見えてくるんだね。

    一番好きなのは第31号の「これを、~とする」
    価値っていうのは定義であって、自分の中にその価値の体系がつくられて、初めて意味のあるものになる。
    茶道において「これを美とする」、俳句において「これを面白みとする」
    そんなお話。

  • 執筆当時から約15年経過しようとも、学ぶことの多い気づきを与えられる一冊でした。

  • 考え方が面白い。「丁度いい制約」「人は決まりきった未来を好まない」「さまがまな情報の要素に力関係が生じます」「これをおいしいとする」「きちんと壊れている」

  • 日常のクラクラ構造は目から鱗。なんとなく感じてたことをズバッと言われた感じが少し悔しい。
    おじゃんにできないex靴を履いてから忘れ物に気付く。はあるあるだけあっておもろかったなー。
    他にもおもしろいもの盛りだくさん。これは手元に置いときたい一冊。

  • 発想が豊かな人っていうのはなんか小粒なものを大事にすることですごく大きく育っていくんだなあ、、というような感想を抱いた。ものすごく新鮮でも斬新でもないんだけど、なんかすごかった。

  • 「第34号 真夏の葬儀」を読んで、
    この本と出会って良かったと思った。
    単に示唆や気づきに富んだ本ではなく、
    人生の意味を考えさせてもらった。

  • わかる!と、なるほど! がたくさん詰まった本です。

  • 発見と共感有り!
    ただ歩いてるときも、ぼーっとしてるときも常に頭が動いてる人なんだろうな〜と思う。知らず知らず深いところまで考えてしまって、そんな小さな思想が積み重なってたんだろうな。
    何気ないことでも色々考察する癖が私にもあるので(私の場合は本当にどうでもいいこと笑)そういう毎日、毎月の楽しさが伝わってきました。
    私のお気に入りは、日常のクラクラ構造、おじゃんにできない、オレンジの皮、記号のイコン化…まだ沢山あります…。
    「不思議なもので、どんな好きな事でも「義務」と名が付くと人間逃げたくなるものらしい。」
    ↑すごく分かる…。ギムって言われると首絞められてる感じがするんですね。

  • とても面白かった。大学でのゼミ人気の理由がわかります。
    人の盲点・死角になっているところを突いてくるので思わず「あ~」となる。他の書籍も読んでみたい。

  • メディア事情について、毎日新聞で1998~2002年に書かれたコラム。
    少し古い本だけあって新しい情報はないんだけど、ひとつひとつの記事がわかりやすく面白い。
    綺麗に組み立てられた文章で親しみもわきやすく、こういう文章が書ける人になりたいと思いました。

  • 佐藤雅彦さんの考え方は面白いし、
    そしてみんなが普段なんとなく思っていることを言語化して分かりやすく書いてあるから
    すごくためになるし、新たな発見ができる。
    本当に尊敬しています。

  • 毎月新聞。面白い。人をぐいぐいと引き込んでしまう描写はやはり記者ならではかな。様々な方面からのアプローチで飽きないし、物知りだなあと感心してしまう。これが新聞に載っていたのは実に15年前。それなのに今読んでも全く色褪せないところが驚きだ。中でも私が気に入ったのは「21世紀は、月曜日ではじまる」と「三角形の内角の和が180度であることの強引な証明」だった。前者はコピーになるほどと唸り、後者はそういう証明方法もあったのか!という驚かされた。数学に弱いのでもう一度勉強しようかとも。あとがきのマンガも楽しめて、文庫の楽しさも再確認してしまった。

  • 日常生活で起こることを、著者の佐藤さん独自のユニークな発想からとらえて話を展開しています。四コマ漫画もついてあるので面白く&楽しく読めます☆表紙がとても可愛いのでぜひ手に取ってください!!

    九州看護福祉大学:4年n105

  • 朝の電車にて
    数ページ読むだけで
    一日が
    少しだけ、少しだけ、
    豊かになる

  • ページをめくるごとに,新しい「ものの見方」が見えてくる,そういう本でした.

    ピタゴラスイッチでお馴染みの佐藤雅彦先生が毎日新聞に連載していたコラムをまとめたものです."表現と認識"について,メディア論の話も混ぜつつ書いてあります.

  • 今まで自分が何故?と思っていた心理的モヤモヤが簡単に晴れる本

  • 毎日新聞の夕刊に毎月1回掲載されていたコラム、『毎月新聞』の書籍化。著者の佐藤氏は色々な経歴や肩書きを持っているようだが、あのヒット曲「だんご三兄弟」の作詞者なのだ。

    コラムのテーマは非常に多岐に渡っているが、中でも「文化の芋粥状態」というテーマは興味深いものがあった。芋粥とは芥川龍之介の短編小説で、芋粥をたくさん食べる事を夢見ていた侍が、実際に大量の芋粥を前にして食欲を失ってしまうというお話。

    わが国では教育を不自由なく受けられ、職業選択の自由があり、参政権も与えられているのに、これらの義務や権利を行使しない人々が多すぎるのではと思う。一部の仕方がないケースは別として、まさに今の日本は芋粥状態と言えるのではないでしょうか?

    本書に掲載されているコラムは、1998年から2002年までの4年間に執筆されたものだが、10年以上経っているのに不思議と古さは感じられず、今読んでも大変勉強になり面白かった。

  • 毎日新聞で98~02年まで連載していた「毎月新聞」。CMプランナー⇒慶応大学教授になった佐藤雅彦氏のエッセイ+3コマ漫画。表紙に出てくる「じゃないですか禁止令」からはまってしまった。昔の部下が「~じゃないですか」の言い回しをよく使っていて、一般化するなよ、と苦々しく思ったのを思い出しました。(笑)。

  • 日常の見方を変えてくれるエッセイ。よくあるふわっとしたことだけが続くもの(最近その手の本飽きた)ではなく、理系的な目線から生まれる見方は本当におもしろかった。

  • 佐藤さんらしいたのしい本。

  • 目から鱗ぼろぼろ。

  • 新しいことを始めるのはかなり意志の力が要ることですが、一旦走り出してしまったものを停めるにもやはりそれ以上の意思の力が必要なのではないかと思うのです。

    いい質問は、新しい枠組みを開拓する。

    「ちょうどいい制約」というものがあり、その制約があるからこそ、人間の持っている知性という翼を自由にはばたかせる喜びもある。

    市民権を持ってはならないものまでが、巧妙に新しくネーミングされたことで市民権を持ってしまうことがあるからだ。
    それはネーミングによって本来の姿を曇らせ、市民権を与えてしまう危険性がある。

    茶道や俳句も「これを美とする」「これを面白みとする」というところからなっている。

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毎月新聞 (中公文庫)の作品紹介

毎日新聞夕刊紙上で、月に一回掲載された日本一小さな新聞、その名も「毎月新聞」。その月々に感じたことを独自のまなざしと分析で記した、佐藤雅彦的世の中考察。人気の3コマまんが「ケロパキ」に加え、文庫オリジナルの書き下ろしも収録。

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