猫 (中公文庫)

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制作 : クラフト・エヴィング商會 
  • 中央公論新社 (2009年11月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122052284

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猫 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 犬か猫かと訊かれたら猫派の私。作家の猫愛はとっても伝わってくるのだが、現代の猫好きさんには辛くなるような猫描写もあり。よくぞ集めに集めたり、ってかんじ。

  • 13人からなる「猫」に関するエッセイ(や、物語)。猫好きにはたまりませんが、昔と今では猫に関する考え方や接し方もまた、社会的ありようも変わったなと考えさせられたりもします。

    ●私は猫に対して感ずるような純粋な温かい感情を人間に対して懐く事の出来ないのを残念に思ふ。さういう事が可能になる為には私は人間より一段高い存在になる必要があるかも知れない。それはとても出来さうもないし、仮りにそれが出来たとした時に私は恐らく超人の孤独と悲哀を感じなければなるまい。凡人の私は矢張子猫でも可愛がって、そして人間は人間として尊敬し親しみ恐れ憚り或は憎むより外はないかも知れない。(「子猫」寺田寅彦より)

  • 猫文学史(あるのか)に残る名アンソロジー!
    ほろりとしたり笑ったり、しかし背景にあるのは猫と人間と戦争の話でもある。
    なにげなく猫が隣にいる生活のなんと泰平なことよ。

    「月が冴えて風の静かな此頃の秋の夜に、三毛と玉とは縁側の踏台になつて居る木の切株の上に並んで背中を丸くして行儀よく坐って居る。そしてひっそりと静まりかへつて月光の庭を眺めて居る。それをじつと見て居ると何となしに幽寂といったやうな感じが胸にしみる。そしてふだんの猫とちがって、人間の心で測り知られぬ別の世界から来て居るもののやうな気のする事がある。此のやうな心持は恐らく他の家畜に対しては起こらないのかも知れない」
    寺田寅彦
    「猫」

  • なんだかんだ言ってみんな猫が好き。
    あのオジさんもこのオジさんも。
    なんだか微笑ましい。

  • いつだかの「犬」に引き続き。

    柳田國男とか井伏鱒二とか。
    猫もいいもんですね。自由すぎるのもあれですけど。

  • ちょっと前に図書館で借りた本。
    少し前の時代の作家さんの随筆集なのでなんというか飼い方が今と大分変ってきたなあ、と思いました。今では完全室内飼育が殆どですがあの頃はノラが闊歩してたんだよなあ…と思うとその状況はかなり羨ましいです。

    とは言え野良猫は押しなべて寿命は短いし、嫌いな人は仔猫が増えてさらに猫が嫌いになるだろうし今時は庭付き一軒家なんて大分少なくなってしまったし変わってしまったのも仕方ないのかなあ、と思います。
    それにしても犬スキって人は大体血統書付きだかの良い犬を飼って自慢する人が多い気がしますが猫好きってのはノラでもなんでも堂々とウチの子!と可愛がる感じが微笑ましくていいなあと思います。

  • か弱いながら懸命に生きようとする猫の一生と、それを見守る人達の話。自分の弱い所と重ねて読んでしまいました。

  • まさにタイトルの通り、本という本の中をねこが歩きまわって、あるいは足元にすりついてきて、あるいは一定の距離を保ちこちらを見つめ、または無邪気に跳ねまわってなどいるような本。つやつやとした書籍用紙の手触りまでもが、どこか彼らの毛並みを撫でているように思えてくる。
    旧かなづかいに苦手意識のある場合は、はじめ少々抵抗感があるかもしれないが内容の面白さに引きずられてやがてそれも気にならなくなると思う。
    ねこ好きには是非お勧めしたい。

  • 猫騒動というタイトルがあって、ドキドキしました(^_^;)

    大正から昭和にかけての文章なのかな?今も昔も猫と人の関係は微笑ましいですね。

  • ネコの話ばかりを集めたアンソロジー。
    昔の文章は読みにくくて苦手だけど、この本は比較的読みやすい。
    ただ、一番最後の作家さんのだけは読みにくくて、時間がかかってしまった。

  • 猫についての短編集。

    有馬頼義、猪熊弦一郎、井伏鱒二、大仏次郎、尾高京子、坂西志保、瀧井幸作、谷崎潤一郎、壺井榮、寺田寅彦、柳田國男各氏が書いた、猫にまつわる話。

    昭和30年に発行されたものを、クラフト・エヴィング商會の1編を加えて、文庫化されたものです。

    戦後すぐのころの、猫についてのとらえようも、新鮮でした。

  • 著者たちと猫の距離感が心地いい。どの時代にも猫に飼われる人間はいるのだなぁ。
    個人的に坂西志保と寺田寅彦がお気に入り。

  • 時々目をそらしたくなる描写もあったが、愛が無かったわけではなく。無知だったのだと思う

  • タイトルの通り猫の本。
    時代は昭和初期や戦時戦後。
    どの時代も猫を愛する人たちがいて、きままな猫に振り回されるのを楽しんでいるようだ。

  • こんな作家がこんなエッセイを書いていたのか、と面白く読みました。動物文学で猫について書かれたものは、シートンの「裏町のキティ」しか記憶になかったけれど、こんなに猫エッセイが昔からあったのか、と。
    猫の僕になっている人もいれば、今の猫飼いの常識で言ったら目をむいて倒れそうな飼い方をされていたりもするけれど、それぞれの猫観が表れていて、ついあるある、とニヤニヤしてしまいます。

    私事だけれど、どうやら私は昭和の文章が好きなんだな、と言うのも発見。と、言っても一番気に入った寺田寅彦の文章は大正のものだけれど。

    子供の頃、図書館の棚の動物文学、動物関係の本ばかり読んでいて、その頃読んでいたものはそれより前、きっと昭和の前半に書かれたもので。
    そういう香りがするものが好きなのかも。
    クラフト・エヴィング商會からは「犬」という本も出ているらしいので、それも読んでみたいな。

  • ねこがいっぱい。猫ってやっぱり好きだ。

  • みんな猫が好きになる。

  • 個人的には「ノラや」を追加したい。

  • 猫好きには堪らない一冊です。今まで敬遠しがちだった作家の方の愛猫家ぶりに(自分の中で)身近になった気がします。坂西志保さんがお気に入りです。

  • 寺田寅彦、壷井榮

  • 有馬頼義、猪熊弦一郎、井伏鱒二、大佛次郎、尾高京子、坂西志保、瀧井孝作。壺井栄、寺田寅彦、柳田國男による猫の随筆、短編集。昭和29年に発行された本の文庫化。本文は旧仮名遣い。寺田寅彦の文章が良かった。最初は猫を飼う事を肯んじなかったが、飼ったところ段々と猫に愛情が湧いていく描写、猫の行動を注意深く描いている描写が、実際に猫を飼っている人なら「そうそう!」と思わず膝を打ってしまう文。残念だったのは、作品社から発行されている『日本の名随筆(3)猫』とかなり収録作品が重なっていたところ。

  • 愛情に溢れているのに、どこか軽やかでユーモラスな作品ばかり。読んでいてすっきりする。

  • にゃんにゃんにゃんと猫の日だそうです。「犬は人間に飼われているが、猫は人間に飼わせてやっている」どこで聞いたか何で読んだのかは忘れたが、まさにそのとおり。

  • 入院初日、寝付けないので、夜中に読んでいた。
    昔の感じ、いいねえ。しかし相手が猫になると、みんななんで素になっちゃうんだろうね。

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